2008年11月17日、長野県上田城址公園にて撮影

Today's Comment
NOVEMBER 2009.11


成田国際空港へ、ほろ酔い旅
2009年11月30日

昨日はママの親戚の法事の後、娘を迎えに、成田まで出かけた。
土曜日、そんなにも飲まなかったはずなのに、朝目覚めれば、いささかの宿酔い。
やはり、先週は飲みすぎたかなと、少し反省をする。
昔なら、この時点で、すでに向かい酒なのだが、
アルコール性肝障害になった時から、少しは自己制御を学習した。

やがて、2時半ころ、ママが法事から帰り、早速、成田へ向かった。
麗かな晩秋、途中、コンビニに立ち寄り、秋限定、採れたててホップいっぱいの缶ビールを購入。
ぷしゅっとプルトップが開く音は、何時聞いても爽やかだ。
ごくりとごくりと飲むビールが、喉から胃へ、するすると流れ落ちて行く。

旅行へ行った時以外、最近は、明るいうちは飲まないようにしている。
でも、今日は特別。
それに、成田国際空港まで出かけるのだから、小旅行と言えないこともない。
台湾から到着する時間は、午後6時50分ころ。
高速の無味乾燥なドライブを避けて、下の道で出かける事にした。

中山道で都心を抜け、両国で隅田川を渡り、さらに、小松川で江戸川を渡る。
すでに、晩秋の薄い日も大きく陰り、江戸川からは、重たい川の匂いが吹き流れて来る。
道路沿いの街路樹は、それぞろに、黄葉、紅葉している。
薄日に照らされ、煌びやかな光彩を放っている。

時おり吹く風に吹かれ、はらはらと舞い散る姿には、なかなかの風情がある。
明日から師走、冬が静かに忍び寄る。
冬枯れて、木々の梢には、名残の紅葉が風に揺れる。
路上に落ちた枯れ葉が、木枯らしに吹かれ、からからと葉音をたてながら吹き抜けるだろう。

日本の秋は、何処へ行っても美しい。
気をつけて見れば、東京といえども、いたる所に秋がある。
これだけ都市化した東京。
しかし、西欧の先進国にも、負けないほに、都会のど真ん中に、自然が豊かだそうだ。

すっかり、日が落ちた頃、さらに、お酒は進んでいた。
晩秋の小さな小さな旅。
途中から高速に乗ると、すぐに成田空港に着いた。
巨大なターミナルは、真昼の明るさで我々を迎えてくれた。

(追記:私は運転できませんから、運転は勿論ママです)


小さな旅&日記を更新
テアトルエコー・ラサール石井
作・演出「お手を拝借」観劇記

2009年11月27日

あの魚屋さんは元気かな?
2009年11月23日

暮れ方、店のスタンバイを終え、
玄関の戸を閉め、夕食に出かけようとした。
すると、道の陰から、遠くを窺っているお年寄りがいた。
そして、私の方を見て、話しかけてきた。
「あそこの魚屋さん、閉まってるの?」

「いや、さっきまで開いていましたよ」
見れば、シャッターは下りてないが、すでに、電気は消えていた。
「玄関から入って、声をかければ、旦那さん、出てきますよ」
「いや、いいんですよ。私もつい最近まで、築地で、魚屋の卸をしてまして」
「そうなんですか。私も昔は、料理屋の支配人をしてまして。
築地の石塚商店、鮪屋の堺松石義さんなんかから、仕入れていました」

「どちらも、今でもやってますよ。石塚さんは、私たち仲卸と違って、茶屋卸と言って、
料亭やらお茶屋さんへ卸す、高級魚が専門すね」
「たしかに、その当時、はまちを3本とか、
インド洋沖の大きな紋合いかを、何杯とか入れてました」
すると、まだまだ元気そうなご老人、歳は75歳だと言った。

「私も最近は、この辺りへ、時々散歩に来るんですよ。
私と取引のあったお店が、まだ元気に営業しているか心配で」
日本の魚市場のメッカ築地で、長い間、仲卸を張ったご老人は、寂しそうに語った。
「この辺には、最盛期、70軒の魚屋さんがあった。
今では、そこを含め、あと2軒ぐらいしか残っていない」

私の子供の頃、母親と魚屋さんは友達のようだった。
魚屋さんは、魚料理のアドバイサーであり、魚介類に関する相談役でもあった。
店に行けば、新鮮で旬の魚介を勧め、調理の仕方さえ教えてくれた。
さらに、タイミングよければ、景気よく、おまけの盛り込みサービス。

しかし、今は、魚屋さんに限らず、
大手のスーパー等に押され、小売店自体が地盤沈下している。
小売店とお客様が、交流するということは、地域文化でもある。
そんな、楽しいコミュニティーが、少なくなるのは寂しいことだ。

「いい夫婦の日」によせて
2009年11月20日

11月22日は、洒落て読めば、いい夫婦と読めますね。
だから、その日は、誰が決めたのか、「いい夫婦の日」だそうだ。
そこで、民間調査団体が、インターネットで、
16歳から69歳の既婚男女を対象に、アンケート調査をした。
「生まれ変わっても今のパートナーを選ぶか」
そして、400人から回答を得た。

すると、45パーセントが「考える」、40パーセントが「今の人を選ぶ」、
15パーセントが「別の人」と回答。
だが、50代は「今の人」と答えた男性は、54パーセント。
女性は28パーセントだったようだ。
そうなんですよね、女性はなかなか表面に、不満を出しません。
出した時は、すでに結論が決まっていて、その時は決断が早い。

私のお店のお客様でも、離婚を決めるまでは、熟考をするが、
離婚を決めた瞬間、さっさと家を出てしまった奥さまを、何人も見ている。
その時、旦那様は、皆一様に、「なぜなんだ?!」と叫ぶ。
しかし、後の祭りで、哀しい余韻を、数年は引きずることになる。
日常に於いて、あまり不満を漏らさない人ほど、要注意なのだろう。

50歳代ともなれば、そろそろ、子育ても終わり、人生の仕上げの時期になる。
それまでに、旦那様は気がつかないだろうが、奥さまには、いわく言い難い、
長い間少しずつ蓄積した不満が、渦巻いているだろう。
男性諸氏、優しくて、慎ましく、我慢ずよい奥さまには要注意!
はて、私の家は、どうなっているのだろうか?。

早い決断、迅速な行動
2009年11月17日

何時もの時間、夕刻の五時、夕刊を読みながら、夕食を摂っていた。
すると、ごき!と、前歯に箸があたった。
その瞬間、はっと思った。
(決して、駄洒落ではないですよ)

やったかなと思い、少しびくりとしながら、前歯に触った。
すると、予想通り、歯はぐらぐらしていた。
でも、ひょっとしたら、今日くらいはもつのかなと、淡い期待をする。
さらに、食事をしていたら、歯がぽろりと、口の中に落ちてしまった。

この前歯が落ちるたびに、我が20代後半を思い出す。
そこそこの高い志と、野心に燃えていた時。
虚栄を張りながら、毎日の夢に振り回された日々。
どろどろに酔って、地下鉄の最上階から、転げ落ちて折った歯だった。
朝、歯を磨く時、鏡に映った自分の間抜け顔に、思わず笑ってしまった。

さて、時間はまだ、五時二十分。
この歯のままで、明日治療に行くか。
だが、これでは、今日一日、恥かしくて、お客様の前で笑えない。
喋り方も考え、笑えない一日は辛い。
でも、店の開店は六時。
辛うじて、今なら、まだ間に合う。

でも、混んでいたら、開店時間に間に合わない。
その時は、仕方がないだろう、少しばかりの遅刻を許して貰おう。
意を決して、店の前の歯医者さんに出かけた。
すると、幸運にも、待ちびとも治療中の患者さんんも居なかった。
やはり、雨が幸いしてくれたのだろう。

すぐに、前歯を治して貰い、さらに、時々疼く奥歯も診て貰った。
きっと、この歯を早く診てもらいなさいという、思し召しだったのかもしれない。
治療をして、出てきたら、待合室は患者さんで、いっぱいになっていた。
前歯も入り、奥歯も治し、とても快適な一日を遅れそうだ。
早い決断、迅速な行動は、気持ちが良いですね。

「働く」の意味
2009年11月13日

先日、お客様が、なかなか良いことを言っていた。
「働くと言うことは、傍(はた)を楽にすることなんだよね」
そこで、私も「なかなか良い言葉だね」と、話しに加わった。
すると、その言葉は、噺家の2代目桂小金治さんのお父さんが、言っていた言葉だった。

小金治さんの実家は、東京は杉並区の魚屋さん。
お父さんは働き者で、息子の小金治さんに、よく言ってた言葉だそうだ。
最近は引籠りだとか言われる人も多く、また、
定職に就けない、就かない?人も珍しくなくなってきた。
人は働くことによって、まずは自分が成長する。

何故なら、お金の対価に値する価値があるから、収入を得ることができる。
そのためには、様々な努力と忍耐も必要だろう。
そして、その収入により、自分も含め、周りの人を、支えてあげることも出来る。
自分が働けるということは、取りあえずは、社会が自分を必要としているからだ。
「働くとは、傍(はた)を楽にする」、とても素敵な響きです。
仕事を愉しみながら、周りの人を楽にして、さらに共に愉しめたら最高ですね。

愉快な仲間たちを更新
2009年11月11日

「モモちゃん&仲間たち」


不景気な時代、レジは長蛇の列
2009年11月10日

今週の日曜日、ユニクロへ出かけた。
思いのほか、人出が多く賑わっていた。
さらに、先日来た時に比べて、お店の品ぞろえも多く、
品物のボリューム感もアップしていた。
商品はカラフルで、女性の服なども、男物以上に溢れている。

やはり、衣料品関係、独り勝ち企業の強さなのだろうか、
店内は、老若男女のお客、活気が漲っている。
一昔前ならば、これほどに混雑はなく、
どこか店内も整然として、落ち着いた感じさえあった。
この不景気な時代、これほどに繁盛しているとは驚きだ。
目的の品物を手にし、レジに行ったら、さらに驚き、長い長い長蛇の列だった。

並ぶのが嫌いな我は、品物を戻して、帰ろうかとも思ったが、
このまま帰るのも癪なので、最後尾へ並んだ。
時間にすれば、30分以上は掛っただろうか。
会計を済まし、外へ出たら、何故か気持ちがほっとした。
それにしても、凄い繁盛ぶりだった。

今日は立冬、東京の紅葉は?
2009年11月7日

早いもので、今日は立冬、暦の上では冬を迎えたことになる。
これからは、十二月まで、一月も余さず、あっという間に師走もやってくる。
だが、東京は、いまだ紅葉を待つ。
あと二週間位は、待たなければならないのだろうか。

二週間前、北信州の野沢温泉に出かけてきた。
長野に詳しいお客様によれば、野沢温泉の紅葉は、すでに終わってるだろうと言われた。
それでも、名残の紅葉を、見れればいいなと、淡い期待を持って出かけた。
しかし、思いに反して、紅葉にはまだ早く、連なる山々の頂き近くが、紅葉し始めていた。

そのことを、写真好きのお客様に言ったら、日光はすでに、紅葉は終わっていたと言う。
紅葉に見事に出会うのは、なかなか至難なことかもしれない。
晩秋を彩る鮮やかな黄葉紅葉。
今年も、山々を染め上げる秋景色を、何処かで堪能したいもの。

日本の四季は美しい。
恵まれた自然に育まれた人の心も、豊かに美しく輝いて貰いたい。
だが最近は、殺伐とした事件が多くなったことか。
それにしても、ワールドシリーズで、
MVPに輝いた松井秀喜選手の笑顔は、なんとも、美しかった。


小さな旅&日記
野尻湖、北竜湖、そして、野沢温泉

2009年11月5日

読書の秋、本を後ろから読む?
2009年11月2日

先週の金曜日、M女史がやってきた。
かれこれ、1か月半ぶり位だろうか。
今は研究も一段落して、のんびりしているという。
その代りに、旦那さんの方が、滅茶苦茶に忙しい。
今日、やっとのこと、仕事に切りが付き、あと1時間程で来店するという。

それまでの時間、のんびりと、読書の話でもしていた。
「マスターは、最近、どんな本を読んでいるのですか?」
「最近は、明治や大正時代、そして、昭和の初期の作品を読んでいるかな。
それも、頭の中で、声を出しながら、ゆっくりと読んでいる。
すると、情景がくっきりと浮かびあってくるの。
素晴らしい作品は、読んでみると、文体のリズムが心地いい」

すると、彼女の座るカウンターに、川上弘美の小説「真鶴」が置いてあった。
「その作品、どういうやつ? 川上弘美は、新聞の連載エッセーでしか読んでいないな」
「まだ、読み始めたばかりなのですけど。
失踪した夫を思いながら、恋人と付き合う妻の話みたい。
私、この作家の文体が好きで読むんです。
そして、読み終わったら、今度は後ろから読み直します」

「え?後ろから」
「はい、1頁づつ、後ろから読みます。そして、気に入った所は、
前から後ろから、何度でも読み返します」
昔、お客様に、速読の読書家がいた。
だから、何時も、本を4、5冊は持ち歩いていた。

速読は、私も若いころ、チャレンジしたことがある。
しかし、詰まらないし、意味もないことだと思い止めた。
本を後ろから読み直す?
分かったような分からない話だが、
M女史が愉しいというのだから、きっとそうなのだろう。
人が愉しいと思うことは、試してみる価値がある。
意外に、読書の楽しみ方の、大発見があるかもしれない。

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