板橋区混成合唱団「第33回定期演奏会を聴きに
2010年9月29日
先週の木曜日の祭日(秋分)の日、私の店のすぐ近くにある、板橋文化会館に出かけた。
大山に古くから住む地元の人は、文化会館とは言わず、今でも区民館という人が多いのだが。
天気は生憎の雨模様。
車に乗って、会場まで出かけた。
開場は午後2時、開演は2時30分。
充分に開演までに、間に合う予定で向かったのだが、車内に流れるラジオは、東京に大雨注意報が発令したことを伝えていた。
思いのほか、道路は混雑し、予想通り、雨脚は激しくなり、フロントガラスに雨が飛び散る。
やがて、目的地に到着したが、何処も駐車場は満車だった。
足早に駆けつけたのだが、文化会館に到着した時は、タッチの差で間に合わなかった。
ホールのロビーのテレビから、公演の様子が流れ、すでに板橋区愛唱歌「愛するふるさと」が謳われていた。
やがて、第Tステージ「メンデルスゾーン生誕200年を記念して」
オラトリオ「エリア」が終わり、会場内に入ることが出来た。
見渡せば、会場内はほとんど満席だった。
たくさんの聴衆がいる中、空いた席を探す恥ずかしさ。
すると、招待してくれた方の旦那様が、手を挙げて席を教えてくれた
申し訳ないことに、私たちの席を確保してくれていたのだ。
着席すると、第Uステージ「生きとし生けるものへの愛をうたう」
合唱曲「二度とない人生だから」が始まった。
ホールには、晴れ晴れと、何処までも澄み通る混成合唱団の声が響き渡る。
歌い流れる詩は、森羅万象への愛に溢れ、メロディーは、優しく心に沁み入る。
この地上に生きる、生きとし生けるものへの愛を歌いあげていた。
最終章を迎え、男女4人が前に進み、手話を交えながら、背後の団員達との合唱が始まった。
ママの従妹のMさん、華やかな笑顔と、大きな手話の身振りが耀いていた
やがて、15分間の休憩。
そして、第Vステージ「耳にしたことのある名曲の数々」が始まった。
美空ひばりの歌った名曲の数々。
そして、「秋桜」
さらに、スコットランド民謡、ロシア民謡、最後には、スメタナ作曲「モルダウ」で終わった。
第Vステージでは、玄関で貰ったパンフレットに書かれた歌詞を見ながら、合唱を聞いた。
すると、合唱の声が明瞭に聞え、ホールに響く声が絵になって見え始めた。
やはり、歌詞と曲と声が溶け合い、豊かなイメージを喚起してくれるのだ。
さらに、これまでは、ただ漫然と聞いていた「秋桜」が、泣けるほどに良い詩であることを発見した。
|