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February.2013.2



ShotBarピーポッポ 創業28周年記念!
ハッピーアワー&新入荷モルトウイスキーNO\
HAZELBURN SAUTERNES WOOD8y BY WOOD EXPRESSION
(55度・700ml)

(ヘーゼルバーン 8年 ソーテルヌウッドウッド エクスプレッション 2011年リリース )
製造本数9180 700ml 55.9度

こちらからどうぞ⇒1sake-hazelburn.html

スプリングバンク蒸留所の3つ目のシングルモルト・ヘーゼルバーンは、 キャンベルタウンにあります
ヘーゼルバーンはピートを一切焚かず、3回の蒸留で造られるシングルモルトです。
ソーテルヌ(フランスの甘口貴腐ワイン)の空き樽で3年間仕上げの熟成をしました。

ハッピーアワー(18時ー21時)は¥1400を¥1000で提供いたします。

21時以降は
¥1400となります。






ShotBarピーポッポ 
レア・バーボン・シリーズ
ジム・ビーム200周年記念ボトル


アメリカ合衆国建国200周年記念ボトルです。
1995年にリリースされ、輸入元はニッカウヰスキー鰍ナす。

熟成は6年3ヶ月(75ヶ月)でアルコール強度は47、5%です。

酒質は滑らかで柔らかく、豊潤な香りとバーボン特有のナッティーな甘さが仄かに広がります。
すでに市場からは消えたジム・ビームです。
この機会にぜひアメリカ合衆国の200年を偲びながらお飲みください。


OneShot¥1000





小鳥博士は板橋区の生き字引、14年ぶりに来店
2013年2月21日

1昨日のこと、開店するやお客様が入って来た。
「マスター、久しぶりです」
「Wさんですね、久しぶりです」

Wさんはカウンターに座り、ビールを注文した。
私はグラスへエビスビールを注ぐ。
「マスター、私のことすぐに分かりましたか?」
「勿論ですよ。長い付き合いですから」
「嬉しいですね、憶えていてくれて」
「14年ぶりくらいですかね?」
「それくらいになると思います」

Wさんが最初に来店したのは26年くらい前であろうか?
一人で来たり友達と連れ立ったりで、度々来店してくれた。
Wさんは板橋生まれの板橋育ち。
板橋に関する色々な古い歴史を教えてくれた。

とにかく博学強記、栄養学のことから小鳥の育て方、漬物の漬け方、健康体操など立板に水が流れるように話してくれた。
それもすべて独学で実践しての話だから、すべて信憑性に満ちていた。
Wさんは小鳥が大好きで、聞けば今でもインコを6羽と、文鳥を2羽飼っている。


私の娘が小鳥好きだと言ったら、インコの雛が生まれたら、一番賢くて器量よしを持ってくると言ってくれた。
そしてしばらくしてWさんが、インコの雛を箱に入れて持ってきてくれた。
箱を開けて見ると、産毛も残る黄色いインコだった。

何羽か生まれた内、約束通り一番器量よしで利口な雛鳥を持ってきたと言って、育て方を丁寧に教えてくれた。
そして家に帰ったその日から、ママと娘でインコのピーチャンに、餌を与えながら言葉を教え、手乗りインコに育てた。
やがてインコは成長し、娘はピーチャンを肩に載せながら公園へ遊びに行く。

すると娘とピーチャンは、公園でお母さんや子供たちの人気者になった。
さらにすごいのは、ピーチャンの言葉を憶える速度の速さ。
ママと娘が言葉を数回繰り返すとすぐさま憶える。

Wさんが言った一番利口な雛を、持ってきたというのは本当だった。
Wさんは小鳥の気持ちや能力を見分ける、眼力があるのであろう。
だが流石にインコ、能力にも限界があった。

ママは娘のRに聴かせるために「Rちゃん、勉強は?」と教え、私に対して「トシちゃん、行ってらっしゃい」と教えた。
すると時折インコは間違えて「トシちゃん、勉強は?」とやらかす。
私はインコのピーチャンへ「俺は勉強しないで良いの!」

さらに私が仕事に出かける時「Rちゃん、行ってらっしゃい!」とやらかした。
Wさんのおかげで、インコとの楽しい思い出をプレゼントしてもらった。
Wさんは定年で退職してからしばらく経ち、私のお店に顔を出さなくなった。

私の店に来店していた頃は、常盤台に住んでいたが、現在は田柄に住んでいる。
今日もビールを飲みながら、石神井川で泳いだり、釣りをしたり
青蜆を採ったりした思い出を、昨日のことのように話してくれた。
Wさんは古き良き板橋の昔を、たくさん語って店を後にした。

頭には深々と毛糸の帽子を被り、たくさんのポケットの付いたジャンパーを着て、昔と同じようにジーンズにスニーカー姿。
玄関へ出てWさんと別れを告げると、Wさんは足早に駅へ歩いて行った。
その歩みは72歳とは思えない軽やかな足取りであった。






季節限定無濾過生酒・かめぐち酒、新潟から届く
2013年2月19日


写真をクリックしてください↑

2月15日(金)の午後7時頃、宅急便が届いた。
四角いダンボールに貼られた送り状を見ると、品物は日本酒であった。
雪深い厳冬の1月に仕込まれ、2月12に発売されたもち米四段仕込みの季節限定の新酒である。
去年の大晦日に来店できなかったIさんの新年の挨拶だった。







写真をクリックしてください↑
二人は新婚旅行のお土産を持って来店してくれた
包装紙を開けると、一匹の獰猛そうなハブが咆吼し、酒瓶の中でとぐろを巻いていた。
今では捕獲量の制限もあり、ハブ入りハブ酒はかなり貴重品になっている。
私もまだ飲んでいないハブ酒、そろそろ開ける時が来たようだ。





深夜のボンド・マティーニ(ベスパー・マティーニ /Vesper Martini
2013年2月13日

2006年公開のマーティン・キャンベル監督の007シリーズ
「カジノ・ロワイヤル(Casino Royale)」に登場したボンド・マティーニ。
Sさんは今宵のほろ酔いの〆に注文した。

深夜の三時近く、人気ない道を時折通る車の音が鈍く響く。
それは雨降りの路上を行き交う車の音ではない。
ガラス窓を見るとほの白く明るい。

玄関の扉を静かに開けると大粒の雪が降り落ち、街灯に照らされた雪がきらきらと輝いていた。
そして路上には行き過ぎた車の轍が鮮明に残されていた。
何時降り出したのであろうか? 先ほど外へ出た時は降っていなかったのだが、すでに街は雪化粧をしていた。

私はSさんにボンド・マティーニを作って差し上げた。
ウォッカ、ゴードンジンと、キナの香りも豊かなリレをハードシェイクする。
そしてレモンの皮をホーセスネックのように剥き、カクテルピンに刺し、カクテルグラスへ飾った。
それはShotBarピーポッポ特性のボンド・マティーニであった。


ボンド・マティーニ(ベスパー・マティーニ /Vesper Martiniについて詳しくはこちらからどうぞ↓
http://www.p-poppo.jp/1sake-kina-lillet-martini.html




未開封レアボトル
メタクサブランデー
開封していないのに中身は半分くらいになっているようだ。
ボトルを揺らすと軽い響きが伝わる。
30年以上は経っているのだからしかたがないであろう。

2013年2月11日






春近し、寒椿
2013年2月7日

立春も過ぎ春の訪れが待ち遠しい。
と思いきや昨日は雪が降り、都心が銀世界に変わった。
ゆく道の路傍の生垣に、寒椿が寂しげに咲いている。

晩秋から冬にかけて咲く花は、椿をおいて殆ど姿を見ない。
椿は数少ない日本の原産種の花で、学名はCamellia japonicaある。
植物学に造詣の深かった修道士・ゲオルク・ジョセフ・カメルがヨーロッパに紹介した。
その後植物学者・カール・フォン・リンネがカメルにちなんで、椿にカメルと命名した。

常緑樹の葉は一年中深緑で艶やか。
寒風に晒され雪に埋もれても、些かも動じない強い木である。
そして寒中に紅色の妖艶な花を咲かせる。

だがその花の花弁は一枚ずつ落ちることはなく、五弁の花びらを付けたまま、花の基部ごと萼を残してぼとりッと落ちる。
そのさまは武士が斬首された時、頭が胴体を離れて落ちる様に似ているので、武家屋敷では忌み嫌われたとか。
また競馬や馬術競技など馬の世界でも、落馬を連想させることから、椿の名前は滅多に付けらることがないという。
春霞が立ち染める頃、春の宵にむら雲が紫に染まり、夜陰に咲く椿は艶やかな情趣を誘う。






バスクのリキュール・イザラと星
2013年2月6日

こちらを↑クリックしてください。

フランスはピレネー山脈の麓のバイヨンヌ地方に、IZARRA・JAUNE(イザラ・ジョーヌ)という黄金に輝くお酒があります。
フランスのシャルトリューズ・ジョーヌに似た、アルコール40%、エキス分21.5%のハーブリキュールです。
かつて、フランコ大統領の独裁に抵抗し、勇敢な戦いを挑むバスクの戦士に共鳴した、
アーネスト・ヘミングウェイも愛飲しました。






未開封レアボトル・シリーズ
パッサーズ・ ブリテッシュ・ネービー・ ネルソン・シップデカンタ
BRITISH NAVY PUSSER'S RUM
内容量:1000ml アルコール度数:95.5PROOF

 
2013年2月5日





今年の福豆は65個食べることになる!
2013年2月2日


今日は暖かな一日、梅の蕾もほころぶだろう。
昼下がりの陽光が降り注ぎ、微かにそよぐ風も暖かい。
先月までの寒さが嘘のようだ。

東京には寒波が襲い、地上を一面の銀世界に変えたことも、すでに記憶の彼方に消え始めている。
すでに2月に入り、早いもので明後日は立春を迎える。
そしてその前日の明日は節分である。

神社や寺では年男たちが、威勢良い掛け声とともに、豆撒きをする。
子供の頃、近くの八幡神社へ行き、社殿の欄干越しに撒かれる縁起物の福豆や、紅白の袋に包まれたお餅をいただいた。
そして夜の帳が落ちた春宵、自宅では「鬼は外、福は内」と叫びながら、父が家の中に豆を撒き、
縁側から外へ「鬼は外」と言って撒いた。

すると時を期したかのように、近所の家々から灯が漏れ、豆まきの声が響いてくる。
月は煌々と照り、時折紫に染まる雲が流れ、一瞬、月明かりが翳り柔らかな薫風が流れる。
今年もきっと暖かな節分を迎えることであろう。

今年一年、邪気を払った煎豆を食べ、今年の厄除けと無病息災を祈ろう。
古来、豆の数は自分の年の数だけ拾い上げ、食べると良いと言われている。
今年は65個も食べることになる。






画像をクリックしてください↑

花彫紹興酒に乾杯!


30年以上の深い眠りを醒ました、花彫紹興酒の香りが、馥郁と辺りに漂った。
揺らぐように華やかで妖艶な香気が、店の中を満たしていく。

そして紹興酒の壺から小さなグラスへ注ぎ入れると、さらに豊潤な香りが立ち上り広がる。
長い熟成の間、壺の中に眠り続けた紹興酒は、漆を溶かし込んだような褐色で、過ぎ去った時の長さを伝えている。
注ぎ終わった紹興酒を見ると、照明に照らされ燦きながら、鏡のような表面に酒紋が滲んでいた。



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