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NOVEMBER 2009.11

11/28<金>
すっかり紅葉も終わり、今年も残すは後わずか。
枯葉が舞い散る木枯らしの季節が到来か。
しかし、なかなか一筋縄ではいかないのが、
昨今のお天気事情。

寒い季節には、小雪チラチラ、窓越しに見ながら、
すこしばかりやせ我慢しながら、縁側に端坐して、
ブチブチと脂ののった寒ぶりの刺身に、すり立ての、ツーンと鼻に来て、
涙が出そうになるほど新鮮な、天城の山葵をポソッと付け、
軽く山葵醤油で食べながら、
熱燗を盃に手酌して、チュルッと一献雪見酒と洒落てみたいもの。

巷では、今日辺りから、忘年会のシーズンに入るようだ。
私達すこし古くなった世代、十一月の忘年会なんて、ちょっとだけぴんときませんね。
やはり十二月でなければ、盛り上がりにかけるような気がするのですが。
個人のことを優先するあまり、集団の儀式や仕来りや祭りごとや付き合いなどが、
だんだんとないがしろにされて来てるみたいで、いささか寂しい気がする。

たまには、みんなではめを外しての無礼講も、これまた楽しいかな。
やはり、日常と非日常、ハレとケのリズムは必要でもあり楽しいもの。

11/24<月>
昨日は大相撲の千秋楽。
結びの一番、横綱朝青龍と大関栃東との同星決戦。
両者綺麗に立ち上がり、真正面からガツッとぶつかり合う。
どちらも腕(かいな)をこじ開けるが、栃東の下からの絞りが強烈。
思わず朝青龍、栃東の圧力に力負け、引き技をみせる。
栃東は引きに乗じて、いっきに横綱を押し出す。

短い時間ではあったが、見事な攻防、十二分な見応え。
栃東、思わず拳を握り小さなガッツ・ポーズ。
一年ほど前は、初優勝し大関に昇進、正に破竹の勢であった。
ところが、それからがどうした事か極度の不振。
大関も危ない勝ち越しと負け越し、角番の連続。
しかし、今場所はまるで別人のようだ。
角界きっての相撲巧者に、力強さとどっしりとした安定感が備わっている。

極度のスランプの時、栃東は地獄とは言わないまでも、
相撲人生における、奈落の深遠を垣間見たのかもしれない。
そして、おぞましい深遠としっかりと向き合い対峙する時、
そこに一条の光がさし込み、真の相撲道を理解し始めたのかもしれない。
相撲道の奥義、それは己を無にし、己と向き合い、
ひたすら自己開示することを、ふと体得したのかもしれない。

毎日毎日、部屋の近くの神社の急峻な階段を、
眩暈がして、下るのも恐いほど、何十回も上り下りしたそうだ。
そんな、地道な鍛錬の連続の果てに、優勝と復活の大きな二文字が躍った。
ぜひとも、近い将来、栃東の腰に大きな横綱が巻かれることを期待したい。

11/18<火>

一昨日は久し振りの休み。
お客様の結婚式のパーティーにでかける。
時間は充分にみて、表参道まで出かけたのだが、
案の定、方向音痴の私メは毎度の事で、
会場についた時は、リミット一杯。
かろうじてp:m2時30分の開演に間に合う。

パーティー会場はすでに人でごった返し。
生ビールでも飲みながら、知り合いと談笑して開演を待つ。
やがて、新郎新婦が登場、
乾杯の音頭は、「タッチ」や「H2」のあだち 充さん。
乾杯のあと、ワイワイガヤガヤ酒を飲んでいると、
レピッシュのMAGUMIさんが、もとアナーキー・藤沼 伸一さんのギターにあわせ歌い始めた。
ビートルズ、ポール・アンカ、そして自分の持ち歌を熱唱!
自分の曲だからハートが違う。
パワー全開、此方のハートにも、ググッと迫るものがある。
会場は熱気に包まれ、最高潮だが、やがて、お開き。

まだまだ外は明るい、すこし飲み足りない私は、落語家の風太郎さんと、
渋谷道玄坂の焼き鳥屋で一杯。
まだまだ、それでも夜はたっぷりと長い。
ヨッシャー!新宿ゴールデン街に繰り出そう!と言うことにあいなり、
当方は沈没寸前、新宿までママを呼び出し、タクシーがわりに帰宅。
今日の楽しい目出度い一日も、酒で明け酒で暮れて終わりとなった。.

時間は
11/12<水>
グッと寒さがきつくなりぐずついたこの一日二日、
今日は晴れ上がり、小春日和で気持のよい1日。
英語ではインディアン・サマー、外国人とはやはり感じ方が違うのですね。

新劇と言っても殆ど死語なのだろうが、新劇の劇団「文学座」が、
アパレル・メーカーの三陽商会と提携して、公演活動を開始。
社員やお得意様の演劇鑑賞の招待は勿論、
高校の演劇部や様々な分野のアマチュア・演劇部の招待など行い、
演劇の底辺を広げる一助になればと言う、経営者の心意気が伝わる。

上演作品も、商業ベースに載らない、古典的な短編を公演する予定。
珠玉の短編作品は、内外をとわず沢山ある。
しかし興行的な問題で、なかなか上演されにくいのだが、
「短編傑作作劇フォーラム」と題して、どんどん上演していくそうである。
文学座も劇団員200人にものぼる大所帯、劇団員に舞台に上るチャンスを与える機会を持つと同時に、
三陽商会も自己保有のホールを有効活用すると共に、
多くの若者達に、本当の演劇に触れる機会を提供し、より一層演劇文化に貢献する。
冠公演のバブル時代の見てくれだけの協力・援助よりかは、
企業メセナ(分化支援)の本来のあるべき姿であると思う。

三陽商会の創業者、吉原 信之氏は青年時代、
かの新劇の草創期の築地小劇場に、足繁く通ったそうだ。
かつて、バブルの時代、単に金を出して、人気のある商業演劇に、
湯水の如く宣伝経費として金を注ぎ込むことよりは、
より一層、文化に対する企業の姿勢の在りかたの質の高さを感じる。
これからも、どしどしこのような経営者が登場する事を期待する。

11/9<日>
昨日、11月8日は立冬で一の酉。
早いもので、もうことしも1ヶ月あまりとなる。
でも、20度以上の毎日、今年の気象は異常、天変地異が起きる前兆なのか。
今日は夕方から、ぽつぽつと霧雨が降る。
季節がら、晩秋に降る雨なのだから、しぐれ雨のはず。
晩秋の色づいた紅葉を愛でながら、しぐれ雨のヒヤリと、冷たくも囁くような雨音を耳にしながら、
ぬる燗の酒を一献傾け、枯淡の境地に浸るなんて、今年はちょっと無理な相談かも。
四季には、四季折々の風情がほしいもの。
呟き日記を更新

11/7<金>
11月から3月までは、アサリの美味しい季節。
秋から冬にかけては、なぜか貝類が美味い。
スパゲッティーをアルデンテに茹、バージン・オリーブ・オイルをひいたフライパンに
スパゲティーをドバッとあけ、塩とブラック・ペッパーをミルで挽いて、フライパンをあおりながらからめる。
そして、スープだしを加え、砂抜きをしたアサリを豪快にバラバラバラとまきいれ、鍋蓋で閉じ、
アサリがプツと口を開けざま、白ワインを降りいれ、もう一度蓋をして、数秒、アサリの口はパクパクパクと開く。
少し深手の洋皿に、ザバッと盛り付け、仕上げに緑色のバジリコを、
パラパラと色めにふり掛け、特性のボンゴレ・ビアンコの出来上がり、フムフムと舌鼓。
そうそう、アサリといえば、下町の木場名物の深川丼ぶりもすてがたい。
アツアツのご飯に、プチプチのアサリは応えられない。

11/4(火>
秋はりんごの季節。
色々な銘柄のりんごがスーパーの店頭にも並ぶ。
私達が子供の頃、高級りんごの「インドりんご」は何処に行ってしまったのだろうか。
大きくて立派で、黄色く薫り高い「「インドりんご」が懐かしい。
日本生まれの「ふじりんご」が、2001年の品種別生産量で、世界一になったそうだ。
生産量では、中国が一千万トンで突出しており、大きく貢献しているようだ。
世界主要32カ国の統計によれば、総生産量の21%を占めるというのだから、なんとも凄い生産量。
園芸試験場東北支部が、1939年に、国光とデリシャスを交配して作り、
1962年に「ふじ」と正式に命名した。
昔の子供は、冬場になると、みんな「ふじりんご」のような、
円く赤々としたホッペをして、あどけなくも素朴で可愛らしかったもの。
最近は、田舎に行っても、そんなホッペをした子供には、とんと出会わなくなった。
気候のせなのか、はたまた栄養のせいなのかとても不思議に思う。

11/2<日>
秋本番、黄昏時、陽が翳ったと思いきや、
ストンと釣瓶落しのように、いっきに夕闇になる。
5時ともなると、真っ暗。
さすがに、暗闇の中をとぼとぼ、通いなれた通勤の路を歩くのも、
なにやらせつなくて、もの哀しくも侘しくなる。
ならば、もっと早起きをして、秋の陽気でも浴びながら、
軽快な足取りで出かければよさそうなものだが、
愚か者にはこれが、とても大変な事なのだから、
サルの脳みそ、情けなくも何時も反省の毎日。
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