本州最北端の酒、純米吟醸「寒立馬」
関乃井酒造
青森県むつ市柳町1-5-15


純米吟醸「寒立馬」
マイミク、そして私の学部の後輩が、
日本最北端の蔵元関乃井の銘酒、
県外不出の酒を持って来てくれた。
彼も長い間、親の介護で苦労していた。
やっと、開放されて、遠出も出来るようになった。
そして、新しい人生の門出。
東京に研修に出かけた折、
私の店に、土産の純米吟醸「寒立馬」を持参してくれたのだ。
明治24年創業の関乃井酒造のお酒は、下北半島で唯一の蔵。
醸されたお酒は、全部と言って良いほど、地元の下北半島、
かの有名な霊場「恐山」の麓、むつ市で消費される。
県外には滅多に出ることのない秘蔵酒。
下北半島の東通村尻屋地区で放牧されて育てられた農用馬「寒立馬」。
現在は絶滅状態、保護育成、繁殖の保護対策がとれている。
その馬からのネーミングが面白い。

精米歩合60%
アルコール分16度以上、17度未満
「爽やかなフルーツの香りのするあっさりとした酒。
女性の方にも、好評なお酒です」と、
関乃井のHPでは紹介されている。
やはり、青森県と東京では、酒に対する感じ方が違うのだろうか。
吟醸酒特有のフルーティーで華やかな吟醸香の中、
かなり、飲み応えがあるどっしりとした酒質。
さすが、日本三大頑固「じょっぱり」の県。
口の中に含み、転がせば、膨らむ華やぎと共に、
なかなか深い香り、酒の気骨が顔をのぞかせる。
わざわざ、下北半島から、一升瓶のお土産、ありがとうございました。
その心、その優しさも一緒に、
純米吟醸「寒立馬」を美味しく頂きました。
新しい人生の門出、これからも頑張ってください。