昭和記念公園・コスモス園へ
2007.11.4(日)


今週の日曜日、昭和記念公園に出かけた。
お昼過ぎに起き、1時20分頃に出発。
天気は上々、まずは環八へ。
最近の環八は、整備されて気持が良い。
青梅街道、新青梅街道を横切り、やがて、甲州街道へ。
上北沢、芦花公園、私が育った烏山を通過。
この辺りに来ると、じわりとこみ上げる郷愁。
仙川、給田、そして、深大寺。

子供の頃、自転車で、深大寺の達磨市に出かけたものだ。
当時、甲州街道の周りは、彼方まで見渡せる田んぼだった。
やがて、立川市街地。
右に折れて、進むと、昭和記念公園に辿りついた。
約1時間半のドライブ。
前回、到着した時は、すでに日は落ち、閉門だった。
標識に従い中へ。
有料の駐車料金820円を払い駐車場へ。

駐車場はまだまだ込んでいた。
はたして、ここに停めて、目的のコスモス園に、行けるものやら不安になる。
誘導係の小父さんに尋ねる。
「ここから、コスモス園へ行けますか?」
「ここからだと、30分以上はかかるな。砂川口から行くといいよ」
「また、駐車料金、払うのですか?」
「半券持ってるでしょ?それで入れるよ。いちおう、確認するから」
親切に、携帯で連絡をとってくれた。
答えは勿論OKだった。
昭和記念公園は広大な敷地。
入園口が幾つもあるのだ。

私達が最初に入ったのは立川口。
教えてもらった通り、約3キロばかり進むと、砂川口があった。
入り口で、半券を見せたら、心地よく通してくれた。
駐車場は満杯。
なんとか、空いてる所に駐車する。
入園券2人分、800円を払い入場する。
思っていたほど人はいなかった。
日はすでに傾き始めている。
広い散策道を進むと、正面に趣のある「こもれびの池」。
周りをぐるりと周遊して、橋を渡り、さらに進むとコスモス園だ。

屋台のソフトクリーム屋さんも出ている。
なだらかな丘陵の彼方まで、柔らかな色彩のコスモス郡。
今日がコスモス祭りの最終日。
すでにモスもスの最盛期は過ぎていた。
枯れ落ちた花々の悲しげな跡。
だが、残されたコスモスの花たちが、
今年1年の季節を惜しむように、可憐に咲いていた。
うららかな秋の一日。
日は翳り始めているが、穏やかな陽気。
空は高く、青く、雲海は耀いている。

「コスモスの丘」を抱きかかえるように繁る木々は、少しづつ色づき始めている。
「コスモスの丘」の散策道を上り、
そして、緩やかに蛇行しながら下ると、左手に「こもれびの里」があった。
ここでは、芋掘り、落花生掘り、炭焼き、蕎麦打ち、餅つなど、
さまざまな、かつての武蔵野を体験できる。
ことしの10月に開園ほやほや。
さらに、ぷらりぷらり進むと、背丈の短い草の生い茂る、広い広い野原に出た。
シートを敷いて楽しげに食事をする家族。
草原に寝転ぶ男女。
風船を飛ばす子供達。
キャッチボールに興じる親子や若者達。
それぞれが、自分スタイルで、草原広場を楽しんでいる。

4時前、まだ、日は大きく傾き始めているが、柔らかく暖かい。
店開きの屋台で、ママはベトナムのラーメン・フォーを食べる。
私はハートランドの生ビールを飲みながら、日溜りの休息。
空は黄金色に変り始め、空の青、雲海の銀、
そして、色づき始めた広葉樹のコントラストが美しい。
ヨーロッパの印象派の絵のような、長閑で鮮やかな景色。
一休みして、さらに散策すると腕白広場。
「雲の海・ふわふわドーム」で、子供達が元気に、トランポリン遊びをしていた。
子供達の遊ぶ声、笑い声、歓声は大切な宝物。
元気で、賑やかに、明るく元気な子供達は、見てるだけでも嬉しくなる。

特設の牧場では、世界一小さなポニーに、子供が自慢げに乗っている。
さらに奥には、水鳥が泳ぎ、たくさんの野鳥が囀る、聖地「水鳥の池」がある。
しかし、時間はすでに、4時を大きく回っていた。
閉園は4時半。
あまり残された時間はない。
「みんなの原っぱ」を、ゆったりと横切る。

夕日の耀きは鮮やかな金色。
空の雲も黄金色に滲み映える。
武蔵野特有の雑木林をそぞろに歩く。
木々の霊が、ひんやりと肌を包む。
園内では、閉園の放送が繰り返される。
ゆったりと過ぎ去った、心地よい公園の時間を堪能した人たちの帰路。
すでに、露天や売店は、店じまいしていた。