小さな旅&日記 越生梅林と顔振峠 2005.03.27<日>
何時の日か、チャンピオンを育ててください 2005.03.16<水> かつての名ボクサーカシアッス内藤が、咽頭癌にかかっているそうだ。 1970年代の日本ボクシング界のスター選手、東洋ミドル級の王者でもあった。 そして沢木耕太郎の「一瞬の夏」のモデルにもなる。 沢木氏はこの作品で作家の地位を不動にした。 カシアスは人気ボクサーでることは勿論、才能にも恵まれていたが、ここ一番の勝負に弱かった。 それも、彼の優しさと誠実さが、勝負師として災いしたのではないかと、酷評する人たちもいた。 アメリカ人の黒人との混血ボクサーは、リングを離れて紆余曲折の人生を歩む。 だが、現在は多くの人々の援助に支えられながら、 横浜に「E&Jカシアス・ボクシングジム」を今年の2月にオープン。 練習生も少なくまだまだ赤字のようだ。 これからが大事な時。 しかし、現在は重度のがん患者で、手術が必要だそうだ。 だが、手術したからと言って、長い寿命を保証してくれる訳ではない。 さらに、手術をした場合、舌を切除しなければならない。 話すことは勿論、食事をとることも不自由になることは必定である。 ならば、よりよく充実した人生を送れるならば、 たとえ1年の命でも、立派に納得のいく人生を生きることを選択。 病に冒されながらも、一瞬の残された時間であったとしても、 より美しく充実した人生を生きたいと希求するする姿に拍手を送りたい。 末期がんの宣告を受けている苦悩は計り知れないが、 病に屈せずに明るく生き続ける姿には、神々しささえ覚える。 一瞬のボクシイグジムのオーナーでは終わってもらいたくはない。 自分の果たせなかった永遠の夢、世界チャンピオンをカシアス内藤氏が、 何時の日か必ず育ててくれることを楽しみに待ってます。