Today's Comment
May.2011.05

このたびの地震により、被害を受けられた皆さまへ、謹んでお見舞い申し上げます。

そして、一日も早い復旧と復興を、心よりお祈りいたします。




口髭のない快適な毎日
2011年5月28日


口髭を付けてから、何年くらいになるのだろうか?
お店を始めてから何年かして、口髭をはやし、さらに顎鬚を付けたこともある。
その頃はまだ、頭も黒々ふさふさであった。

やがて髪は薄くなり、白いものも目立ち、今では黒いものを探すほうが、大変なことになっている。
もちろん口髭も、髪の毛と同様であることは、論をまたない。
やはり人間の歳というものは、正直なものである。

3日前、すっきりと口髭を落とした。
たぶん、20年ぶりくらいの事であろうか?
なんとなく、すっぱりと剃刀で剃り落としてしまった。

このところ、口髭の左右のバランスが、なぜか気になっていた。
どうも右側の髭が、短いような気がする。
きっとそれは光線の具合で、そのように見えるだけなのだろうと、さほど気にしないようにしていた。

でもやはり少し気になる。
そこで女房に訊いてみた。
「口髭、左右の長さ、同じ?」

すると、答えはノー! だった。
そこで鏡に向かい、左右を揃えることにした。
その時、ふと、メンドクサイ! と思ってしまった。

それならばいっそのこと、剃り落としてしまえ!
長い間の口髭、剃刀が入らず、まずはハサミで切り、そして剃刀であたった。
口髭はすっかり消え失せ、剃りあとがうっすらと蒼く残る。

20年ぶりの髭のない顔は、どこか間が抜け、とぼけている。
そして今日で、口髭の無い3日めが始まっている。
毎日の洗顔時の髭そりはとても快適!

口髭を揃えることもなく、するすると気持ちよく剃刀で顔をあたる気持ちよさ。
これから先、きっと口髭をはやすこともないだろう。
だが、たかが口髭、はやしたくなったら、また付ければよい。





箭弓神社&荒川土手のポピーを訪ね
2011年5月21日




お酒の話を更新
オリジナル・カフェ・ラッテ・カクテル

(Caffè Latte Cocktail)

2011年5月18日







小さな旅&日記
アルプス駒ケ岳千畳敷を訪ねて
2011年4月18日






還暦を過ぎると、日本へ回帰する?
2011年5月10日


最近、和辻哲郎の「古寺巡礼」を読み返している。
この作品は、40数年前に読んだ記憶があるのだが、再読して驚いた。
それは30歳の青年が、大正7年の5月、古都の奈良を旅して書いた作品だったのだ。

当人は最後まで、この作品を気に入らなかったようだが・・・・・・。
太平洋戦争jの最中、戦地へ密かに携行する兵士も多かったという。
なぜなら、この作品は社会情勢の変化により、不穏当な作品とされ、重版は見送らるほどだった。

和辻はこの作品に不満を持つのだが、作品を当時の若者達が愛読するのは、30歳の若者が美に向かう、ひたむきな情熱にあると喝破した。
この本を読み、当時、いかに日本の古美術品が、等閑にされていたか驚がくするほどだ。
現在の国宝級の作品が、無価値なものとして放置されていた状況は信じがたい。

その時はいまだ、若き学究の徒の和辻が、ただひたすら日本の美に観入する姿は、求道者のようでもある。
かつて読んだ時は、書かれたものを美術史の中で、若干知っているほどであった。
しかし、現在、書かれている仏像や建築物など、映像や現物を見ている。

それ故に、描かれている彫像などの古美術品を、映像に浮かべながら、精妙な表現まで、理解を深めることが出来る。
長く生きることの意味は、きっとこういう経験を、より深く愉しむことが出来ることなのだろう。
最近は、日本の歴史、文学
絵画などに対する希求の念が強くなった。

若いころは、西洋の歴史や理念を学ぶことが、文化であり、文明であり、進歩であると考えていた。
そして、日本の歴史教育も、西洋の歴史に向かい、日本の歴史をおざなりにしていた。
そんな時代の趨勢の中で、知らず知らずのうちに、世界は西洋を意味することになっていった。


先日は黒澤明監督 昭和38年作「天国と地獄」を見た。
若き日の香川京子の凜とした社長夫人役が眩しかった。
日本人女性の美しさを体現していた。

昨日は、松山善三監督 昭和36年作「名もなく貧しく美しく」を観た。
聾唖の夫婦が貧しい生活の中、世間の冷たい差別に遭いながらも、助け合いながら生きて行く。
その妻役の高峰秀子の演技が素晴らしい。

しなるように柔らかく、細かい息使いさえ伝わるような説得力のある演技に涙する。
日本の女優って、こんなに素晴らしい演技をしていたのだと、今更ながら驚嘆した。
さらに、朴訥でまじめ一筋、家族思いの夫役の小林桂樹の演技も素晴らしい。

これからも、古い日本映画をおおいに愉しみたいと思う。
家で映画を観終わり、仕事に向かう電車に乗った。
すると、私が降りる駅の1駅手前の駅で、停車したまま動かなくなった。

下赤塚駅で人身事故が起きたと、車内放送が流れた。
しばらく待ったが、動く気配もないので、改札を出て歩くことにした。
駅前のブックオフで、ハイ・ファイ・セットのCDを購入し、夕刻近い線路沿いの坂道を、店に向かい歩いた。







小さな旅&日記
光前寺を訪ねて
2011年5月7日





天然温泉と端午の節句
2011年5月3日


今日は生憎の雨。
五月雨に濡れた木々から、心地よい木香が漂う。
すでに、木々の梢には、芽吹いた新緑が、雨に濡れて美しい。

一昨日、埼玉県の戸田にある天然掛け流し温泉「七福の湯」へ出かけた。
日曜には、私の住む板橋に近い、埼玉県の天然日帰り温泉巡りをすることが多い。
温泉に浸かったり、夜空を眺めながら、爽やかな外気を吸い、長椅子に身体を横たえる。

何故か私たちが行く日帰り温泉の色は、褐色だったり、コーヒーのエスプレッソのように漆黒であったりする。
そして、湯味は深くどろりとしている。
口に含めば、微かに潮の匂いが広がる。

温泉は地中深く、地下1400メートル以上から汲みあげられているようだ。
太古、地上に繁茂していた植物が化石化した層から、天然温泉は汲みあげられている。
そして日帰り温泉に行けば、3時間ぐらいは温泉を愉しんでいる。

温泉施設の中には、様々な施設があり、時の経つのを忘れさせてくれる。
サウナ風呂、炭酸泉、ハーブ湯、熱湯、ぬる湯、釜湯、ジャグジーなどが、身体の滓を洗い流してくれる。
それにしても最近は、日本の各地に日帰り温泉施設が出来ている。


やはり日本は、火山帯の上に位置しているのであろう。
自然は人間に様々な恵みをもたらす。
しかし、その自然が、時には人間に恐ろしい猛威をふるう。

今年も早いもので、すでに5月である。
私が今の場所に引っ越して来た頃は、かつて農家だった家々の広い庭に、へんぽんと鯉幟が泳いでいた。
矢車はからからとまわり、吹き流しが風に踊り、真鯉、緋鯉、子鯉が仲良く泳ぐ。

そんな光景は、ここ数年来見られなくなった。
代替わりした世代には、季節の演出を愉しむ心の遊びが、薄れて来たのであろうか。
かつて、江戸時代に武家で始まり、男児の立身出世や武運長を願った。
やがて、裕福な江戸庶民の間に広まっていった、季節感溢れる風習。

明後日は「端午の節句」、昔から厄払いとして菖蒲をもちいたことから、「菖蒲の節句」とも言われる。
菖蒲は尚武とかさなり縁起が良い。
一昨日、天然温泉の風呂にも、袋に包まれた菖蒲の束が浮いていた。
きっと今年も、菖蒲のお陰で、元気で一年を過ごすことが出来るであろう。




大山今昔
時は流れる
2011年4月29日







小さな旅&日記
高遠の桜を訪ねて

2011年4月25日






オリジナル・カクテルを作りました。
2011年4月20日


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