(The Oldest Bar at Ohyama District)
November 2020.11
(The Oldest Bar at Ohyama District)
November 2020.11
東京都は飲食業に、時短営業を要請しました。
皆さまには、ご迷惑をおかけしますが、 ご理解ご協力のほど、よろしくお願いいたします。 Douglas Laing McGibbon's Golf Club Blended Scotch Whisky、 深い眠りから覚める時 2020年11月26日  こちらからどうぞ↓ http://www.p-poppo.jp/1sake-2020-11-26-scotch-mcgibon.html マスター＆ママの小さな旅 群馬県太田市・世良田東照宮を訪ねて 2020年11月24日  こちらからどうぞ↓ http://www.p-poppo.jp/1diary2020-11-15-serata-toshogu.html 特撮監督の築地米三郎さんの思いで 2020年11月17日  こちらからどうぞ↓ http://www.p-poppo.jp/1diary2020-11-16-tukiji-tokusatu.html 鳩と老人 2020年11月9日 3週間くらい前であろうか？ 夕方の6時半頃、店の玄関に出て、何げなく前を見た。 すると、今はなきスナックの玄関に、鳩が1羽じっとたっていた。 すでに薄暮の時間、鳩が玄関のコンクリの上にいる。 どうしたのかと思い、近づいてみた。 鳩は警戒したのか、右に移動した。 だが飛びたつ風はない。 羽でも傷めて、飛べないのだろうか。 鳩は小柄で、優しい目をしていた。 たぶんメスであろうと、勝手に想像した。 ひと昔前は、この界隈には、野良猫がたくさんいた。 だがどうしたことか、最近は、ほとんど見かけなくなった。 でも油断はできない。 このままでは、野良猫に、襲われないとも限らない。 私は店に戻り、ナッツを潰し、水を小皿に入れ、鳩へ運ぶ。 そして店に戻り、様子を窺った。 だが、鳩は身動きせず、食べる様子もない。 やがて店に、お客が来店する。 裏の倉庫へ、物を取りに行くとき、鳩に目をやる。 やはりさっきと同じところにたち、微動だにせず、前方を見ていた。 このまま一夜を、過ごすのだろうか。 夜も更け、閉店時間も近づく。 鳩は相も変わらず、先ほどの場所にたっている。 私が持って行った、水やナッツは、そのままである。 やがて閉店の時間が来た。 どうしたものやらと思いながら、店を片付け始めた。 すると近所に住むご老人が、鳩の前に座っていた。 私は近づき「どうも羽が悪いみたい。飛べないようですよ。ご飯も上げたのだけど、食べないんです」 ジッと鳩の目を見ていたご老人が、そっと手を出し、鳩を両手で優しく包んだ。 鳩は抵抗することなく、手の中に抱かれた。 ご老人は、「家のベランダに、置いてあげれば、明日は元気に、飛んでいきますよ」と。 とりあえず、鳩は野良猫の恐怖から、解放された。 明日、元気に飛びたつことを願い、店を閉めて家に戻った。 そして一昨日のこと。 深夜1時頃、店を閉めていると、先日のご老人が、ゴミ出しのあと、私に近づいてきた。 そしてにこりとしながら、「マスター、この前の鳩、家のベランダで、元気にしてるよ」 「それは良かったですね。でも、飛んでいかなかったんですか？」 「そうなのよ、ベランダに住みついっちゃった」 「オヤジさんを、救いの神だと思ってるんだな、きっと」 「でも、俺が近づくと、室外機の後ろに、隠れちゃうのよ」 「メスだから、恥ずかしいのですよ」 「そうかな」 「でもよかった、元気になって」 「器量よしになったよ」と言って、帰って行った。 6回めの営業許可証を更新 2020年11月5日 今日、6回目の営業許可証を、保健所からいただいた。 6年ごとの更新だから、初めての許可証から、36年たったのである。 歳月の経つのは、本当に早い。 開店当時、独身だったお客様も、すでに定年を迎えている。 今では、私より年上のお客様は、殆どいなくなった。 最近は、お客様の息子さんや娘さんが、来店してくれる。 そして「マスター、ママさん、私も子供が成人したら、店に連れてくるから」と。 「それは無理だね。あと10年が精いっぱいだよ」 あと10年、あと10年と言いながら、ここまで頑張って来た。 今度はあと10年と念じたことが、現実になった。 今回の営業許可証で、最後になるかもしれない。 営業許可証を手にした瞬間、いつもと違う感慨が湧いた。 Shotbarピーポッポ通信 紅葉の季節、玄関の装いを新たにしました！ 前回と何処が違うか、分かりますか？ 2020年11月3日  |
