本格焼酎fヒーバー

2005.01


<A>ついに、清酒の出荷量を、本格焼酎が、2004.7月に追い越した。
国税局の課税出荷量をもとに、アルコール度数を同じように換算して比較。
清酒王国の新潟県でも、1992年から連続12年焼酎の消費量が伸びている。
それに反して、清酒は8年連続の減少。
清酒のブームの時は、吟醸だ大吟醸だと言って、
一部の愛飲家をターゲットに造られるようになり、ブームは急速に下火になった。

やはり、酒は誰でもがポケットマネーで飲める、一般大衆のための普通酒が、どれくらい美味しいかに全てはつきる。
最近は、焼酎も品切れが続出、値段も暴騰している。
うまい、安い、なおかつ健康にもよい酒、それが焼酎の本来の姿であった。
清酒ブームの教訓をいかして、同じ過ちは犯してもらいたくないもの。

<B>昨年は焼酎が大フィーバー

焼酎は甲と乙に1962年に分類された。
当時、焼酎の生産量は、近代的な連続式蒸留器で作られる甲類が、シェアの8割を占めていた。
400年の歴史を持つ、伝統的な単式蒸留器で作られる乙類は、2割未満であった。
税金は、たくさん取れるほうから取るのが、何時の時代にも変らぬ為政者の方針。
乙より甲は上。

税金をたくさん取れる方を甲と、単純な理由で制定。
だが、本物志向に激変した焼酎市場。
乙類の本格焼酎が、毎月2割増の好況を呈する。
数ヵ月後には、甲類焼酎を抜き去るのも時間の問題となる。
本格焼酎の生産者は、40年にして、初めてシェアの逆転に歓喜することだろう。