February 2004.02

Today's Comment
2/29<日>
早いもので、今日で2月も終わり。
今年は閏年、当たり前だが、2月が29日もあり、我ら商売人は少しだけ、得をしたような気持になる。
明日からは3月、確定申告もしなければいけないし、あれもこれも追われる事が多い。
こんなことの連続で、忙しなく一年を、またしても過ごしてしまうのだろうか。

そろそろ、あとがない人生、1日1日を大切に生きなければなんて、
殊勝にも考えるのだが、鳥の脳みそ、すぐに忘れてしまうのだから情けない。
でも、全てのことは、決めて動き始めた時から始まる。
歳を口実にするのは、怠け者弱者の世迷言であろう。
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2/27<金>
昼間の陽気はだいぶ春めいてきた。
でも、私達が帰る頃は、まだまだ身に凍みるほど冷気が厳しい。
風の強い時など、身体がブルブルと震えるほどだ。

立春も過ぎ、だいぶ日も長くなったが、そろそろソロリと出かけねばならない時間。
プラプラと通勤の何時もの道を行く。
冬木立の枯れ枝越しに、夕映えが見事に、
薄れかけ消えかかった空の水色を、あかかと照り返している。

すると、微かに優しく匂うたち、鼻先をくすぐる。
はて何やらと思い、立ち止まる。
見上げると、民家の塀越しに、梅の古木に花が満開。
この辺りは、どの家々の庭にも梅の木が植えられ、
今が一番の見どころ、ちょっとした梅街道である。

良く見れば、梅の古木には、なんと紅梅と白梅が、
うまい具合に左右に分かれて、同じ木に咲いているではないか。
尾形 光琳の紅梅白梅図が具現しているようで、暫し見とれる。
一瞬のこととはいえ、楽しい感動を味わえて、何か充足する。

辺りを見回して見れば、美しくも素敵なものは、到る所にある。
それをいとおしくも賞美できるか出来ないかは、自分の心の中にあるのだろう。
いつも、美しい自然を楽しめる、心のゆとりを持ちたいもの。


2/15<日>
昨日はバレンタイン、そして関東地方には、春一番が吹いた。
昨年よりも18日も早いそうだ。
上野の寒桜も満開、3月までは咲いているみたいだ。
湯島に住んで9年、上野は広小路は仕事場、上野・浅草は馴染み深い土地。

でも、早やいもので、湯島から板橋に来て、足掛け20年になる。
この時節は、湯島天神の梅も満開、上野公園の寒桜も咲き始め、
たしか、上野公園内の東照宮の牡丹も、見事に咲き誇っていたはず。
昔は、わが庭のように、ぶらぶらあちらこちら、花見の散策を楽しんだもの。
近頃はサッパリ、ぜひとも、見物に出かける位の心のゆとりを持ちたいもの。


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2/12<木>
今日はとても暖か、春うらら。
日1日、このまま暖かくなってくれると良いものだが、そこはオットガッテン問屋が卸さず。
三寒四温のこの時季、風邪などをひかないよう、気を付けましょう。
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2/9<月>
まだまだ厳しい寒さに耐え忍ぶように、身を硬く閉ざしながら、
何時か来る、暖かな春を待つかのように、冬枯れの街路樹の枝に、小さな蕾がつきはじめている。
もう一息の辛抱、春はもうすぐそこまで来ているようだ。
冬の寒さが厳しければ厳しいほど、来る春の感動も大きいはず。
厳しくも辛いことの果てに、何時かきっと素晴らしくも、劇的で感動的なことが必ずややってくるはず。

今日は初午、ピーポッポの大事なお客様の手術の日でもある。
先日、来店した時、「マスター、9日が手術に決まったね。多分一ヶ月はお酒飲めないから、一ヵ月後にまた再会と言うことで」
それなりに、気持は重く切ないのだろうが、何時ものように、屈託のない爽やかな口調のなかに、
やり切れない不安を抱いているのがいたく感じられる。
今日の手術がきっと無事に終わる事をただ願うだけ。
一ヵ月後、またみんなでワイワイガヤガヤ楽しい酒を酌み交わしたいもの。
暫らくの間は、静養だと思って頑張ってください。
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2/6<金>
立春も過ぎ、昼間はポカポカ陽気になってきたが、夜はまだまだ寒さが厳しい。
やはり暖冬のせいなのか、今年も雪はパラパラとちらついたくらいで、辺り一面真っ白な銀世界を見ずに春を迎えるのだろうか。
雪が降っている静かな時の流れ、大変に情緒があり、音もない沈黙のかなた、
ツンツンフワフワドコドコと想像の音を奏でながら降り積もる雪景色は、言葉に尽くせない程の美しさがある。
一年に一度は、そんな冬の季節の贈り物を、大いに楽しみたいもの。
春夏秋冬の雅な季節に恵まれてたはずの日本、だんだんと季節が平準化し、季節感も薄れてきたようで残念な気がする。

2/3(火)節分

一昨日、落語芸術協会の桂 文治師匠が80歳で他界した。
江戸の下町の粋といなせにこだわり、外出時はいつも着物姿でとうしたそうだ。
頑固でお人よし、短気で愛くるしくも多才、南画を描かせれば天下一品、そして落語一筋の人生を全うした。

落語芸術協会の会長職の任期を完璧に満了した31日、息をひきとるとは見事の一言。
今では珍しくなった江戸っ子下町気質丸出しの一徹もの、小気味よいまでの天晴れな最期。

私には、桂 文治より桂 伸治の方が馴染みがある。
私達が子供の頃、しょっちゅう見慣れた顔は伸治であった。
落語は全盛、この世の春を謳歌していた。
様々なシーンに落語が登場、落語家さんは何時も引っ張りだこ、日本中津々浦々、
人気者でスター、まさに高度経済成長期の時代の寵児でもあった。

今は見る影もなく、なんとも寂しくも悔しい限り。
一部の心から落語を愛する人たちが、日本の伝統芸能落語を支えている。
一日も早く、昔のように跳梁跋扈、雄飛躍進一日も早く復活してもらいたいもの。
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2/1<日>
このところ、暖かでしのぎやすい毎日、気持もほのぼのしてありがたい。
もうすぐ春はそこまで来ていると、ついつい深思いしてしまう。
でも、現実はこれからが寒さ厳しい冬将軍が本格化する。
油断大敵、皆様も風邪に気をつけて下さい。
2月もよろしくお願い致します。


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