東北にはひとがいない?
2008年12月31日

先週、1ヶ月以上くらいぶりに、Yさんがやってきた。
「あまりみえないので、体調が悪いのかと心配しましたよ」
「言ったじゃないの。12月まで、1ヶ月以上東北公演だって」
「てっきり、12月の初旬で終わりかと」
するとママが、「マスター、酷いんだから。入院したんじゃないのだって」
「それは酷いな」
「だから、言ってあげたの。人を恨まば穴二つって」

そこに、東北大学大学出身のSさんが登場。
Yさんに、彼の出身地と出身大学を紹介した。
そこで、なんとはなしに東北の話題に。
Yさん、「東北はまだ田舎だなと思ったよ。都会と言えば仙台だけかな」
私は、「最後の公演の地、酒田も駄目ですか?」
「駄目だね。でも、酒田へ向かう列車、最上川沿いの風景は素晴らしかったな」
Sさん、「たぶんあそこかな。絶景ですね」

「でも、十和田市でのこと、可笑しかったな」
「どうしたのですか?」
「夜の公演まで時間があったので、ぶらぶらと、宿泊してるホテルの辺りを散歩してたの。
でも、人っ子一人、人がいない。寂しくなったからホテルへ戻ることにした。
すると、遠くから人が歩いてきた。嬉しいやらほっとするやら。
だんだんと近づいてみれば、うちの劇団の仲間だった」
東北は、それぐらいに、のんびり、都会の喧騒とはほど遠いところにあるようだ。

泣いても笑っても、あと数時間で1年が終わる。
今年も無事に過ごせたことに感謝!
来年もそこそこに、良い年であれば幸いである。
人生、欲張らず、何事も中庸が一番。
皆様の来年に大吉を!
来年もよろしくお願い致します。

今更ながら、忙しない師走
2008年12月27日

多くの会社は、昨日が御用納めのようだった。
その帰りに、私のお店にも、お客様が大勢来店してくれた。
今日も昨日同様、とても寒い。
東北や日本海沿は、かなりの大雪に見舞われている。
日本の上空には、零下40度に達する寒気団が押し寄せている。

街の辻には、今日から注連飾りの市がたった。
スーパーに行けば、色とりどりのお節料理が、溢れるほどにならんだ。
子供ずれや、熟年夫婦やらで、賑やかにごった返していた。
師走の風物詩が出そろい始めた。

あと僅か、今年も何事もなく、
無事に除夜の鐘とともにともに、新年を迎えたいもの。
それにしても、何時ものことながら、まだ、
年賀状のデザインが出来上がっていない。

やっとのこと、住所録の整理がついたところだ。
分かり切ったことだが、なぜも毎年同じ事になるのか不思議だ。
来年のことを言えば鬼が笑う。
来年こそ、何事も追い込まれずに、やることを誓おう。

今年の年越し蕎麦は、何処で?
2008年12月26日

クリスマスも終わり、いよいよ大晦日も目前。
これからが慌ただしくなる毎日。
今年から来年にかけては、インフルエンザが、猛威をふるう兆しありとは恐ろしい。
それでなくても、世界不況のあおりで、日本経済も疲弊しているというのに。

せめても、大晦日には、縁起を担いで、年越し蕎麦でも食べたいものだが。
切れやすい蕎麦の性質に掛けて、旧年の滓を切り洗いして、新年を迎える。

ところが、私の住む街に、蕎麦屋さんが消滅している。
一軒は、蕎麦屋の主人が亡くなり閉店。
もう一軒は、昼間の営業を止めて、蕎麦居酒屋になってしまった。
そして、最後の砦の蕎麦屋さんは、今年から、大晦日は休業にしたらしい。
最近は、蕎麦屋さんも難しいらしい。
特に、夜の時間帯に、お客様が来店しないらしい。

さらに、蕎麦粉の大半は中国産。
純国産など、とても希少価値だそうだ。
中国産が輸入出来なくなったりしたら、蕎麦粉が急騰するは必定。
蕎麦屋さんの死活問題に、発展するとのことだ。
何はさておき、今年の年越し蕎麦は、何処で食べるか、今から検討してみよう。

お土産のオールド・モンク?
2008年12月24日

昨日、息子がガールフレンドとやって来た。
なかなかチャーミングな静岡県出身の女性だ。
一昨年、私たちも静岡に出かけた。
中田島砂丘、弁天島、舘山寺へ。
浜名湖に面した、舘山寺温泉のホテルに宿泊した。

翌日竜ヶ岩洞の鍾乳洞へ。
その時の鍾乳洞の、煌びやかで美しかったこと。
その感動を伝えたら、彼女はとても喜んでくれた。
自分の愛する故郷を、褒めてくれるのは嬉しいものだ。
彼女も静岡に住んでいたころ、よく出かけたと言っていた。

何気なく、お正月は如何してるの?と聞いてみた。
すると、お正月はインドにいると。
お父さんが単身赴任で、インドで仕事をしている。
そして、お母さんも、お正月はインドへ行くそうだ。
そこで、彼女もインドで、お正月を迎えることになった。

それを聞いたバーテンダーの私は、インドのラム酒を紹介した。
それは、オールド・モンクというラムの銘酒だ。
すると、インドでラム酒と怪訝そうな顔。
そこで、すかさず、ラム酒の説明。

ラム酒はサトウキビから出来る。
そのサトウキビの原産地は、東南アジアのモンスーン地帯。
それをコロンブスがカリブの島々に、移植したのが、中南米のサトウキビ。
さらに、オールド・モンクの酒瓶の形状を教えてあげた。

すると、「マスター、お土産に買ってきます」
「でも、探すの大変だから、気持ちだけで」
「お父さん、お酒が好きですから、一緒に探してみます」
そして、今日、ママが。
「彼女、あまり、インド行き、気がすすまなかったみたい。
でも、お酒を探すと言う目的が出来たって、喜んでいたそうよ」

お正月明け、お土産のオールド・モンクが楽しみだ。
でも、せっかくのインドへの旅、気楽に探してくださいね。
インドでのお正月、おおいに楽しんでください。

読み残し、新聞の切り抜きもまた、愉しい哉
2008年12月23日

昨日は肌寒く、氷雨を思わすほどに冷たい雨。
冬の到来を思わす一日だった。
そして、今日は一転、うららかな小春日和。
窓辺から射しこむ陽光が優しい。

昨日と今日の朝刊を読み終え、寝床から起き上がる。
そして、年賀状の住所録の整理をしていると、すでに出勤の時間だ。
すでに、日は大きく傾き、夕靄がせまる。

今日は祭日。
夕刊はない。
読み残して、取っておいた新聞の切れ切れを持って外へ。
新聞の読み残しを、電車の中で読む。

昔ならば、せわしなく読み流すか、読み切れなければ、
そのまま捨て去っていただろう。
しかし、最近は、読めるとき読めば良いと、びりっと切り取っておく。

歳をとると、何事にも、若いころと、対処の仕方が代わってくる。
その根底には、無理をしてつまらない。
何事もゆっくりと、味わい愉しむという、スタンスがあるからなのだろう。


来年は、レンコンの粘りと牛歩で
2008年12月20日

二十四節気の一つ、大雪から、明日は冬至。
一年で一番夜が長い。
浅草の浅草寺境内の羽子板市も終わった。
いよいよこれからは、年末へ向けて一直線だ。
各所で、煤払いやら大掃除で、大忙しの日々。
そして、クリスマスも終えれば師走。
新年を迎える。

世界の景気も一気に冷え込み、「百年に一度の大不況」だと喧伝される。
たしかに、忘年会シーズンだというのに、街は静かだ。
私が耳にする範囲では、一次会で、さくりと解散するところが多いと聞く。
来年はさらに冷え込むと予想する識者も多い。

今はレンコンのシーズン。
夏に花咲いたレンコンの茎が豊かに太る。
日本のレンコンのほとんどは、中国から渡って来たものだそうだ。
だが、日本の在来種も、少数だが存在する。
茎は細いが粘りがある。

レンコンには、たくさんの穴が開いている。
だから、遠くを見通すことがことができるとかけて、
縁起が良い食べ物として珍重される。
はてさて、来年の運勢は如何に?
来年の干支の牛のように、
牛歩の歩みと、在来種のレンコンのように、
粘りずよく、しっかりと進むことにしようかな。

小さな旅&日記
「蓮着寺&城ヶ崎を訪ねて」を更新
2008年12月19日

酒豪の分布図
2008年12月18日

筑波大学の原田教授は、日本人5000人以上を調査した結果、
酒に強い遺伝子型を持つ上戸の割合分布図を作成した。
それによると、アルコール分解酵素が弱い下戸は、
中部、近畿に多く、東北や九州に酒豪が多い結果が出た。
「中国南部で突然変異により生まれ、
それが渡来人として日本に移住し、混血しながら広がった」らしい。
白人や黒人には下戸はいない。
モンゴロイド系特有の現象だ。
だが、日本土着の縄文人は酒豪だったそうだ。
つまり、大陸からの渡来人の通り道に下戸が多い事になる。

酒豪の多い県(単位は%)
秋田 77 鹿児島 71 岩手 71 福島 70
埼玉 65 山形 65 北海道 65 沖縄 65
熊本 64 高知 64
酒豪の少ない県
三重 40 愛知 41 石川 46 岐阜 48
和歌山 50 広島 52 大阪 53 奈良 53
岡山 54 富山 55
東京は60%の全国平均値で19位。
こちらも↓参考にしてください。

上戸と下戸
http://www.p-poppo.jp/jougo.html


季節外れの、少しだけ、怖い話
2008年12月17日


ある劇団の旅公演の話。
公演が終わり、皆で食事も終え、
ほろりと酒も回るほろ酔い気分。
自分の部屋へ戻る。

しばらくして、すでに敷いてある布団に入る。
冬の澄んだ寒空には、煌々と月が輝く。
窓からは一条の月明かり。
うっすらと部屋を照らす。

やがて、うとうととしながら、眠りに落ちる。
すると、何か気配を感じる。
何気なく、足もとの押入れに目をやれば、戸が心なし開いている。
その時、きらりと光る眼。
人間の瞳孔か!

深夜のまどろみ、きっと、気のせいなのだろう。
起き上がり、おっかなびっくり、押入れの戸を閉める。
そして、蒲団の中へ。
掛け蒲団をかぶり、目を閉じる。

だが、どこか不安で、空恐ろしい気分。
まんじりとしていると、すとんと眠りに落ちそうになったその時。
またしても、押入れがするりと、開く音が微かにした。
そーっと、掛け布団越しに目をやれば、
微かに、だが、しっかりと、確認できるほどに開いていた。

ここには、何かがいる。
そして、私を見ている。
恐ろしくなり、仲間の部屋へ。
すると、その部屋には、すでに、何人もの仲間たちが集まっていた。
そして、あなたも!と目が応えていた。

やがて、次々に、劇団の仲間たちが、その部屋に集まった。
広くもない部屋。
劇団員の仲間がうつらうつらしながら、
冬の一夜を過ごしたという。
旅館は古風で、趣のある木造建築だったそうだ。

酷似した2台の自転車
2008年12月16日

昨日の深夜2時頃のこと。
お会計をして5人のお客様が外に出た。
入口が狭いので、玄関の戸を開けて、お客様を送り出した。
すると、先ほど会計をして、店を出たお客様が、自転車の鍵をあけている。
かなり苦戦している。
そこで、私も手伝って、バトンタッチ。

だが、鍵はささるのだが、一向に開く気配はなし。
お客様も悪いと思ってか、「ありがとうございます。自分でやります」
そして、玄関前から、自転車を引きずりながら、自宅へ帰っていった。
私は、まだ玄関前にいるお客様に、挨拶をして店の中へ。


しば
らくして、裏の倉庫へ、お酒を取りにいいた。
すると、先ほどの5人組の1人のお客様が、またしても、自転車の鍵が開かない。
先ほどの方とよく似た鍵だ。
私が代わりに苦闘するが、びくともしない。
そこで、急遽、自転車に詳しそうなお客様を連れて、再度挑戦。

先ほど同様、鍵は確かに鍵穴に入っている。
だが、鍵は開く気配もなく、寒空の下、努力も空しい。
初冬間近の深夜。
コートもはおらず薄着のままで、助っ人のお客様たちも寒い。

自転車の鍵を開けるのは諦めることに。
倉庫の前に、自転車を預かる事にした。
そして、取りあえずは、一件は当店預りということで落着した。

だが、先ほどのお客様は、遠くで、まだ、諦めきれずに、
よろよろしながら、自転車の鍵と闘っている。
手助けもかなわず、私は店へ戻る。
しばらくして、裏の倉庫へ。

すると、最初の自転車鍵奮戦のお客様が、
店の前に自転車を置いて、裏へ立ち去った。
何事かと思い、私も用事ついでに付いていった。
すると、裏の自転車を持ち出している。
「それは、他のお客様のですから、駄目ですよ」
「いえ、これは僕のです」
確かに、自転車の色も形も、さらに、鍵の形までそっくりだった。

そして、鍵穴に鍵を差し込むと、カチンと軽い響きとともに、鍵はさくっと開いた。
その音のなんとも小気味よい響き。
ということは、彼が最初に、
他人の自転車と、自分の自転車を間違えただけだったのだ。
それにしても、よくもまあ、瓜二つの自転車が、偶然にも遭遇したものだ。
忘年会シーズン。
みなさま、くれぐれも、自転車の鍵には、お気をつけください。


貧血と金欠
2008年12月15日


土曜日の深夜12時近く。
噺家のJ師匠と女流講談師Oさんがやって来た。
私の知り合いの元区会議員の奥さん主催の落語会が近くであった。
その帰り道、立ち寄ってくれたのだ。
師匠にはべルギービールのロッシュフォール。
モルト好きのO姉さんには、ラフロイグをストレートで。

そして、それぞれに飲み始めた。

すると、どうしたのだろうか?
O姉さんが気持ち悪くなってしまった。
トイレへ行って、しばらくして戻ってきた。
顔から血の気が引いている。

師匠「どうしたの?そっちで休んでいれば」
そして、少し休んでいると、元気を取り戻した。
「私、貧血なんです。少し休めば、すぐに回復するのです」
電車の中でも、時々貧血になるそうだ。
貧血って、時処を問わずだから大変なんだな。

貧血は、しばらく寝ていれば治るそうだ。
でも、私のような金欠は、寝てれば寝てるほど、頭が痛くなるっ!


2008年12月13日
小さな旅&日記
「天城峠&下田を訪ねて」を更新


「小さな旅&日記を更新
2008年12月11日
前山寺&上田城址公園


深夜、裸足の女性!
2008年12月9日
昨日の深夜の2時。
裏の倉庫に、お酒を取りに行く時のこと。
20メートル先
位から、若い女性が一人、
こちらに向かって歩いてくる。
背の高く、細身の女性。
黒のパンタロンスーツを決め込んでいた。

人通りのない深夜。
明かりも少なくなった街の裏通り。
女性の魅力が夜気に匂う。
だが、どこか姿に違和感がある。
さらりと目を流しながら、裏倉庫へ。

冷蔵庫からお酒を出す。

すると、先ほどの女性とすれ違った。
どこか憂いを秘めて、心なし怒ったような顔。
すると、私の眼が足もとにとまった。
あれれ、裸足だ!

この寒空。
凍るほどに冷たいアスファルトの道を、
両足とも、裸足で歩いていたのだ。

歩き去る後姿。
背筋はすっと伸びていたが、心なし、悲しげだった。
彼女の右手には、黒い皮靴が握られていた。



2008年12月6日
「小さな旅&日記」を更新

X'mass・Poster
2008年12月3日

最近は何かと忙しく、更新ができませんでした。
一足先に、X'massCardを贈ります。
2008.11 2008.10 2008.09 2008.08 2008.07 2008.06 2008.05 2008.04 2008.03 2008.02 2008.01
2007.12 2007.11 2007.10 2007.09 2007.08 2007.07 2007.06 2007.05 2007.04 2007.03 2007.02 2007.01
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2002.05-12