13年目のベテラン・前田宏行(31)=角海老宝石=が1回KOで史上2人目の日本王座3階級制覇に成功した。
同級2位・相原一隆(23)=HS山上=とウエルター級暫定王座決定戦を行い、わずか80秒で試合を決め、
ライト、スーパーライトに続き3つめのタイトルを獲得。
89年に五代登(トーアF、フェザーからライト)が達成して以来14年ぶりの偉業となった。
前田は4月に正規王者の小林秀一(29)=L玉熊=と統一戦を行う。

第316回 ダイナミックグローブ

前田3階級制覇
ライト スーパーライト ウェルター
1回、前田(右)が相原をKO
(カメラ・近田 瑞樹)


DAYNAMIC GLOVEより引用

 

小泉さんと前田さんがやってきた。
前田さんは、4月17日後楽園ホールで、日本ウェルター級の統一王座決定戦を迎える。
「小泉さんは何時ものやつ、レベッカですね。前田さんは何にしましょうか?」
「マスター、前田は酒飲まないから、何かジュースでもやってください」
「何がありますか」
「トマト・ジュース、グレープフルーツ、オレンジ、パイナップル、クランベリー・ジュース」
「クランベリー・ジュース、ください」

リングでは百獣の王ライオンのように、勇ましくも貴公子のように凛々しい前田さんは、お酒は殆ど飲まないようだ。
日本ライト級のチャンピオン、日本スーパー・ライト級、そして日本ウェルター級の3階級を制覇した現役チャンピオン。
今度の防衛戦の後、日本ボクシイグ界いまだ未踏の4階級の制覇を目指している。
現役ボクサーで13年間、現在38戦している。
まさに円熟期、ぜひとも悲願を達成してもらいたい。

「前田さん、機会があったら、また顔を出して下さいね」
「その時は、ベルトを持ってきます」
「ぜひ見たいですね」
「分りました。ご馳走さんです」
リングの上では、野獣のように死闘を繰り返し、相手をキャンバスに沈める前田さんだが、
リングを離れれれば、折り目正しいグッド・ガイ、これからは一日でも長く頑張って下さい。

4月17日は日本ライト級1位の田中 光吉さんの試合でもある。
2年前の日本スーパー・ライト級タイトル・マッチ、前田 宏行VS田中 光吉との激闘を思い出す。
今度は2人を応援しなければならない。
皆様も一緒に、後楽園ホールへ是非とも出かけよう。
チケットは、ショットバー ピーポッポにあります。