葛西臨海公園「水仙まつり」を訪ねて 2010年1月31日 午後の2時過ぎ、インターネットで花情報を検索していたママが発見した。 葛西臨海公園では、今、水仙が満開だということを。 そこで、3時過ぎに、車で出かけることにした。 近くの駐車場に向かえば、空は青々と晴れ渡っていた。 まだまだ高いい陽光を浴びながら、首都高速に乗って一路葛西方面へ。 飛鳥山トンネルを潜り進めば、やがて、荒川が広がり、河川敷のグランドでは、スポーツを愉しむ人たち。 流れるようなカーブの高速道を進み、40分ほど進むと、左手に大きな観覧車が見えた。 葛西インターを降りて、観覧車を目指して進むと、葛西臨海公園に到着した。 4時近くだというのに、大きな駐車場は、ほとんど満杯であった。 駐車場に車を停めて、公園の入口へ。 池の前の道には、黄色い旗が立ち、水仙まつりと書いてあった。 立ち並ぶ旗に沿って行くと、すでに大観覧車の下に出た。 大観覧車は工事中であった。 観覧車の下をさらに進むと、広い広場に出た。 広場には、幾つもの水仙畑があり、水仙が可憐な花を咲かせていた。 だが、水仙はすでに花見時を過ぎているのだろうか、華やかさもなく寂しげだった。 一面の水仙畑。 緑の刀のような葉を広げ、すーっと端正に伸びた茎の先に、 白い花や黄色い花を咲かせた水仙たちが、協奏曲を、美しく奏でられていたのであろう。 水仙まつりりは、2月の下旬辺りまで開かれている。 今年は期待外れ、次回はもう少し早く出かけて来てみよう。 水仙畑のなだらかな丘を越して、寂寞とし木々の散策路をぶらりとぶらりと歩く。 昔、湯島に住んでいたころ、水量2,200tの巨大なドーナツ型水槽を回遊するクロマグロぐ水族館が、この公園内に誕生した。 そこで、子供たちを連れて、JR京葉線に乗って見に来た事がある。 その時に比べると、この公園は整備され、奇麗に様変わりしていた。 散策路をジョギングする人、犬の散歩をする人、さまざまに、広い公園を愉しんでいる。 昔は、この辺りは原っぱで、その向こうに東京湾が間近に見えた。 今はその海岸まで、冬枯れの雑木林を抜けなくてはならない。 ふと道端を見やれば、松ぼっくりやどんぐりが、枯れ草の上に転がっている。 さらに行くと松林があり、2匹の猫が、松の下、日だまりのを仲良く愉しんでいた。 何処へ行っても、不思議と海近くの松林には猫が多い。 やがて、土手の道に出た。 その土手を登ると、彼方に、昔見た東京湾が見えた。 すでに、洋上には落陽の黄金の道が輝き、漣は金鱗の姿で揺れていた。 夕靄の中、静かに釣り糸を垂れる人。 海辺を走る子供たちが、淡いシルエットを映す。 海岸沿いの道を進んでいると、遠くの拡声器で、そろそろ閉園の案内が伝わる。 すると、遠くから、お伽の国のような子供電車が走って来た。 見れば、老若男女の笑顔が溢れていた。 日はかなり陰り、何処か空気も冷たく感じられる。 やがて、遠くの木々の上に、地上117メートルの大きな観覧車が聳える。 その観覧車を目指して、小さな吊橋を渡り進むと、広い広場に出た。 そして、公園入り口の池に到着した。 池には、薄暮の中、大観覧車が逆さになって映っていた。 その池には、水鳥が波紋を描きながら、優雅に泳いでいた。 さすがに午後5時も過ぎれば、日は落ち始め、遠くの街にも明かりが灯り始めている。 帰りは道、環状7号線を、のんびりとドライブを愉しむ。 もちろん、運転はママで、私は隣でお酒を心地よく頂く。 水仙まつりは平成22年1月16日(土)から2月21日(日)まで。 都内最大級の水仙畑は、約2800uに5万球、20万本の水仙が咲いています。 |