ロイヤルハウスホールドを飲んで

久しぶりに飲む、ロイヤルハウスホールドは美味い。
さすがに、英国王室御用達だけのことはある。
しなやかに匂いたつ香は、やさしく鼻先をくすぐるようにいとおしい。
舌の上では、ころころと優雅に、踊るようにさえずる。
飲み惜しみしながら、くびっと、思い切って飲み込む。
瞬間、口をすっと微かに開けると、空気に触れた、ウイスキーの香が、ぱっと、華やかに花開く。
口の中から、鼻先に、漂う香は、とても雅。
飲み込まれた、お酒は、高貴で甘美な味わい。
ロイヤルハウスホールドとは、まさしく、英国王室を意味する。
イギリス王室のバッキンガム宮殿、ヘブリディーズ諸島のハリス島にある、ローデル・ホテルのバー、
そして、外国では、唯一、日本だけで飲めるありがたいウイスキー。
1898年、ビクトリア女王の皇太子、のちの、エドワード7世が、ロイヤルワラント<勅許状)発行。
1901年、王位につくや、王室御用達になり、今日にいたる。
ウイスキーを飲みながら、イギリスの歴史に触れるのも楽しい。