today’s comment 
2005.06

6/29<月>
月曜日、岡山から吉田さんがやって来た。
東京の仲間達とピーポッポで合流。
週始めだというのに、夜遅くまで楽しく語り明かす。
吉田さんは火曜日に帰り、そのまま仕事に行くらしい。
若いというの素敵なことだ。
明日のことを心配しないで行動できる。
わざわざ岡山から届けてくれたお酒。


「萬年雪未搾酒 荒走り」
毎朝五時から六時までの上槽作業中にのみとれる酒です。
別名「香り酒」ともいいその鮮烈な香りと豊かな味は比するものがありません。(17.9度)
<コメント>
あら走りだから、フレッシュでフルーティーと思いきや、意外やいがい。
どっしりとして、口に含むと、まろやかに転がるよう。
グビッと飲み込むと、新酒だというのに、熟成香りさえも感じる。
吉田さん、ご馳走様でした。
6/27<月>
フランスのパリは連日の猛暑らしい。
今年はヨーロッパに大旱魃が襲うかもしれないという、不気味な予報が出ているようだ。
地球環境が破壊されていることへの、大自然の逆襲なのか。
一度破壊されたものは二度と元には戻らない。

しかし、逆襲されて、人ははじめて脅威に怯えながら、事実を認識する。
しかし、梅雨だというのに、連日の真夏日。
このままだと、日本も、他人事では済まなくなってきそうだ。
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6/25<土>
連日の夏日。
あのぐずついた日々は何処へ行ったのだろうか。
晴れることは何よりなのだが、降るべき時に降らないのも寂しいもの。
人は何時も無い物ねだりをしているのだろう。
このところ、高知県四万十川特産の栗焼酎「ダバダ火振り」をお湯割で飲む。

口に含むと柔らかく栗の香りが華やかに広がる。
確かに、これは栗の香り。
スッと飲み込むと、懐かしい子供の頃食べた焼き栗の味を思い出させてくれる。
子供の時の郷愁に浸れるということは、楽しかった子供時代があったということだろう。
今はすずきの旬。

せいご、ふっこ、すずきと名前が変る出世魚。
淡水と海水の交わる海に生息。
刺身にしても美味しいし、さっと湯引きし、冷水に晒し、酢味噌で食べても旨い。
透き通るように白い身は、これからのむせ返る様な夏日には最高。
すずきのあらいを肴に、「ダバダ火振り」をオンザロック飲なんて最高だろう。
<「ダバダ火振り」とは、松明の火を振りながら、鮎を追い込む「火振り漁」のこと>
6/23<木>
パリのレストラン「ルカ・カルトン」のシェフ・アランサンドランス(65)が、ミシュランの三つ星を返上した。
1978年に三つ星を獲得して28年の名門。
すでに、ジョエル・ロブション(60)も1996年、三ツ星のまま第一線から引退。
現在は、よりカジュアルでリーズナブルなカウンタースタイルのレストランを展開している。
三つ星を維持する為には、絶えず独創的かつ創造的な料理を提供し続ける事が求められる。
それは一流調理人といえども、過酷な激務とストレスを調理人に強いる事になる。
もっと自由に楽しく料理と向き合う事の、本質的な意味を模索し始めたのであろう。
三つ星シェフのアラン・シャペルが53歳、ジャン・トロワグロが57歳で死去している。
あまりにも早いシェフの死は単なる偶然ではないのであろう。
もともとは、タイヤメーカーのミシュランが、
自分の会社のタイヤの販路を拡大するために作られたのがミシュランのガイドブック。

地方に埋もれた素晴らしい味のレストランを発掘し、紹介することが目的だった。
それが何時しか一人歩きを始めたのだ。
料理人の権威付けのガイドブックに逸脱してしまったのは、なんとも不幸な出来事ではないだろうか。
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6/19(日)東村山市北山公園にて
6/20<月>
今日は晴れ上がり気持ちの良い一日。
今は梅雨時。
別名黄梅雨ともいう。
青梅が黄色く熟すころ降る雨だから。
梅雨は黴雨とも表現される。
梅雨の季節は黴の活動が活発になる。
梅の音と黴の音が同音なので掛詞に。
日本人の洒落心は楽しい。
6/15<水>
お客様に頼まれたお酒を買いに、浦和まで出かける。
しっとりと雨にむせぶ荒川を渡り戸田市へ。
たゆたうようにゆったりと荒川が流れている。
雨の荒川はなかなか風情がある。
日本人の季節感には、雨は重要なファクターをもつ。

小雨にぬれそぼる風景には、何か古い歴史への慕情さえ感じる。
さらに言うならば、日本人の死生観にさえ、重要な影響を及ぼしている。
ぐずついた梅雨の季節。
何かと不便は付き物だが、そんな雨の季節さえも味わう余裕を持ちたいもの。
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6/14<火>
昨日は、みんなで後楽園ホールまで応援に出かける。
現在日本ライト級一位の田中光吉さんの三回目の王座への挑戦。
前回は、初回にダウンを奪い、圧倒的優位に試合を進めるが、
五回、無念のバッテングにより、対戦相手が出血。
残念無念のノーコンテストの苦々しい結果に終わる。

今回は再戦。
両者、最終回まで、死闘を尽くすが判定。
僅差の判定で敗れた。
いつか、ピーポッポ発の日本ライト級王者の誕生の夢は、またしても絶たれた。
でも、素晴らしい試合をありがとう。
暫らくは、ゆっくりと静養して、そして、次をしっかりと考えて考えてください。
6/10<金>
今日、東京は入梅。
しとしと一日中雨だ。
店の近くで夕飯をとり、ピーポッポに。
傘をさし、左手に買い物袋を下げ歩く。
前から大きなトラックがこちらへ。
思わず道路からよける。
そこは、A医院の玄関前。
雨に濡れた大き目のタイル。

私はツルーンと見事に滑った。
一瞬の受身。
柔道をやっててよかった。
運が悪ければ、後頭部の直撃。
間一髪のセーフ。
背中とお尻は雨水でべっちょり。
えらいことになったな、まったく。
店について、買い物袋を開ける。

せっかく買った卵は割れ、他のしな物はグッチョリ卵の黄身模様。
手の肘が痛い。
見れば、両手とも痣になっていた。
でも、怪我をしないだけ幸運だと、考えなければいけないだろう。
靴の裏の履きつぶしで、ツルツルなのがいけない。
早速、新調しなければ。
6/8<水>
71歳の斉藤実氏がヨット「酒呑童子U」で無寄港で世界一周に成功。
234日間で達成。
さらには、世界最高齢記録の更新とは凄い。
先日、テアトル・エコーの芝居を観た。
主演は、77才の熊倉一雄さんだ。
動きも軽やかで柔らかい動き。
そして、芝居が楽しくて楽しくてしょうがないのがこちらにも伝わる。
カーテンコールの嬉しそうな笑顔が印象的だった。
だいぶ前に、NHKのドキュメントで森光子さんの「放浪記」を観た。
85歳とは思えない元気さ。
そして、若々しくて、どこかまだ愛くるしい。
やはり、人間、歳ではないのだろう。
生き方が大事だ。
私などはまだまだ小僧っ子。
これからも、おおいに頑張らねば。
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6/6<月>
昨日、「ミリオンダラー・ベイビー」を観る。
やはり、アカデミー賞に輝いただけのことはある。
何時もすいている板橋ワーナーマイカルも結構混んでいた。
ヒラリー・スワンクが扮する女性プロボクサーの成功物語と思いきや、とんでもない誤解だった。
クリント・イーストウッドが演じる老トレーナーがなかいい味を出している。

女性ボクサーの成功と失意の中で、老トレーナーが、徐々に心を開いてくる姿はジーンとくる。
でも、クリント・イーストウッドにかつての精悍なイメージがなくなったのは、やはり歳をとったせいだろう。
首筋や額に刻まれた幾筋もの深い皺が哀しくも物語る。
でも、それだからこそ、老トレーナの役を表現できたことも事実。
モーガン・フリーマンの演技は素晴らしいにつきる。

役者は役を演じようとすればするほど、演じる役の人物から離れていくもの。
役の本質を理解する役者は、限りなく演技はシンプルにして完結になる。
なぜなら、すべての役の動きには意味がある。
意味の無い動きは、無駄な意味をつけ、役の本質から逸脱することになる。
「ミリオンダラー・ベイビー」の結末は余りにも哀しい。
我々の歳になったら、ハッピーエンドで終わった方が、後味爽快で快適に映画館を後にできる。
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6/3<金>
「ミリオンダラー・ベイビー」で二度目のアカデミー賞主演女優賞を受賞した、
ヒラリー・スワンクは、移動に地下鉄を利用しているそうだ。
速いし、安いし、さらに、役者にとって一番大切な、人々の観察ができるからという理由から。
人間が人間を演じるためには、人間観察が無くては不可能というもの。

たとえ、億万長者になろうとも、いつも一般大衆と同じ高さの視線で見るという習慣は大切。
人生の絶頂期にあったとしても、大衆から遊離し、
傲岸不遜になった時、人は転落の道を転げ落ちることになる。

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