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2008年6月2日
小さな旅&日記を更新

2008年5月31日
トウモロコシの独歩高とバーボン・ウイスキー
最近、穀物の国際市場で、トウモロコシの価格が暴騰している。
昨年度からは、小麦や大豆が急騰したが、今年になって価格は軟化。
しかし、トウモロコシは独歩高の様相を呈している。
背景には、自動車燃料として、バイオ燃料のエタノール向けの需要があった。
それに加え、今年は輸出大国・米国のトウモロコシが、
天候不良により、不作が予想され、輸出が出来なくなる。
さらに、中国も国内の穀物市場の高騰を抑えるために、
輸出を規制せざるをえなくなった。
これから、さらに、トウモロコシ価格は上がることは間違いないだろう。
最近は全ての食品、食材やお酒などが値上がりしている。
私たち飲食店にとっても死活問題だ。
特に、チーズやスコッチ・ウイスキー、
ベルギー・ビールなどの値上げラッシュは凄まじい。
トウモロコシを原料にするバーボン・ウイスキーの高騰が危惧される。

2008年5月27日
遊座大山・初夏ミュージック・ライブ


今週の30日(金)5時30分開演。
閉演は8時頃の予定。
場所は板橋区文化会館前の広場。
入場料は無料です。
出演は板橋在住のプロ・ミュージシャン。
還暦過ぎのダンディーなおじさまたちの、
華麗で味わいのある演奏が楽しめます。

そして、今回は、昨年再結成した、
ハーモニカ・ライナーズが特別出演。
ハーモニカ・トリオは1962年に結成。
2年間で500ステージの驚異的な数字を残した。
ラジオやテレビで、八面六臂の大活躍でした。
さらに、今回も、
プロのフラメンコ・ダンスとギターが参加します。
遊座大山、
初夏のミュージック&フラメンコ・ナイトを堪能して下さい。

2008年5月25日
「小さな旅&日記」を更新

TOEIC990ホルダーと深夜の相撲
2008年5月19日
先週の土曜日の閉店間際、
Nさんと秘書のアメリカ人Aさんがやって来た。
Nさんはオルバル・ビールを、Aさんはブラッカダーのスプリングバンクを飲む。
このモルトは、樽出し強度57.9度、加水なしの無加工。
単一の樽から瓶詰され、チルフィルターも通していない美味しいモルトだ。
そして、モルト好きAさんは、
さらにダン・エーデンのモルト、ロングモーン10年、ボウモア10年、
クライスデールのモルト、ローズバンク樽出し強度58.8度を飲む。
Nさんはグレンキンチ10年、ギネス・ビール、スプリングバンク10年を飲んでいる。
やがて、Nさんが私に挑戦状を投げつけた。
Nさんは相撲が大好き。
日本に帰って来た時、大相撲東京場所の時は、必ず観に行く。
2日前も行ってきたそうだ。
朝間近の深夜、店の前で相撲をすることになってしまった。
外に出ると、待ちきれないのか、私に飛びついてきた。
私も防戦、意外に強い。
鹿児島ラサールの登山部出身。
国体に出場しただけのことはある。
さすがに深夜、人通りがなくて良かった。
だいの男2人の相撲は、様にならない。
ママが出てきて、勝負はお預けになった。
何時か、近くの神社の土俵で、勝負をつけてあげよう。
その時は、知り合いのいる武蔵川部屋で、まわしを借りてこようか。
でも、Nさんの相撲、なかなかで手強い。
Nさんとは、20年近くの長い付き合い。
彼は日本人で始めて、TOEICでフルスコアー990点をとった。
それも、朝まで私の店で酒を飲み、
その足で試験場に向かい、フルスコアをとった。
その時以来、NさんはTOEICの第一人者でいる。
そして、私の事を「第二のお父さん」と言ってくれている。

2008年5月17日
オジサンは元気なのだ!
昨日の深夜、オジサンパワーが炸裂した。
元区会議員のOさん、落語の師匠Yさん
(正確に言えば、まだオジサンではない)、
そして、喜劇を得意とする、
某大手劇団の幹部俳優Kさんが、カウンターに揃った。
3人とも、私の昔からの友人たちだ。
やがて、それぞれが持論を展開し始めた。
演劇、音楽、文学、落語に関する意見が交錯する。
かなり、主張は伯仲、熱い言葉が飛び交う。
若い頃、我々は、酒を飲んでは、口角泡を飛ばし、激論を戦わせた。
そして、険悪な雰囲気になり、殴り合いの喧嘩さえした。
だが、翌日会えば、「昨日は悪かったな」で済んだ。
それほど、人間関係がとても濃密であった。
昨日の熱いバトル(昔に比べれば、子供のバトルくらいだが)、
懐かしいものを感じた。
同席した若者M君、オジサンパワーにえらく感動!
オジサン達のバトルに参戦してきた。
大歓迎、若者も元気でなくては!
オジサン達は元気なのだ。
そして、何時までも元気で、頑張らなくてはならない。
若者達が目標になれるような、オジサンでなければいけない。
オジサンパワーに、若者M君、おおいに感動していた。
そうなのだ、オジサン達はパワフルなのだ。

2008年5月10日
小さな旅&日記を更新
軽妙洒脱、元気なお爺さんに乾杯!
2008年5月5日
夜の8時頃、ビールを取りに倉庫へ。
玄関を開けると、店の前に、70歳くらいの男性が立っていた。
「君、ここのマスター?」
「そうですが」
「昔、この辺りに、徳川だか、織田信長だのと言う名前のスナックなかったかな?」
「そこの歯医者さんのところですね。茶々じゃないですか」
「そうそう、そんな名前だった」
「もう、無くなって、17年くらいは経ってますかね」
「じゃ、漬物屋さんは」
「そこのマンションがあるところですね。菊池食品」
「さすがだね。生き字引だ。そこの交差点辺りの餡子屋、まだある?」
「佐藤製餡ですね」
「そう、そんな名前だったな」
「今も健在です」
「さすがだね。君の店はバー?」
「ええ」
「入っても良いかな?」
酒が入ってのかなりのハイテンション。
正直言って、入れても良いのかなと、一瞬迷った。
が、私もバーテンダー、どうぞとドアを開けて差し上げた。
「よ!いい店だな。なんでも、いい酒が揃っていそうだな」
そして、他のお客様に挨拶しながら、カウンターに座る。
「何を飲もうかな?マスターはカクテルもいけるだろ?」
「はい、いちようなものは」
「なら、ロシアンでいこうかな」
「かしこまりました」
「マスター、ブラック・ロシアンにしてくれる」
私はオンザロック・グラスに大きな氷を入れ、カクテルを造って差し上げた。
お客様の年齢は77歳。
一ツ橋大学法学部出身。
大蔵省財務局へ入局。
その間に、司法試験合格の超エリート。
大山に土地案内があるのは、板橋国税局長で赴任してきたからだった。
だが、気に入らず、2年足らずで、本庁へ戻してもらったらしい。
さすがに、頭脳の回転は、いまだ衰えを知らず冴え渡る。
話題の中、事件の話になれば、
すぐさま、頭の中に埋め込まれた、刑法何条が、即座に飛びだす。
頭脳明晰、博学強記。
流れるように、よどみなく、口吻闊達、軽妙洒脱、当意即妙。
下町言葉の冗談、饒舌、才気煥発。
私の店で、今日は梯子で3件目なそうな。
一軒目は、通りがかりのてんぷら屋。
ごま油が強くて、少し、重たかったと言っていた。
私もその店の前をよく通るので、香りからして同感。
2件目は鰻屋。
先代からの馴染みの店だ。
親方に、鰻を注文したそうだ。
源平の筏でと。
すると、親方、さすがに、筏は理解した。
でも、源平は分からず。
そこで、説明をした。
平家の旗は赤だからタレ焼。
源氏の旗は白だから白焼き。
それを切らずに、それぞれ一本のままで焼き、紅白で並べて筏にする。
「おれは言ってやったね。そんなことも知らねーと、先代が泣くぞと」
日本がまだまだ役人天国の時代、一流料亭や料理屋の接待も盛んだった。
さまざまな宴席に、招かれていたのだろうか。
酒や料理の薀蓄もさすがだ。
「でもなマスター、ちょっと悪いことしたかな、親方に。
だから、あとで、菓子を届けてきたよ。
人前で恥をかかせて悪かったなって」
昔、浅草や上野、湯島辺りにはよくいたタイプの町のご意見番。
にこにこ笑顔で、立て続けに繰り出される話には、
該博な知識に裏打ちされた、ユーモアと人情がある。
なぜか不機嫌なでしかめっ面の人たちが多い時代、
こんなにも明るく、元気で愉快な大人たちが、もっともっと増えて欲しいもの。
ゴールデンウィークとウィーク
2008年5月2日
青葉若葉の美しい季節がやってきた。
昨日などは、なんと北海道の網走で、真夏日を観測。
東京は25度位なのに、如何したことなのだろうか。
やはり、地球規模の異常気象なのか。
昨日は八十八夜。
立春から数えて88日目。
江戸時代の天文学者・渋川春海の「貞亨暦」で、全国に広まった。
日本独特の美しい季節表現には、そこはかとなく情趣が漂う。
この時期、まだまだ気候が安定しない。
季節外れの霜が降りることもある。
「八十八夜の別れ霜」
この日から、新茶の茶摘とともに、農作業も本格化する。
そして、この日に摘まれたお茶には、アミノ酸がたっぷり。
飲むと、長生きが出来るといわれている。
さわさわと風にゆれ、新緑の木々の葉脈は、暖かな陽光で透かし彫り。
その下、非毛氈の縁台で、
栄養たっぷりの新茶でも、一服いただきたいもの。
ゴールデンウィーク、爽やかな初夏はすぐそこまで来ている。
婚姻届の保証人に
2008年04月28日
先週の金曜日、KくんとMさんがやって来た。
二人は先月、引っ越しをした。
何とか物も片付き、格好がついたので来店してくれた。
今春から、Mさんは、日本を代表する、
某国立大学の研究室で、研究生活の忙しい毎日。
今秋には、Kくんと結婚する。
そして、今回、新居を購入して、新生活が始まった。
Mさんは、偶然にも、私とは、
世田谷にある区立の小学校と中学校の先輩と後輩の間柄。
そのせいか、お互い、どこか親しみを感じる。
先に来店していたKさんは、何時ものモスコミュール。
暫くして、Mさんがやって来た。
そして、ウォッカを少なめにした、ブラディー・シーザーを注文。
Mさんは、研究室から直行、まだ食事をしていなかった。
そこで、人気の隠れメニュー「卵包み、ピリ辛の焼きうどん」を作ってあげた。
1度食べたら、やみつきになる特製焼きうどん。
Kくんは必ず注文してくれる。
グラスホッパー、ジャックローズ、ニコラシカ、
ヨギミルクなどのカクテルやラム酒などなど。
楽しく飲みながら、時間がゆったりと流れた。
すると、Kくんが鞄から、なにやら書類を出して来た。
「マスター、ママさん、二人のお願いなんですが?」
「なんだろう?」
「婚姻届の書類の保証人、お願いしたいのですけど」
突然のことなので、私たちは吃驚した。
「え?僕たちでいいの?」
「二人で相談して決めたんです。お願いします」
「私たちでよかったら、喜んで署名させて貰います」
そして、その書類に、私から署名をした。
大切な書類、緊張する。
ママも神妙にサインする。
書類を手渡すと、二人はにっこりと笑顔。
私たちもほっとした。
やがて、大勢お客様もやって来たので、二人は会計をして退店した。
翌日、私にメールが届いていた。
丁寧なお礼の言葉と、婚姻届を出したら、報告に伺いますと書かれていた。
お店を開いて24年、何人ものお客様たちの、結婚保証人にもなった。
離婚の多い、昨今の日本社会。
私のお店で出会って結婚した人たち。
そして、私たちが婚姻届の保証人になったカップルには、
いまだ、一組として、離婚したケースがない。
私たちにとって、それは大切な宝であり誇り。
Kくん&Mさん、何時までも末永くお幸せに。
そして、これからも、
ショットバー・ピーポッポを、よろしくお願いいたします。
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