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2005.11


かつての悪童も、今は「チョイわるおやじ」
11/30(水)

2007年に、堺屋太一・命名の「団塊の世代<1947-1949生まれ>」が大量に定年を迎える。
その数や、700万人とは、なんとも凄い数。
まさに、この私も、1947年生まれ。
大学に入れば学生紛争。
ロックアウトで授業なし。
進級するにはレポートの提出。
新宿西口の地下は、終電が過ぎれば、反戦歌やフォークソングのライブで、黒山の人だかり。
芝居仲間も、新宿騒乱事件で逮捕。
ヒッピー族は、新宿「喫茶・風月堂」で、夜な夜なたむろ。
店内は、タバコの紫煙でモウモウ。
極端な言い方をすれば、1メートル先も曇って、見えにくいありさま。
何が、今時の嫌煙だ、分煙だなんて、シャラクサイ世界。
帰るあてない時は、新大久保方面まで歩き、途中で、ゴーゴー「ノアノア」で踊り明かす。
ベトナム戦争は更なる泥沼へ。
世界中が反戦に立ち上がり始めた。
週刊誌「平凡パンチ」は、時のオピニオンリーダー。
バンだジュンだののファッションを載せ、少しエロイ週刊誌は、若者の心を捕える。
日本にも、少しの洋酒文化も芽生え、繁華街には、グランドパブが出現。
ながーい、長いカウンターには、蝶ネクタイに、モンキーベストのお姉さん。
訳もわからず、ライムシロップべたべたのジンライム、格好をつけて、粋がって飲む。
金がなくなれば、仲間がアルバイトのゴールデン街へ繰り出す。
急峻で狭く汚い階段を、ふらふらとあがる。
客のボトルを、カウンターの友がくすねて出してくれる。
飲む酒は、サントリーのホワイト。
殆どの客が、格好つけて、飲む酒。
時たま、金回りのいい時は、大奮発でサントリーの角。
輸入洋酒なんて、目が飛び出るほど、まだまだ高い。
夏場は、扇風機が一台、くるくるとかったるそうに廻る。
暑いから、ガラガラと窓を開け放つ。
金がある時も、ない時も酒は飲めた。
今のように、高級な酒ではないけれど、何故か飲めたのだ。
まだまだ、それ程豊かではない時代。
街には、義理、人情、優しさが溢れていた。
お互いが助け合いながらの、淡くて切ない共同体が成立していた。
そんな時代も今は昔。
団塊の世代が第2の人生を歩き始める。
かつての悪童達も、今は「チョイわるおやじ」
さる会社の統計によれば、定年を迎える団塊の世代の85%が、定年は「楽しみ」と答えている。
定年に、かつての、マイナスのイメージはなく、積極的に肯定しているという。
しかし、定年を迎える夫に対し、主婦の39%は「憂鬱」と回答。
悲しいかな、わかるような気がする。
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越ちゃん&奥さん、夕飯をご馳走さま
久しぶりに、越ちゃんがやって来た。
相変わらずの元気さ。
野球焼けで真っ黒。
最近、草野球の大会で優勝したらしい。
なんだかんだ話してるうちに、私の夕飯の話しになった。
「店をオープンして21年、夕飯は外食。本当に飽きたね」
「家で食べないのですか?」
「商売が商売。30年以上、食事は殆ど外食だね」
「そうですか。一番食べたいものは何?」
「やはり、おふくろの味。それも、焼き魚が一番かな」
「焼き魚ですか」
「この界隈の定食屋さん、尾頭付きの立派なやつ、出してくれないもの」
「マスター、晩ご飯、家にきてください。ホッケの美味しいやつがありますから」
「え!本当にいいの」
「勿論ですよ。僕が焼きますから」
さっそく、日にちを決めて、3日過後、図々しくも出かけた。
待ち合わせ場所で落ち合う。
「マスター、早く行きましょう。亀田の試合、終わっちゃいますよ」
「え?今日やってるの」
自転車を飛ばすと、すぐ越ちゃんのマンションに着いた。
奥さんに会うのも久しぶり。
2人目の子供がお腹の中に。
うっすらと、お腹が膨らんでいる。
私はテレビを見ている。
台所で、越ちゃんがせっせと料理。
7ラウンド、亀田が、元世界チャンピオンをTKOで倒した頃、料理は出来上がり。
ふっくらぷちぷちと、ホッケは香ばしく、薄茶色に焼かれ、箸を入れたらはちきれた。
豚の角煮、昨日、ぐつぐつ煮込んで、一日置いてあるので、味がよく沁みこんでいる。
箸を入れたら、すーっと切れる。
口に入れると、脂身の汁がぷちゅっと広がり、濃純な味で口の中は一杯。
そして、手作りの出汁巻き玉子も程よい味つき。
さっくりとした甘さでいい加減。
お味噌は白味噌の薄味仕立て。
ご飯は、今流行の、16雑穀入りご飯で初体験。
相撲観戦をしながらの夕飯はとても美味しい。
「マスター、ゆっくりしてって下さい。また、何時でも来て下さい」
越ちゃんは、新宿の少年野球チームの指導に出かけた。
「今日はご馳走さん。越ちゃんが居なくなっても、奥さんには何もしないからね」
奥さんは、仕上げに、コーヒーを淹れてくれた。
相撲も終わり、お腹満腹。
なんとも楽しい夕飯でした。
人の優しさ、温かさは、何物にも替えがたい。
越ちゃん&奥さん、ご馳走様でした。
奮起せよ、日本人の関取!!

11/25(金)
相撲中継を見ながら、夕ご飯を中華料理屋さんで。
最後の一番。
全勝の朝青龍と関脇琴欧州。
琴欧州は、この一番を勝って、文句なしの大関昇進を決めたいところ。
立会いは互角。
がっぷりの右四つ。
琴欧州の引きつけは強烈。
じりじりと土俵際に寄りつめ、見事に横綱を寄り切る。
朝青龍の完敗。
土俵には座布団が乱舞、館内は大歓声の渦。
お店の全員も大喜びだ!
これほどまでに、朝青龍はアンチヒーローになってしまったのか。
しかし、モンゴル出身の朝青龍を、力相撲で倒したのも、ブルガリア出身の力士。
日本の相撲が国技であるなら、日本人の力士は、おおいに発奮しなければならないところ。
やはり、見かけだけは豊かな日本、ハングリー精神、褌1本でのしあがる気概にかけているのだろうか。
子供の頃からの大相撲ファンには、最近の大相撲は、いさいさか寂しいかぎり。
美しい日本の四季が崩れはじめた
11/22(火)
12/2-3、今年も秩父の夜祭が近づいてきた。
去年、見物に出jかけてから、はや1年が経とうとしている。
すっかり、東京も晩秋の気配。
街路樹の銀杏はすっかり落葉し、広葉樹は黄金色や赤銅色に変り、ひらひらと風に舞う。
夕方5時になれば、すっかりと日は落ち、風が冷たく肌を刺す。
すでに、晩秋は過ぎ、冬を迎えているのだろうか。
北の国では、雪が吹雪く、厳しい季節が到来する。
有史以来、未来永劫、日本の季節の移ろいは美しい。
しかし、地球温暖化などの環境の変化、異常気象。
美しい日本の四季が、少しづつ崩れ始めた。
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11/18(金)
空席だらけの大相撲は寂しい限り
食堂で夕食をとりながら、大相撲をテレビ観戦。
相変わらず、日本人の相撲取りは覇気もなくだらしがない。
外人勢に圧倒されっぱなしのテイタラク。
相撲に取り組む姿勢は抜きん出ている朝青龍だが、いかんせん品位に欠ける。
相撲は心技体が基本。
祭式性さえおびた、相撲道の美学を体現するものが横綱。
たんに強ければよいという格闘技とは異なる。
賞金を受けるときに、左手で手刀を切るのはあるまじき事。
相撲道にあって、右手は公的で、神聖なものである。
そんな、簡単なことも教育できない相撲協会も親方も、だらしないことこの上なし。
日本の古来からの相撲道を、侮蔑するにも等しい。
そんな大相撲が破滅の道を転げ落ちるのもむべなるかな。
一昔前なら、大相撲観戦のチケットはプラチナペーパー。
そして、連日、満員御礼の垂れ幕が下がり、観客席ははちきれるほどの大盛況。
それが今、観客席はがらがらの寂しさ。
さらに、テレビに映る観客は、高齢者ばかり、若者の姿は見当たらない。
これまで、相撲界独特のタニマチに、オンブニダッコの甘え体質。
新しい観客の開拓を等閑にしたつけが、今ボデーブローのように効いてきたのだ。
このままでは、さらに相撲人気が低下するのは明らか。
相撲道の本質に帰って、抜本的な改革をしなければ、もうあとがない。
古い因習と仕来りに縛られることなく、革新的で新しい創意工夫が試される時。
狭い枠に囚われ、旧套墨守の相撲協会だけでは、運営するのに限界がある。
外部に、運営を委託するなり、プロデュースしてもらうかした方が賢明であろう。
私たちの子供時代、遊びは相撲か野球。
そのどちらもどちらもが衰退し、昔から比べれば、見る影もない現実は悲しい。
特に大相撲の凋落ぶりはあまりにも惨めだ。

11/15(火)
何時までも、生涯現役は幸運なこと
昨日の朝六時半頃のこと。
精進湖のホテルの露天風呂に浸かりながら、正面の富士山の雄姿を眺める。
まだうっすらと朝霧がかかり、空はどんよりとしている。
やがて、薄日がさし、雲海が輝き始めた。
何とか雨は避けられそうだ。
今日は、河口湖から、富士の五合目まで登る予定なので、まずは一安心。
広い露天風呂は、私の貸切状態だ。
やがて、私より少し年上であろう殿方が入ってきた。
「おはようございます」
私も挨拶を返す。
昔は、みんな、知らない人同士でも、さり気なく、心のこもった挨拶を交わしたもの。
そして、話しがはずむうちに、付き合いが始まり、友達になることもよくあることであった。
最近は、挨拶の出来ない日本人が増え、何となく人と人との温もりや触れ合いが薄れてきたのは寂しい。
「どちらから、いらしたのですか?」
「諏訪の茅野からです」
「富士見の一つ先ですね」
「よくご存知で」
「昔、行ったことがありますので」
「どちらからいらしたのですか?」
「東京の板橋からです」
とりとめのない会話だが、見ず知らずの者同士、旅先での会話は楽しいもの。
「今日は、どちらかへ、お出かけですか?」
「いえ、これから、真っ直ぐに帰ります。お宅さまはどちらへ?」
「私たちは、西湖から、河口湖経由で、富士の五合目まで出かける予定です」
「それはいいですね。もう、仕事はリタイヤーしているのですか?」
「いいえ。そのあと、東京に帰ったら仕事です。バーを経営してるもので」
「そうですか。それはいいですね」
たぶん、すでに、会社勤めを定年で、退職しているのだろか。
その、人生の余生を、妻と二人でのんびりと旅を楽しいでいるのだろう。
でも、今の六十代はまだまだ若い。
サラリーマンは、長い間頑張ってきた仕事も、定年とともにすっぱりと奪われる。
その瞬間、自分の人生の拠点が喪失するのだから、定年とは、なんて惨い仕打ちか。
「それは、いいですね」の言葉に、リタイヤーしたものの寂しさが、哀しくも投影しているかのように響く。
私は自営業。
自分の気力・体力が許すかぎり、生涯現役のバーテンダーでいることが出来る。
この歳になって、今更に思うことは、生涯現役、なんて幸せなことだろうか。
そのためにも、何時もひたすら、前に向かって、日々新しく生きることが、きっと大切なことなのであろう。
11/12(土)
団塊の世代、まだまだ頑張るぞ!
あと2年で、私たち1947年生まれの、第1次団塊の世代が、定年を迎える。
その退職金の総額たるや、80兆円とは空恐ろしい額。
私など、自営業の者には、預かり知らずだが、そのお金は何処へ行くのだろうか。
高度経済成長の戦士達、そのの第2の人生、それは、日本の近代史のおおいなる実験かもしれない。
高齢化社会、まだまだ、先は長い。
体力、気力、財力は充分にある。
残念ながら、私はトホホなのだが。
歳を取ってみなければ、分らない事、出来ないことは沢山ある。
私たちにしか出来ないことを、これからの人生、おおいに実現し、
こころおきなく、楽しみたいもの。

11/8(火)
昨日は立冬。
とても暖かく、9月頃の陽気。
今日も連日うららかで気持ちよい。
さすがに、夕方になると少し冷え込む。
明日からは、どうやら、平年並みに戻るらしい。
今年もあと僅かになった。
最近、ホールフードがブームらしい。
スローフードに、今度はホールフード。
欧米、とくに、アメリカからの輸入概念らしい。
つまり、野菜などを丸ごと、あます所なく利用することみたいだ。
無農薬・有機栽培の野菜を皮ごと食べること。
自然の恵みをいっぱいに受けた、健康に良い野菜や作物を食べ、
さらに、環境に優しい生活をすることらしい。
旬の野菜を丸ごと食べ、動物性の脂肪分を取らず、
穀物などの粗食を生活を理想とする、「マクロビオティック」に、一脈通ずる考え方。
もともとは、日本人哲学者・桜沢如一氏が、禅思想の影響下、欧米で広め、実践した。
たしかに、無農薬・無公害・有機農法、環境に優しい生活は、私も大賛成。
しかし、そんな、豊かな生活を送っているのは、地球上では、ほんの僅かな存在。
そのことを無視して、豊かな者が、より健康になるという論理も如何なものか。
人間には、免疫・抗体がある。
それを強化するには、やはり、少々の健康に有害な物にも、
耐えられる肉体を作っておくと言うことも、きっと必要なのではないだろうか。
人間には、何時いかなる時に、どんなことが起こるかわからない。
極限状態に置かれた時、人は何でも食らう浅ましい存在であることも事実。
それでも、人は生きつづける。
毒の強さ、怖さを知らぬものに、きっと極限状態でのサバイバルはないのではないだろうか。
<マクロビオティック>
伝統的な日本食である玄米菜食を中心に体系化された食生活のこと。
「大きな」のマクロと生命術の「ビオティック」を組み合わせた言葉で、
「健康に生きるための手段」を意味する。
地元の旬の雑穀や野菜を丸ごと食べ、動物性たんぱく質、化学添加物、砂糖などの摂取避けるのが特徴。
食材や調理法を陰と陽に分類し、バランスよく摂取して健康な心身を保つ。
戦前に日本人の思想家、桜沢如一氏により提唱された。
生活習慣病を予防する観点から最近になって米国で急速に普及が進み、
日本に「逆輸入」された。
日本経済新聞2005.11.29夕刊より抜粋
11/4(金)
秋の夜長、お酒の美味しい季節。
ついつい飲みすぎる毎日。
お酒は飲み方によっては、百薬の長。
毎日飲むなら、日本酒は1日1合までなら、肝臓にも優しい。
ビールなら、中瓶で1本。
ウイスキーなら、水割り・ダブルで一杯。
周2日の休肝日を取れる場合、その2倍までOK。
酒以外では、太りすぎには要注意。
太りすぎは、肝臓に脂肪肝の増加をもたらす。
日々の適度な運動や、食事にも気をつけよう。
そして、常々、体重測定もしてみる。
BMI値という便利な指標がある。
BMI(体格指数=体重キロ÷身長メートル÷身長メートル)が25未満が良好。
以上の場合、運動と食事療法などで、25以下になるように、コントロールする必要ありです。
<私のBMI値>
体重63キロ÷身長1.73÷身長1.73=21.04
なかなか納得できる数値で、取り敢えずは、一安心。
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11/3(木)

地下鉄三田線・高島平の駅。
切符を買おうと、自動販売機の前で財布を取り出す。
すると、年配の上品な女性が、私に声を掛けた。
「これ、使いませんか。まだ、使えますから」
それは、一日中、乗り降り自由のパスカードだった。
お礼を言って、ありがたく頂戴。
改札を通過。
板橋区役所前で、何時も通り下車。
〆て210円、儲かった勘定。
お金だけでなく、人の真心がとても温かく、そして嬉しい。
エスカレーターを昇り、改札口を出る。
今度は、私の番。
切符の販売機の前。
地下鉄の路線図を見ている、中年の女性がいた。
「この切符、使えますからどうぞ」
女性は怪訝な顔を。
「大丈夫ですよ。乗り降り自由で、今日一日使えますから」
「このまま、自動改札に入れれば良いのですか?」
私は軽く頷く。
彼女は、お礼を言って立ち去った。
善意には善意のバトンタッチ。
心が晴れ晴れ、とても爽やかで楽しい。
今日は、きっと良い一日になるだろう。

10/8(土)
「。
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