Today's Comment
March.2014.03


麗らかな春日の午後、浅草浅草寺へ
2014年3月29日


ポールジロー ヴィエーユ レゼルヴ 15年 40度(Paul Giraud Vieille Reserve Cognac)

春麗らかな好天気、正午過ぎに浅草の浅草寺へ出かけた。
浅草寺近くの雷門地下駐車場に車を駐車し、懐かしい雷門から仲見世を行く。
平日金曜日の昼下がりだが大変な人混み、さながら縁日の賑わいである。

さらにカメラを手にした外国人も多い。
少し前であれば声高に話す中国語や韓国語にかわり、欧米人の会話があちらこちらで聞える。
それにしても大勢の人混み。

私が30年以上前に、度々訪れた浅草とは、大きく様変わりし活気に溢れている。
あの頃は賑わいどころか、かつての繁栄の影もない、寂しさえ感じたものだ。
やはり地下鉄が開通し、日本一高いスカイツリーが近くに完成したことが、大きく影響しているのであろう。

観光名所はやはり繁盛し、華やぎがあった方が愉しい。
静かな日常の世界から、晴れやかなお祭り気分へ誘ってくれる。
仲見世の表参道を避け裏道へ行くと、そこは静かで人影もすくない。

そして豪壮な宝蔵門潜り、浅草寺でお参りをする。
その後今日の目的地「浅草奥山こども歌舞伎まつり」会場へ行く。
正面に特設舞台が建ち、秩父正和会が演じる『白浪五人男 稲瀬川勢揃いの場』の開演を待った。



桜の季節断章
2014年3月25日


東京は最高気温が22度となり、ソメイヨシノの開花宣言がされた。
今週は好天気が続くようだ。
硬く閉ざされていた桜の蕾も膨らみ、週末にかけて満開の予想。

いよいよ春も本格化し始めた。
お店のスタンバイを終え、最近通う喫茶店へ読書に出かける。
線路を潜る短い地下道を出て少し歩くと、早咲きの桜の老樹がある。

見上げると僅かに桜花が、薄桃色に咲いていた。
まだ一分咲きにも満たないのだが、週末にかけて好天気に誘われ、一気に満開になるであろう。
春の宵、薄紫の朧な夜空に、煌々と一際鮮やかな月が輝く。

そして春宵の中に、桜の花が妖艶に咲き匂う。
日本の春は桜の花が象徴する。
絢爛と幻想の絵巻が生まれた瞬間に、桜花は春風に舞い散る。

その散る姿に人々は、日本の美を感じるのであろう。
人生の旅立ちと出会いも、桜の季節と共にやって来る。
さて私もこれから何回の観桜を、愉しむことが出来るであろうか。
昔は想像だにしなかったことが、現実味をおびて来る。



New Arrival!
Glenrothes Robur Reserve
2014年3月24日


Glenrothes Robur Reserve (40%, 1 liter)

Nose: instant toffee. Some vanilla, dried fruits and oranges.
Hints of leather. Some soft flowery notes as well.
Mouth: very velvety and smooth. Malty and fruity flavours, vanilla again, rather sweet sherry.
Fresh plums. Caramel. Hints of clove.
Finish: medium long, starting rather sweet and developing on toffee and spices.

(from http://www.whiskynotes.be/2009/glenrothes/glenrothes-robur-reserve/ )



西日の陰翳
2014年3月22日

夕食を終え外に出た。
すると空はにわかにかき曇り、青空が灰黒色の雲に覆われ始めている。
その雲の切れ目から西日が降り注ぎ、黄昏時で賑わう狭い商店街を照らしていた。

真っすぐ伸びる商店街の彼方を見ると、首都高の向こうに細長いマンションが見える。
何時もなら変哲もない白い建物が、陽光を浴びて金色に燦然と輝いている。
その姿は神々しく、空に浮かぶ蜃気楼のようである。

天空の光が演出する、陰翳のドラマは美しい。
このところ寒い日が続き、氷雨が降る肌寒い日もあった。
日が沈むと共に、雨にならなければ良いのだが・・・・・・。




オパール・ネラ ・ブラック ・サンブーカ Opal Nera Original Black Liqueur alla Sambuca
オパール・ネラとはイタリア語で「黒いオパール」の意味です。
アルコール度:30度

1989年発売の黒紫色のサンブーカ。
サンブーカとはエルダーベリー(にわとこの実)やリコリス(甘草)などの抽出液などで作られたイタリアの特産酒です。
故松田優作の遺作映画『ブラック・レイン(Black Rain)』に感動した、オーストラリアのバーテンダー・ハーブ・メイソン氏が
このリキュールを使い、カクテル・ブラックレインを創作し有名になった。




彼岸のお中日、春を待つ!
2014年3月20日


(写真はピカソのサイン入り、パスティスのペルノーです)

明日はお彼岸の中日、お墓参りの人も多いであろう。
穏やかな春好日になるとよいのだが。
昨日と今日は春を忘れたように寒い一日。

今日は朝から冷たい雨が、しとしとと音もなく降り続けている。
すでに満開の紅白梅の花が、雨に打たれ震えている。
春一番の乱舞も過ぎ、春もいよいよ本格化と思いきや、この連日の肌寒さ。

まだまだこの時期は油断がならない。
卒業式や送別会も多いこの頃、天候は日替わりで大きく変わる。
近くの公園には、一足早く桜まつりの提灯も吊られていた。

桜の梢を見ると、蕾みは硬く閉ざされている。
だが春は確実に近づいている。
高知県ではすでに、ソメイヨシノの開花宣言。

高知県の桜の名所は、観桜の人たちで溢れることであろう。
これから桜前線も、日一日と北上する。
桜花絢爛の季節は、すぐそこまで来ている。



春のお彼岸は、蒼穹の月輪で終わった
2014年3月18日



春のお彼岸には少し早いのだが、厚木までお墓参りに出かけた。
そしてお墓参りの帰りに日帰り温泉に立ち寄る。
露天風呂から眺める満月は幻想的であった。

こちらからどうぞ↓
http://www.p-poppo.jp/1diary2014-3-16-ohigan.html



初来店から1ヵ月、記念の21層のプースカフェ!
2014年3月15日

早い時間にA.Kさんが来店した。
1ヵ月前に来店した時は、お酒が弱いのでお酒のことを教えてくださいと言っていた。
しかし本人の思いとは異なり、なかなかの飲み手のお嬢さんだ。

最初の一杯目は先日HPで紹介した、オスロスク 21年・1991 ・シルバ-ラベルをストレートで飲む。
そしてその後にスキャパ16年をストレートで飲み、21層のプースカフェをオーダーした。
そのお酒は1ヵ月前、最初の来店の時、一杯目にオーダーしたカクテルだった。

今日は初入店から1ヵ月の記念日!
彼女はにこやかにカクテルを愉しいでいた。
そしてこの店に来店して良かったと、一言添えてくれた。

さらに私の22層のプースカフェを、楽しみに待っていると。
私は彼女に22層のプースカフェを、プレゼントするつもりだ。
しばらくの間、待っていてくださいね。


(写真はA.kさん撮影の写真を転載しました)



橋と箸の関係に潜む日本文化
2014年3月14日



日本には様々な材質や形の異なる箸が、600種類は下らないと言う。
毎日の食事に欠かせない箸に潜む続く深遠な意味を味わいながら、食事を愉しむことにする。
こちらからどうぞ↓
http://www.p-poppo.jp/1diary2014-3-12-hashi.html





新入荷! オスロスク 21年 1991 シルバ-ラベル
(AUCHROISK 21Y 1991 KINGSBURY)
2014年3月12日



この「リミテッド・エディションズ」は、加水することにより、
その個性が活き、花開くであろう原酒が選別され、
バランスに優れた技が見られる。
シェリー
DARK
アロマ マーマレード
口当たり 甘み
味わい ハチミツ・ハーブ
フィニッシュ 滑らか
ボトラーズ キングスバリー46度 700ミリ

コメントは販売店より転載

(AUCHROISK 21Y 1991 KINGSBURY)
Category:Single Malt from Speyside, Scotland
Distillery:Auchroisk
District:Speyside
Bottler:Kingsbury
Vintage:1991
Bottled:2012
Cask No:2554
Bottles Produced:212
Age:21years old
Strength: 46.0 %




春近し、陽だまりの中
2014年3月10日


21層のプースカフェ! 2014.03.08(土)S.Aさんが撮影したのを転載

窓から穏やかな日射しが降り注ぐ。
その陽だまりの中、日に膨れた蒲団にくるまり、読みかけの文庫本を読む。
時折日が流れゆく薄雲に隠れ、瞬間に日射しが消える。

するとまた日が復活し、本の紙面に光の波が揺れる。
やがて読み疲れると、光の眩いまどろみの中、頭の上のラジオつけ、流れ来る外国の音楽に耳を傾ける。
目を閉じ降り注ぐ陽光に包まれる至福の時。

すると遠くで鴉の鳴き声が聞える。
春を待つ梢の上にとまり、微かに吹き流れる風にそよぎながら、真っ青な空を背景に、漆黒の羽を耀かしていることだろう。
啓蟄も過ぎ大地の生命も蠢く季節になった。

すでに紅白の梅も咲き乱れ、蜜を吸うメジロが飛び交う。
枯れ錆びていた欅の梢も、空に向かい鋭く枝を伸ばす。
見れば硬く閉じた若芽の蕾が、微かに風に震えている。

すでに3月も10日になる。
梅の季節からやがて桜が満開の、別れと出会いの季節が到来する。
季節の律動は太古より同じなのだが、毎年訪れる季節は、新鮮な感動を与えてくれる。



ウルトラマラソンに挑戦、Tさん頑張れ!
2014年3月3日

肌寒い深夜の1時半頃、Tさんはショットバー・ピーポッポの玄関を開け顔を出した。
見れば赤色の雨具に包まれ、頭にはヘッドライトを点灯し、重装備のマラソンスタイルであった。
顔には白いものが混じる髭が、雨に濡れていた。
こちらからどうぞ↓
http://www.p-poppo.jp/1yukai-nakama-2014-03-03-Tsan.html




陳腐館主人著『江戸の芸者』と深川芸者
2014年3月1日



喜多壮一郎(きた そういちろう:1894年- 1968年)なる人物がいる。
早稲田大学を卒業後、1922年(大正11年)に 早稲田大学教授に就任する。
専門は国際法。

その後昭和11年民政党から立候補し、衆議院議員となり、商工参与を務める。
そして戦中に大政翼賛会の国民生活指導部長となり、戦後公職追放となる。

しかし昭和28年に改進党から立候補し、衆議院議員に復帰。
ラグビーなどスポーツを愛する氏は、後に日本のスポーツ界のために様々な足跡を残す。
日本スケート連盟会長、日本プロボクシング・コミッショナー諮問委員などを歴任した。

さらにその著作は様々なペンネームで書かれ、政治学から風俗にわたる広範囲な博学多才には驚く。
その中に陳腐館主人著『江戸の芸者』なる本がある。
もちろん著者の名前の陳腐館は喜多氏である。

日本の芸者の歴史の起源や変遷の様が、克明に記されていた。
かつて深川は江戸市中から離れた辺鄙な地であったが、1624年に長盛法印が、一宇の堂を建立した。
やがてそこに鶴岡八幡宮を勧請し、本格的に深川八幡が建築されると、深川は門前町として繁栄し、大小の茶屋が犇めく遊里が出現する。

そして江戸で一番殷賑を極める岡場所になった。
さらに読み進めると深川芸者に関する記述がある。
日本の芸者の誕生は深川であり、髪は若衆のような男装をし、当時は男の着る羽織姿。

芸者たちは鶴吉・蔦吉・権助・政吉等の男の名で「権兵衛名」を持っていた。
現在でもサービス業で働く女性は、「源氏名」なる名前を持ち、それは源氏物語五十四帖の女性の名前が付けられる。
もともと武士の男娼に始まる踊り子に起源を持ち、男芸者に始まる歴史を持つ芸者であるから、男の名前も不思議なことではないのだが。

だがうら若き女性が三味線を爪弾きながら、羽織姿の艶麗にして妖しい姿態。
その名も男名前が色情を誘う。
江戸は辰巳(東南)の方角、辰巳芸者とも呼ばれる深川芸者は、褄を左手に取り、冬でも足袋は履かず桐の下駄。

男羽織を気流しに、男名前で気風と侠気な深川芸者。
芸は売っても、色は売らない羽織芸者の心意気だ。
さて余談だが名前のついでに書くと、「おの字名」がある。

仮名の二文字の名前に「お」をつけた、おきく・おみね・おまさ・おはななど。
宿場町や門前の水茶屋や、岡場所で働く女性の名前である。
時代劇に登場する町娘などの名前も「おの字名」であることを思い出す。


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