小さな旅&日記

セッチャンが届けてくれた、泡盛。
島で唯一つ島酒の酒造所。
水や原料にこだわり、手造り少量生産。
波照間の島内でのみ販売。
島外には滅多に出ることのない、
幻の泡盛と言われている。

南の海の泡をイメージに、
昭和30年に創業。

アイラのモルトと波照間のモズクはいけるかも?
5/5<水>端午の節句・立夏

先日、セッチャンが日本最南端の島、波照間に旅行に行った。
島に着いたら、もとピーポッポのお客様の南風見さんがいるから、もし会えたら、よろしくと伝えてと頼んだのだが、
残念ながら、短い滞在なので実現しなかったみたいでとても残念。

でも、セッチャンが島で、自分でとったモズクと、幻の泡盛「泡波」の小瓶を届けてくれた。
家に帰り早速、モズクを洗い、三杯酢で食べる。
できれば、鶉の卵でも真ん中にポトッと割り落とせば最高なのだが、この際は贅沢なし。

茨城の酒、太平海をグビグビやりながら、モズクをズルリと口へ。
口に入った瞬間、オリャリャ口の中がズシッと重くなる感じ。
ブチッと噛むと、モズクがパラリと口中で豪快に弾ける。
よく洗ったはずなのだが、まだまだ強い波照間の海の塩が口の中に広がり、凄くしょっぱいのだが、
にがりの強い塩味の中に、ほろ苦い甘味とは言いえて妙だが、戻り香のように漂うから不思議。
南の島を吹き渡る海風の香りが、モズクのツルツルヌメヌメの食感の中に溢れるようだ。

私達が普段食べていた、小鉢に上品に盛られた、あのモズクはいったいなんだったのだろうか。
波照間のモズクには野趣が感じられ、味も香りも逞しくも強い。
モズクの中には、ヨード・ミネラル・マグネシウム・カリウム・テツブンなど、
身体によい成分は全部含まれているような気がするほど。
きっと、沖縄の人が長生きなのは、海草だけでなく、島中が新鮮で豊富な食材に恵まれているからなのだろう。

洋酒を扱うのを生業とするバーテンダーとしては、波照間のモズクを肴に、
スコットランドのアイラ島の強い香りのアードベックやラガブーリンで、スコッスコッとやってみたいもの。
まだまだ、頂いたモズクはたくさんある。
一度トライして、また報告する事にします。