(The Oldest Bar at Ohyama District)
July 2019.7
マスター&ママの寺社めぐり 日光東照宮を訪ねて 2019年7月17日 こちらからどうぞ↓ http://www.p-poppo.jp/1diary2019-06-17-yomeimon.html ある俳優の訃報に接して 2019年7月9日 朝刊の訃報欄に、ある俳優が、87歳で逝去したと、報じられていた。 風の便りで、具合が悪いとは、聞いていたのだが。 私が大学を卒業し、ある劇団の養成所に入ったとき、お世話になった俳優だ。 彼はその数年前、東ドイツの劇作家・ベルトルト・ブレヒト作『ガリレイの生涯』 で、ガリレオ役を演じ、知的で抑制のきいた演技は、高い評価を得た。 彼は早稲田大学で、ボクシング部に所属し、全日本アマチュア選手権のタイトルを獲得した、異色の俳優でもあった。 だが、文学や芸術に 渇仰した彼は、新劇の門をたたいた。 私が通った劇団は、木下順二、ベルトルト・ブレヒトや、宮沢賢治の作品を、精力的に公演し、全国を回っていた。 新劇は若者たちの心をとらえ、まさに燃えていた。 しかし、当時の劇団の創立メンバーや、幹部俳優たちは、今はほとんど、鬼籍に入っている。 今では、新劇という言葉も風化し、死語になりつつある。 さらに、かつて新劇を支えた、労演(勤労者演劇協議会)、現在の演劇鑑賞会も高齢化し、衰退の道をたどり始めている。 振り返れば、私が養成所に通っていたときから、すでに、50年以上たっているのだ。 半世紀など、若いころは、想像できなかった。 だが、時は確実に、流れ去ってゆく。 Shotbarピーポッポ通信 6月30日(日)~7月1日(月)まで休みます。 2日(火)から平常通り、営業いたします。 |