Today's Comment
February 2010.2

2009.2.9撮影千葉県銚子市坂東33観音霊場・真言宗円福寺仁王門にて

HPのトップページに、「ご挨拶」を加えました
2010年2月27日

ピーポッポの店内写真を更新しました
2010年2月25日

お客様に頂いた、エミール・ガレー工房を継承した、ルーマニアのランタン


タバコの生産・販売を許しながら、吸うのは御法度?
2010年2月24日

厚生労働省がいよいよ本格的に、公共の場や職場で「全面禁煙」に乗り出すと公式に発表した。
その中には、病院や会社は勿論、ホテル・商店・居酒屋やバー等も当然のごとく入っている。
分煙では受動喫煙防止にはならないということなのだろう。
それとも、分煙状況が遅々として改善しないから、厚生労働省が業を煮やし、断固たる処置に出たのだろうか。

それにしても、最近はタバコが、社会の目の敵にされているようだ。
確かに、タバコの紫煙はタバコを吸わない人間にとっては、耐えがたいものかも知れない。
さらに、他人の吸うタバコの煙が、吸う本人よりも、もっと身体に悪いとなればなおさらだろう。
だが、愛煙家もたくさん日本中にいることも、確かな事実だ。

仕事の合間に、緊張をほぐす癒しの一服。
お酒を飲みながら、団欒をしながらのタバコ。
さらに、食事の後の一服は応えられない。
時代の潮流として、先進諸国では、全面禁煙の国も多くなって来た。
パブ王国のイギリスやアイルランドのパブでも、全面禁煙となっている。

日本でもタバコに対する税金は、年々増税されている。
幾ら税金を掛けても、社会の批判に晒されることもないからだろう。
だが、この不況下、酒を削ってでも、タバコだけは止められない労働者もたくさんいる。
もしや、タバコがそんなにも社会に害悪を与えるなら、いっそうの事、法律で禁止ししまえばよいではないか。

今回の全面禁煙への動向は、やがては、法律的な罰則を、課す方向に向かうらしい。
それならば、かつての、アメリカの禁酒法のように、生産も販売も禁止すればよいではないか。
生産・販売を許しておきながら、それを吸った人間を罰するとは片手落ちだ。
さらに、アメリカなどは、本国で評判が悪いので、東南アジアで拡大再生産をしている。
これはまさに、タバコにおける、アメリカ帝国主義的発想ではないだろうか。

果たして、それほどまでに、タバコを罪悪視する必要があるのか?
まだまだ他に、この地球上、解決しなければいけないことが山のようにある。
今、地球上では、飢えに苦しむ人、病魔から逃れない人、戦闘に巻き込まれ命を失う人々。
あまりにも日々強くなる、タバコ公害への論調に対し、愛煙家に対して、せめてもの応援歌を送りたくもなる。

私は決してタバコを肯定しているわけではありません。
もう少し愛煙家に対しても、優しい眼差しを持っていて貰いたいと言っているのです。
私はこの20年間以上、タバコは1本も吸っておりません。
さらに言えば、30年以上、、ほとんど吸っていないと言っても過言ではない。

その前は、かなりのヘビースモーカーであったと自任しております。
もしも 私がタバコを吸っていたならば、まずはぴしゃりと言われだろう。
「良く分かりました。でも、まずは、タバコを止めてから言ってください」と。
こんな社会の潮流に逆らった、天の邪鬼的意見を言えるのも、逆説的に、タバコを止めていたからだと思う。


あら! 見てしまった
2010年2月18日


ある日のこと、熟年の男性が来店した。
カウンター席はほとんど埋まっていたが、いちばん端の席が空いていた。
そこに男性は座った。

そして、バーボンウイスキーのフォアローゼスのロックをオーダーした。
男性は、無言で、静かに流れるジャズを聴きながら、ゆったりとお酒を愉しんでいた。

やがて、ウイスキーを、4杯目位飲んだころだろうか。
男性の席で、ごそっと、音がした。
カウンターのお客様は勿論、私たちも男性を見た。
すると、一瞬の沈黙、言葉を失い、私たちは顔を見合わせた。

そして、見てはいけないものを見てしまったかのように、2度と男性を見ることもなく、
その音の原因に、触れることもなかった。
男性は何も知らず、気持ちよさそうに、カウンターに顔を預けて熟睡していた。
カウンターのお客様は、男性を起こさないほどに、静かに談笑しながらお酒を飲んでいた。

やがて、熟睡から醒めた男性、顔を上げた瞬間、眼の前に落ちている物を見た。
そして、カウンターのお客様や私たちに、小さな声で恥ずかしげに尋ねた。
「見たでしょう?」
私たち全員、声もなく、ただただ、小さく顔をこくりと上下した。

男性は前に転がり落ちた物を見ながら、力なく、「そうなんです」
するとママが「そのままの方が格好いいですよ」
私も「そうだと思います」
カウンターのお客様も、無言で頷いた。

「マスター、、お会計を」
男性は、会計を済まし、頭から転がり落ちた、髪の毛ふさふさの鬘を手に持って、寂しげに店を後にした。
私たちは、何故か、とても悪いことをしてしまったような気持ちになった。


「愉快な仲間たち」を更新しました
私がGMをしている草野球チーム
「GUNS新年会」
2010年2月17日

お酒の話
「天使のわけまえ「Angels' Share」
更新
2010年2月15日

祝日雑感
2010年2月12日

旧暦の1月1は、今年の2月14日、バレンタインの日と重なる。
日本にいる中国の人たちも、母国で旧暦のお正月を迎えるため、10日頃から帰国している。
最近、日本では、昔ほどお正月を,、華やかに祝わなくなったような気がする。
地方に行っても、玄関や門に、門松やお飾りの姿をあまり見かけなくなった。

昨日は建国記念日。
氷雨が降る肌寒い一日。
夜半には雪が降るかも知れないという予報だった。

私が子供の頃、祝日ともなれば、玄関や門に、国旗の日章旗が飾られていた。
それを見ると、子供ながら、今日は祝日、そして学校の休みを実感した。
だが、今はそんな光景は、滅多に目にすることもない。
それにしても、祝日の大量生産には辟易とする。
余りにも安易に、意味不明の祭日を誕生させている。

かつて、晴れの舞台には、必ずと言って良いほどに、日章旗が飾られていた。
そよ風に吹かれながら、青空に翩翻とひるがえる国旗は、鮮やかに踊っていた。
白地に赤い日の丸の旗。
陰陽道では、赤は太陽の道、日が昇る東を現す。
白は日が落ちて行く西を象徴する。
旗の中に、太陽の軌跡を現している。

最近は、暦に陰影がなくなり、ハレとケの境目が薄れてきた。
何事においても、やはり、それなりにドラマがあり、悲喜劇こもごもにあれば、人生にも味わいがある。
光と影、ハレとケ。
影が深いからこそ、光は光彩が際立つ。
ハレが煌びやかであるからこそ、ケを充実して生きることも出来る。

寒空の中、お人形にコート
2010年2月8日

朝、窓から、うららかに陽光が差し込む。
その日だまりの中、うつらうつらしながら、ラジオから流れる音楽を聴く。
私の生活は、商売柄、夜と昼が逆転している。
だから、窓から日が射しているいる時は、陽光をいとおしむように、大切に日に身体をあてる。
部屋にいながらにしての、束の間の日光浴である。

しかし、この所、寒い日が続き、雪が降り積もりさえした。
一面の白銀の世界は、幻想的で美しい。
だが、翌日が大変である。
しかし、今回の雪は、翌日は好天に恵まれ、すっかりと、溶け去ってくれた。
だが、それからも寒い日が続いた。

昨日の日曜日、そして今日とうららかな日が続く。
だが、日が落ちれば、やはり外気は冷たい。
夕刻、夕飯を食べに、大山の商店街へ。
すると、パチンコ屋さんの前に、何時も置かれている人形に、白いコートが掛けてあった。
パチンコ台のキャラクターの、瞳の大きな長髪の女の子に。

夏でも冬でも、薄紅のビキニ姿で、お客様を笑顔でお迎えしている。
人形だと言っても、やはり、寒風が吹き、冷え込みが厳しい日は、傍目にも可哀そうだ。
そんな時、時々の事だが、心やさしいパチンコ屋さんの店員が、白いコートを着せてあげるのだろう。
人間のしてあげたことは、何時か全て、自分に帰って来る。
世の中、人間の幸不幸の帳尻は、何時か必ず合うようになっている。
人形にさえ、優しい気持ちを持てる人には、たくさんの幸せが来ることだろう。

函館のお母さんと一緒に
2010年2月6日

昨日の早い時間、久しぶりに看護師のKさんが、熟年の女性とやって来た。
「マスター、年賀状、ありがとうございます」
そして、初めて来店の女性を紹介してくれた。

その方は、Kさんのお母さんだった。
Kさんは函館生まれの函館育ち。
「函館から、何時東京へ?」
kさん「去年の11月からです。今年の5月過ぎまで居ます」
「それはごゆっくりですね」
お母さん「はい、暖かくなった帰ろうかと思っています」

Kさん「マスター、お母さんに、何かノンアルコール・カクテルを、作ってあげてください」
すると、お母さん「私、ジンフィズをください」
Kさん、眼を丸くして「あれ! お母さん、お酒飲めるの?」
「こういう所へ来たら、やはり、シェーカーでカクテルよ」
「へー、お母さん、飲めるんだ」
「昔は、函館にもたくさんの本格的なバーがあったのよ。だから、若い頃は、カクテルを飲んだの」

Kさん「マスター、私は何か紫のカクテルをお願いします」
私は、お母さんに、まずはジンフィズを。
そして、Kさんには、紫のカクテル、ブルームーンを作って差し上げた。
私「こちらも、今年は暖冬どころか、寒い日が続きます」
お母さん「でも、こちらの冬は楽です。
函館だったら、朝起きれば、まずは雪掻きですから。それに、寒さが違います」
「新年は、どちらかにお参りに行きましたか?」
「それが、マスター、去年の暮、お母さん、足を挫いて歩けなくなって、何処もいけなかったの」

Kさんは、何年か前に、家を買っての一人暮らし。
お母さんが来て呉れて、炊事洗濯お掃除と全部やってくれる。
「マスター、今は、仕事が忙しいから、母に来て貰って、本当に助かります」
お母さんたちは、今、函館に、Kさんの妹さん夫婦と住んでいる。
でも、まだ、妹さん夫婦には、子供さんがいないという。

「マスターはお幾つですか」
「今年63歳です」
「多分、私よりは、少し若いと思った。すると、昭和22年生まれですね」
「はい、ベビーブームの始まりです」
「私は、2つ上の昭和20年生まれです。そろそろ、孫がいてもいい歳なんですけどもね」
「でも、家が、東京と函館にあるから良いじゃないですか」
穏やかで優しそうなお母さんは、少しだけ寂しげに、にこりと微笑んだ。


小さな旅&日記を更新
2010年1月4日
葛西臨海公園「水仙まつり」を訪ねて

雪の道、そしてお酒
2010年2月2日

昨日は朝から、薄灰黒色の重い雲が垂れこめていた。
天気予報も夕刻から、雪になると言っていた。
予報通り、日が落ちるとともに、冷たい霙が降り始めた。
やがて白い綿雪になり、町を白く化粧し始めた。

夜の9時頃、霙交じりの雪に変わった。
これでどうやら、大雪は避けられるかと、ほっとしたのだが。
やがて、雪の中、ママが車で出勤してきた。
すでに、知り合いのバーのマスターが、紹介してくれたお客様が、
奥の席で楽しくお酒を飲んでいる。

だが、外にお酒を取りに出かけた時、
細かな粉雪に変わり、町一面、白銀の世界に変わっていた。
雪が雨に変わるどころか、本格化してきたのだ。
そこで、午後10時半頃、ママを車で返し、私一人、お店を切り盛りすることにした。
やがて、カウンターのお客様も帰り、奥の予約のお客様たちも、
12時頃、会計を済ませ引き上げた。

こんな雪降りの日は、タクシーを捕まえるのもままならない。
私はグラスなどを洗い、後かたずけをしたら、最終前の電車に間に合った。
東武東上線の大山駅で乗ると、電車の中はそこそこに込んでいた。
電車から窓外を見れば、窓のガラスは冷たそうに曇り、
線路沿いの建物や木々には、雪が積もっていた。

東武東上線の東武練馬駅に到着すると、たくさんの乗客が降りた。
駅を出ると、すでに雪は止んでいた。
もちろん、通りすがりのタクシーは居ず、タクシー乗り場には人影もなかった。
こんな日は、歩くに限る。
駅を後にして、白銀の寂しい道を、ぎしぎしと踏みしみながら歩いた。

緩やかな坂の道を下り、やがて上る。
踏みしめた足跡を、真新しい雪の上に彫りこみながら進む。
時折振り返ってみれば、私の足跡が点々と刻まれている。
やがて、射すように冷たかった外気も気にならなくなった。
雪道を歩く運動が、身体を芯から温めてくれているのだ。

やがて、自宅近くの公園を通り過ぎる。
公園の桜の蕾が、雪に包まれている。
この辺りは、いまだに、武蔵野の面影を残す。
畑に降り積もった一面の雪が、光もないのに、白銀の輝きを帯びていた。
深夜の雪世界は、神秘的で幻想的でさえあった。
何事も、苦にするか愉しみと考えるかで、様相は一変する。

家に戻れば、まだ娘が起きており、部屋の中は暖房で暖かだった。
服を着替えて、テレビを見ながら、買ってあった日本酒を冷で愉しんだ。
雪の道、そして、深夜の日本酒は、それはそれは甘露でした。

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