February 2003.02

Today's Comment



2003.2.27<木>

露天風呂に横たわりながら、一点の曇りなく晴れわたった青空を見上げる。
ジェット戦闘機が真っ直ぐ、空を真っ二つに割るように、
白く尾を引きながら、北西へ飛んでいく。
ノストラダムスの予言ではないが、世界は一触即発の危機を孕んでいる。
人間が生み出した核により、地球の滅亡もありえる。
たかだか、400年の歴史しかもたない巨大な怪物が、
地球の歴史に終止符を打つかもしれない。
伝統と文化を大切にし、ながい歴史をもつ、ヨーロッパが、
ブッシュの野望に敢然と立ちはだかる二極構造になってきた。
ヨーロッパやイスラム世界にもひけをとらない日本が、いともやすやすと、
合衆国の暴挙に組することは、はなはだ情けない思いである。
「ならお前は如何するの?風呂に入ってる場合か」と言われれば、
なすすべもなく、「カタジケナイ」
独り言を更新

2003.2.26<水>

このところ、嘘のように寒い日が続いたが、
さすがに、今日はとても暖かで気持のよい一日でした。
世界情勢は、イラク攻撃も秒読みになり、朝鮮半島も、一触即発、非常に緊迫してきた。
しかし、平和ボケした日本には、私自身をも含めて、危機感が欠如している。
北朝鮮が、日本にミサイルを打ち込むことも、充分に可能性は大である。
私達が、学生の頃は、安保反対、ベトナム反戦、沖縄返還闘争。
時代の潮流は大きなうねりをあげ、怒涛のように渦巻いていた。
それぞれが、一人の市民として、政治に参画することにより
社会や世界に対し、イエス・ノーを声高く発言していた。
日本人が、豊かさを感じ始めた時から、その代償として、
社会や世界の不正義に、敢然と立ち向かう、勇気と情熱を失ったのかも知れない。
近日中に、呟き日記を更新します。

2003.2.22<土>

2月15日、世界の主要都市で、推定600万人が参加し、反米デモが行われた。
何が何でも、イラク攻撃を目論むブッシュ大統領の、狂気の沙汰を阻止しようと、
良識ある世界の市民が決起したのである。
自国権益の確保のため、アメリカのなりふり構わぬ、帝国主義の醜いエゴは、甚だ見苦しい。
かつて、1823年アメリカは「モンロードクトリン」を掲げ、
非植民地主義と新旧両大陸の相互不干渉主義を、たからかに宣言したはず。
今は、世界の警察と勝手に思いあがり、他国に土足でドシドシ踏み込み、世界中の国々を蹂躙し始めた。
国連決議も一方的に破棄し、世界の良心をも無視し、独断専行の愚考を犯そうとしている。
インターネットをとうして連帯した、良識を持った市民が、600万人もいたことに驚きを感じると共に、
日本の首相を含め、米国に「NO」と言えない閣僚達の、米国追従の情けなさは、言語に絶する。

2003.2.19<水>

このところ、肌寒い日がつづく。
北の旭川では、零下29度とかテレビで流されていた。
北海道地方、まだまだ春は遠いようだ。
関東地方には、春はすぐそこそこまできているはず。
ぐずついた季節の変わり目は、とにかく健康に注意!
インフルエンザも猛威を振るっている模様。
花粉症とインフルエンザ、ダブルパンチでノックアウトされないように、
くれぐれも細心の注意をはらってください。

2003.2.17<月>

昨日は、私が名誉GMのような草野球ティーム、ガンズの新年会でした。
新年会にしては、少し季節外れでしたが、天候は新年会らしく、
肌寒い霙交じりのぐずついた一日でした。
ガンズとは、メンバーが学生の頃からの付き合い。
彼らも、殆ど全員が結婚し、家庭もちになりました。
私達ガンズのティームメンバー、元WBA世界チャンプの竹原さんの店、
イタリヤ料理のカンピーオーネでの貸切パーティーで、とても楽しい一日でした。
そのあと、池袋の友達のライブハウスで、色々な世界のビールを飲み、
私にしては上出来、ほろ酔い気分、近場でもう一軒ハシゴをして、帰宅と相成りました。
三寒四温、季節の変わり目、身体には気をつけてください。

更新

2003.2.15(土)

昨日はSt.バレンタイン・デイ。
町の有名なチョコレート屋さんには、若いお嬢さんたちが、
彼氏にプレゼントをするチョコレートをもとめて、列をなしたことだろう。
紀元3世紀のこと、皇帝クラウディウスは、兵士が結婚すると、戦意が落ちるという理由で、
出征する兵士が結婚することを禁止した。
この皇帝の決定に、完全と反旗を翻したのが、バレンタイン司祭。
彼は皇帝の怒りを買い、2月14日に処刑された。
ヨーロッパでは、勇気あるバレンタインをたたえ、
この日に、若者達が、愛のカードの交換をする習慣が生まれました。
1936年、チョコレートで有名な「モロゾフ」が、この習慣に目をつけ、
女性から、チョコレートの贈り物とともに、恋人に愛を告白できる日として、日本に紹介。
さすがに、神戸のチョコレート屋さんだけあって、なんともお洒落なアイデア。
一人の人間のアイデアが2月14日を、恋人達のハレの日に変えてしまうのですから、
一人の人間の影響力って計り知れないですね。

更新

2003.2.12(水)

この歳になるとなんて言ってはいけないのだろうが、
お客様や昔の仲間たちの訃報が届く。
そう、もう俺もそんなに若くはないのだなと、納得することしきり。
でも、人は生きてるうちが人生だから、自分の歳は自分で決めることにしている。
50歳を過ぎれば、自分が感じ思った歳になってしまうもの。
更新

2003.2.10(月)

酒飲みにとって朗報、日本医科大学の大田成男教授、1月29日重大発表!!
「酒に弱い人は、活性酸素などによる酸化のダメージを受けやすく、アルツハイマー病になりやすい」
つまり、酒の強さは、アルコール分解にかかわる(アセトアルデヒト脱水酵素2)の働きの強度に左右される。
酒の弱い遺伝子を持つ人は、活性酸素で作られる過酸化脂質が多く、
この過酸化脂質がアルツハイマー病を引き起こす、元凶になるなるそうである。
結論、酒に弱い遺伝子型の人は、酒に強い遺伝子型の人より、アルツハイマー病に罹りやすい。
なんと2400人の血液データなどを調査した結果だそうです。
すると、私の場合は、とりあえず、アルツハイマー病にはならずにすみそうだ。
でも、最近は物忘れが激しく、人の名前もすぐ出てこなかったりするのだが、
これから先は、いかがなものか、少し不安がよぎる。
アルコール性健忘症になる危険性は、おおいにあるようだ。

2003.2.7(金)

今日はポカポカと春近しを思わせる。
シッカリと固まっていた梅の蕾も、微かにほころんだ事だろう。
今は、受験のシーズン。
文部省の「ゆとり教育」のお陰で、だいぶ公立学校生徒の学力が落ちたらしい。
良家の子女は、私立の有名進学校を受験し、幼いときから受験戦争の洗礼を受ける。
受験のための受験戦争を勝ち上がった子供達は、何処か歪な人間に育ち、
やがては、日本の指導的立場に立つことになる。
本来は、人間のための政治や経済が、
人間教育を置き去りにした教育に育てられた人間達に、
やがては、振り回されることになる。
社会が、持つ者と持たざる者、強者と弱者に二極分化してきた。
憲法で保障された基本的な教育権も、豊かな者たちの独占となり、
やがては、日本国をも支配する、恐ろしい構図が描かれ始めている。
「オテル・デゥ・ミクニ」のオーナーシェフ・三国 清三氏(48)は、北海道の半農半漁の、
大変に貧しい家に育ち、中学もまともに通えなかったそうである。
しかし、苦労の末に、当代一流のフランス料理の調理人になった。
彼の母親は、何時も彼に語ったそうである。
「お金がなくても学歴がなくても大志だけは平等に与えられている。
少年よ大志を抱け。いつも大志をもつんだよ」
こんな寂しい時代になったが、
若者は、何時も、勇気と希望と大志とロマンを持っていってほしいものだ。

2003.2.5(水)

朝方から、えらく冷え込んできた。
朝が帰りのような生活なので、寒さがひとしお身にしみる。
東京の近郊では、あちらこちらで、粉雪がちらついたらしい。
さすがに、立春を過ぎたせいか、
昼間はそこそこ陽もさし、穏やかな一日になった。
梅の開花もすぐそこまで来ている。
昔は、マンションのまん前の、湯島天神に、仕事の道すがら、
よく寒梅に訪れたのが、懐かしく思い出される。

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2003.2.3(月)

暗く寂しく凍てつくような玄冬が過ぎ去り、
1日は旧正月、2日は初午、3日は節分、
そして、明日はいよいよ、立春を迎える。
このところ、毎日がお祭り気分で、
何とはなしに、華やいだ気分である。
少しづつ寒さも和らぎ、
柔らかく薫る風が吹く季節が、
とても待ち遠しい。

更新

2003.2.1(土)

日本歌壇の両巨星、斎藤茂吉(1882〜1953)と釈超空
(民俗学者・国文学者・神道学者としては折口信夫1887〜1953)が
亡くなってから、50年が過ぎた。
くしくも、50年前の今日、NHKでテレビ放送が開始。
私の育った、世田谷でも、街頭テレビで、プロレス中継を見た記憶がある。
京王線千歳烏山駅前の原っぱに、櫓が立てられ、
真ん中に、ドカッと鎮座した14インチ位の、小さな白黒テレビを、
百人ではきかない位の、大勢の老若男女が取り巻き、
力道山の繰り出す空手チョップに大声援を送り、熱く燃えていた。
私はまだ幼かったので、兄貴に肩車をしてもらいながら、
押し合いへし合い居しながら、興奮して見たものである。
狡賢く動き回る、憎き白人レスラーを、叩き伸ばしてくれる力道山は、
我ら貧乏で貧相な日本人の、正義を具現化した英雄であった。
まだまだ、モノがなく、日本は何処でもが貧しい時代である。
でも、人々は、貧しさの中にも、何時も何か熱くなる心を持っていた。
やがて、白黒テレビ・電気冷蔵庫・電気洗濯機の「三種の神器」が、
何処の家庭にも普及し、日本は高度経済成長の時代に突入する。
モノは溢れるほど豊かになる。
しかし、その代償に大切なモノを失い始めた。
人々は熱く語ることもなく、熱く燃えることももなく、
日本人の心は少しずつ変容し、貧しくなってゆく。
今こそ、日本には、他人任せではない、
真の教育が必要なのではないだろうか。

しづけさは 斯くのごときか 冬の夜の 
われをめぐれる 空気の音す  斎藤茂吉


2003.01
2002.05-12