Today's Comment

OCTOBER 2004.10

10/30<土>
このところ、発泡酒の売上が落ちているようだ。
平成6年の発売以来、右肩上がりの急成長が、一気にダウン。
昨年は、初の前年割れ。
今年も、昨年以上の落ち込みは深刻。
さすがに、2度にわたる増税が、ボデーブローのように効いてきた。
しかし、いくら売れすぎたからと言って、この不況、
少しでも、安上がりで、限りなくビールに近い酒、
発泡酒に増税をかけるなんて、国税局も粋じゃないね。

350ミリあたり、発泡酒の税負担率は35.5%。
他のお酒の2倍以上は、あまりにも高すぎる。
でも、酒に関する歴史は、何時も税金とのイタチゴッコ。
そして、歴史的な銘酒も出来上がったのも事実。
これからも、メーカーは、消費者のために、いろいろと研究して、
安くて美味しいお酒を作ってください。
http://www.happoshu.com/toukei/index_research.html
発泡酒の税制を考える会のHP


10/28<木>
めっきり、秋めいてきた。
さすがに、我らが帰宅する時間は寒いほど。
北の国では、そろそろ雪が降る。
既に霊峰富士は、とっくに冠雪。
秋空に雪化粧が輝く。
新潟の被災地は、いまだ復旧もおぼつかなく、辛い毎日の連続。
それにしても、日本の政府の危機管理にはあきれる。
人間の命をなんだと思っているのか。
想像を絶する機動力のなさは、情けないの一言につきる。
格好つけて、スタンドプレーのお見舞いなんていらない。
今現在、被災地の人たちが必要な物を、早急に届けることが先決。

10/26<火>
キリンビールが、古代エジプトビールの再現に続き、
中世のビール、グルートビールの醸造に成功。
さまざまなハーブを配合したビールは、不思議な味を醸すのだろう。
まだ、中世のビールには、腐敗を防ぎ、独特な苦味と爽快感を齎すホップは存在しなかった。
今回のグルートビールには、大麦・小麦、そして、現在ビールには使用されていない、エンバクも使用。
アルコール度数は8度。
コクのあるある、深い味に仕上がったようだ。
ぜひ、賞味してみたいもの。
<今回、グルートに使用したハーブは、ヤチヤナギ、グランドアイビー、ベトニー、フェンネル、ペパーミント、マグワート>
呟き日記に写真を掲載


10/23<土>
台風が過ぎ去り、何故かほっとするもつかの間、
夕刻になり、グラリッ、グラリッ、たび重なる地震。
なにか不気味な気配。
何もおこらない事が最善な事と、こんな時ほど肌身に感じる。
だが、平々凡々の毎日が続くと、またしても変化を望むから、
人間はなんともおかしな動物。
呟き日記を更新

10/21<木>
超大型台風23号が日本本土を直撃!
広範囲にわたって、災害を齎す。
現時点で、31人の死者、39人の行方不明。
なんとも、やりきれない自然の猛威。
そして、またしても、南の海上に、24号が発生しているようだ。
稔りの秋だというのに、島国日本に、容赦なく台風が襲いかかろうとしている。

昨日の夕刊に、作家の出久根 達郎氏が語っている。
土瓶むしの季節、いったい土瓶むしの中身は、
食べていいものか、悪いものか何時も軽い疑問に。
結論は、自分で食べたければ、食べれば良い。
食べ方には、絶対はないと紙上に書いていた。
私も同感。

食べ方飲み方に絶対はない。
人様の迷惑になったり、不快感を及ぼす事がなければ、すべてOKだと思う。
土瓶むしの急須から、白醤油と出し汁の吸い物を、猪口にトクトクと注ぎいれ、
松茸の鼻先を擽るような濃醇な香りに包まれながら、
すだちをキュッと搾って、クピクピとやりながら、ぬる燗で一杯。
土瓶の中身の松茸は勿論、銀杏、鶏肉、海老、白身の魚などはお酒の肴には、
癖がなくサッパリとしていて、なかなかおつなものではないか。

確かに、食べ方や飲み方には、作法やマナーはあるかもしれない。
だが、臨機応変、才気煥発、自分流に楽しく味わうのも大切なこと。
あまり、形にとらわれていては、何事も堅苦しくて、飲食の粋な遊びの心が台無しになる。

10/19<火>
15年前、偶然にも、ルネサンの巨匠ミケランジェロ作「磔刑のキリスト」が骨董屋の店先から発見された。
高さは41.3センチの木造。
背中に背負ってた十字架も、腰布も今はなく、裸体を晒した、
紛れもないミケランジェロ、20歳の作と太鼓判を押されている。
まだ無名の青年にとっては、大理石などを使う余裕はなく、
ささやかな値段の注文により、木造を制作して糊口を凌いでいたようだ。

だが、いたるところに、後の大作バチカンの「ピエタ像」、
フィレンツェの「ダビテ像」を彷彿とさせる特徴を備えているといわれる。
そして、この像の凄いところは、解剖学者の調査の結果、
まさに、完璧に人体の構造が表現されており、彫像に触ると、まるで死体に触っているようだと言う。
多分、ミケランジェロは、実際に譲り受けた死体を、彫像そのままに十字架に繋ぎ、
腕や足を上げ下げしながら、制作しに間違いなしと確信しているそうだ。

なぜなら、腹部の膨らみは、死体の内臓が腐り始めてきた時の特徴を示していると。
人間の裸体を通して、究極の美、崇高な芸術の追求と表現のために、
神聖であるべきはずの人体の解剖にも、あえて立ち向かう、
芸術家の迸るような凄まじい情熱と霊気には、ただただ驚くばかりである。


10/16<土>
最近の調査によれば、若者の基礎体力の低下が著しいそうだ。
それに反して、我ら定年間際のオジサンの体力は、
ますます向上しているのだから驚き。
団塊の世代の健康志向は高まる一方。
健康!健康!と運動やトレーニングをする事に、
異議を挟む気持はもうとうないが、不健康と健康が同居しない人生も、
何か一方的で、味気ない気がする。

私達が子供の頃は、モノがまだ豊かでない時代。
遊びといえば、鬼ごっこ、かくれんぼ、缶けり、おしくら饅頭、馬乗り。
何をするにしても、自分達の身体を使って遊んだ。
遊びは、まさに全身運動。
人間の基礎体力は、20歳までに決まってしまうと言われる。
自分で考え、自分の身体を使って、大勢の仲間と遊ぶのが、最高のトレーニング。
最近の若者達は、大勢でガヤガヤワイワイつるんで、酒を飲まなくなったようだ。
何事も経験、飲み過ぎて、反吐を吐き、二日酔いで死ぬほど苦しんでも、
それはまた、大変な経験。

自分自身の弱さ、愚かさ、惨めさを経験した者は、他者の過ちや愚かさにも寛容になれる。
酒は、飲めば酔うもの。
毎度毎度の酔いどれには閉口するが、たまには、酷い酔っ払いになり、
酔いつぶれ、恥をかく勇気を持っていも良いのかも。
失敗は人生の最善の教師であるのかもしれない。

ピーポッポ関連のリンクを更新

10/13<水>


今日もぐずついた天気。
毎日、傘が離せない嫌な陽気だ。
南のほうでは、また台風が発生し始めた。
今年から、向こう2−3年は、天候のバイオリズムからいって、
気象庁の予想から、台風の大量発生の当たり年が続くそうだ。
くだらないものに予算をさいて、かんじんな気象衛星の打ち上げに失敗の連続の馬鹿馬鹿しさ。
おかげで、あまり予報は当たりませんから、心配するのは少し野暮かも。
リンクを更新
CHARMING VOICEを開けてください。
私も少し関係してますので、よろしくお願い致します。

10/12<火>
連休もあけ、今日から一週間が始まるというのに、相変わらずぐずついた天気。
台風一過は、からりと晴れ上がるものだが、如何したことやら。
でも、この季節は実りの秋、食欲の秋。
美味しいフランス料理でも、食べてみたいもの。
フランスのコース料理の究極は、デザートに行きつく。
オードブルに始まり、スープ・ポワッソン・肥育された肉料理のアントレ・
口直しのソルベ、そして、この時季に一番脂が乗り始めた、野生の動物料理ジビエ。

アントレとは入り口、本物の肉料理はこれからのお楽しみの合図。
そして、テーブルを綺麗にかたして、フレンチの究極、真打のデザートと相成る。
フレンチの名シェフはオリジナルのデザートを、最低でも1−2は作らなければならないといわれている。
ベルサイユ宮殿での豪華絢爛な晩餐会は、当時公開制であった。
庶民や台頭してきたブルジョワジーの目の前で、王朝風に盛り付けられた料理の数々を、
紳士淑女は手掴みでムシャムシャ、驚くほどの量の料理を平らげたもの。
これでもかこれでもかと食べ尽くしたあとは、別腹にデザートをほうばる。

砂糖は遠い異国の食材。
貴重で高価な砂糖をふんだんに使う贅沢は、まさに、一握りの特権階級のみに許された。
最近の研究によれば、強い甘さはオレキシンという脳内物質を分泌し、
胃や腸に刺激を与え、さらに食欲を促進させるらしい。
これは、人間が絶えず、飢餓からの恐怖を克服するためのエネルギーを、
補充しようとする本能的な遺伝子に由来するものらしい。

お酒の話を更新

10/10<日>
10月から牡蠣のシーズン。
俗に、Rのついた月が、牡蠣のシーズンと言われている。
牡蠣は、古代から人間にとって、大切な食べ物であった。
特に、栄養素としては、グリコーゲンと亜鉛が豊富。
人間の味覚を司る味蕾の発達には、亜鉛は欠かせない。
人間の味細胞は、一ヶ月で新陳代謝し入れ替わる。
その原動力が亜鉛なのである。
最近は、インスタント食品や食の画一化により、亜鉛の不足は深刻である。
日本人の平均必要量は、男性:12ミリグラム、女性:10ミリグラムとして、
大粒の牡蠣なら一粒から二粒で、一日の亜鉛の必要量を賄える。

10/9<土>
今日は、ピーポッポの20周年だというのに、
選りによって、超ど級の台風が本土直撃とは情けない。
まったくもって、トホホ、なんでこんな時にやってくるのよと泣きたくなる。
大山駅を下り、夕飯を食べて外に出たら、
風にまかれた横殴りの雨で霧がかかり、道路は急流のように、ドドドッと迸る。
下田では、瞬間風速68メートルとは、想像を絶する。
地球環境の汚染やら破壊やら、声高に叫ばれているが、
本当の恐怖は、今まだ有史以来体験した事のない天変地異。
そして、以上に発達した台風・サイクロン・ハリケーン。
津波・竜巻・洪水・旱魃。
全てが、地球環境の変容に、起因するのは間違いない。
人類が発明し開発し高度に利用した文明の諸刃の剣で、
人類が逆襲され始めたのかも知れない。・

10/6<水>
肌寒いほどに、しとしとと降る秋雨も、今日はからりと上がり清々しい。
板橋の片田舎、徳丸の里のここかしこから、金木犀のモアーッとした昔懐かしい香りが、
何処からとなく、秋風に乗って鼻先を擽るのが気持よい。
道端に落ちた枯葉も風に巻かれて、カサコソと寂しげな音を立てながら、飛び去っていく。
秋の陽はストンッと釣瓶落しのように落ちる。
澄み切った秋空は残照に輝き、雲間から照らし出される雲海が、金銀の絵屏風のようだ。
こんな季節には、昨日から焼酎6に対し水4に割り水をした芋焼酎を、黒ぢょかに入れ、
きびなごの刺しみを肴に、トクトクと猪口に注いで、グビリグビリとやりたいもの。

でも、最近は、何処でもロックや水割りで出すようになり、
30年前から、新宿柏木の「おいどん」で飲みなれた、我々本格派のオジサン族には少し寂しい限り。
しかし、最近の焼酎ブームも、とうとうここまで来たかと思う事しきり。
2004年度のサツマイモの需要量は12万トンと鰻上り。
ブーム以前は7万トンで充分だったのだから驚き。
最近は、まだ成長しきっていない細い芋を早堀したり、
こっそりと、中国から現地で加工した芋を輸入したりして、本格芋焼酎で売り出したりの、
あの手この手、なんでもありの、無節操この上ない輩まで出没し始めた。

真面目に、昔ながらの製造方法で、ひた向きに焼酎造りをしているメーカーには、はなはだいい迷惑。
なんと、「森 伊蔵」が3万で流通しているというから驚愕至極。
だが、正価は1800ml 25°2500円で、蔵元から出荷されている。
間に介在する悪徳流通業者により、信じられない価格に高騰する不思議。
こんなにも、信じられないほどの狂想曲が奏でられ始めた時は、
すでに、焼酎ブームも下り坂になっている兆候かもしれない。
そして、バブルに踊らされなかったモノだけが、生き残り、伝統をシッカリと伝承していくのであろう。
愉快な仲間を更新

10/4<月>
イチローの年間安打世界記録は262本で終わった。
この記録は、誰もが偉大な世界記録、不滅の大金字塔と認めている。
イチロー本人も、「せめて、10年くらいは破られてもらいたくない」と、
冗談交じりにコメントしている。
でも、多くのアメリカの野球通は確信している。
「イチローの記録は、イチローが塗り替えられるだけ」
それにしても感動的なのが、イチローに対して、
ピッチャーが2−3のフルカウントになった時、
どちらのチームの観客も、イチローと堂々と戦え!

フォアボールにするなよと、叱咤するブーイングが、球場にどよめいたこと。
観客は世界記録が塗り替えられる、世紀の瞬間を見たいのだ。
例え、適のチームの選手であろうと、日本人であろうと構わない。
感動的な最高の瞬間を、いま見届けたいのだ。
それにしては、日本の野球は、少しセコイ。
王選手の年間ホームラン記録55本を、西武のカブレラが、そして近鉄のローズが抜こうとした時、
日本の選手、監督、球団は、真っ向勝負を避け、卑怯千番にも敬遠を選んだ。
まったく、観客を無視した選択肢この上ない。

こんな、安易で傲慢な選択がまかり通る体質が、今日の日本プロ野球の凋落を招いたのだろう。
しかし、かつては大リーグにも厳然として、差別が存在した事も事実。
ベーブルースの714本のホームラン記録を、1975年4月8日の対ドジャース戦で、
通算715本目のホームランを放ち、黒人選手のハンク・アーロンが破った瞬間から、
アーロンのもとに、脅迫電話や手紙やら電報が、数え切れない程送り付けられたそうだ。
こんな大リーグにとって、不名誉な体験を克服、自己変革する事により、
今日の隆盛を築き上げたのも、間違いない事実であろう。

10/2<土>
今日は84年ぶりの世紀の大記録が、イチローにより塗り替えられるかもしれない。
何とか、11時に起きテレビをつける。
すでに遅し。
シスラーの記録257安打に並ぶヒットを打ち終わったところだ。
でも、これからが真骨頂。
84年間、誰にも破られる事の無かった大記録が、更新されるだろう。
見事に予感は当たった。
イチローの二打席め、ショートの右を綺麗にクリーン・ヒット。
その瞬間、ダッグアウトから飛び出し、チームメイトがイチローを祝福。
グランドはさながら、人の洪水。

心なし、何時も無表情なイチロウの目に、うっすらと涙が見え隠れしている。
スタンドもイチロー・コールのスタンディング・オベーション。
イチローは、シスラーの娘さんに挨拶に。
娘さんもかなりの年齢。
このシスラーの記録が、いかに凄い記録か伺える。
日本人が大リーグで、このような偉大な記録を達成するなんて、
私達が子供の頃は、夢のまた夢、誰が想像できたであろうか。
第三打席、イチローが打席に。

さらなる記録を見ようと、観客はスタンディング・オベーション。
球場に、イチロー・コールが響き渡る。
だが、ピッチャーが投げる瞬間、怒涛のようなコールがピタリと止まる。
一瞬の静寂、水を打ったような静けさ。
観客は、イチローの一挙手一投足を固唾を飲んで凝視。
日本のプロ野球だったら、太鼓・鉦・笛のドンちゃん騒ぎ。
まるで、自分達のお祭りのような大騒ぎ。
大リーグの観客は、日本のプロ野球に比べて成熟している。
日本のプロ野球と大リーグには、まったく違うものがあるのかもしれない。
愉快な仲間を更新


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2002.05-12