タンザニアでバス会社を経営!?
2023年1月31日
24日の金曜日の午後10時ころ。
Nさんが大きな旅行ケースを、引きずりながら来店した。
店の奥にケースを置き、私の前のカウンター席に座った。
Nさんは真っ黒に、日焼けしていた。
「Nさん、スキー焼けですか?」
「いえ、キリマンジャロ焼けです」
「え? ヘミングウェイの『キリマンジャロの雪』の?」
「ええ、そうです。前回キリマンジャロで、頂上アタックに失敗したので、今回、再挑戦して、成功しました」
Nさんは見かけと違って、鹿児島ラサ―ル登山部で、国体にも出場している。
「マスター、タンザニアで、新しい仕事を見つけました」
「また、何を?」
「タンザニアのバスがすごいの。どのバスもいっぱいで、行列ができてました。
タンザニアで、バス会社を経営しようかと」
「でも、バス経営は大変だよ。路線権益だとかからんで」
「私のお父さんの友達で、長崎でバス会社を、経営人がいるの。
いろいろ教えてもらおうかと、思っています」
なんと奇想天外な発想!
でもNさんとは、30年以上の付き合いだから、私はその発想に驚かない。
Nさんなら、能天気に実現するかもしれない。
Nさんは私の一回り下の63歳、楽しみに見ていよう。
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