カクテル物語

MOJITO モヒート・・・・・・・¥1200
昔はモジートと言っていたが、最近はスペイン語読みでモヒートと言うようになる。
007シリーズの最新版で、ジェームス・ボンドが飲んでいて、とみに人気が出てきたみたいだ。
タンブラーか少し大振りのロック・グラスに、ライムを1/3〜1/2位絞。
ミントの葉を3〜4枚入れ、砂糖を加え、香りが出るようにミントの葉と一緒に、マドラーでつぶす。
クラッシュド・アイスをタップリと加え、ラム酒45mlを注ぎ、充分に霜がつくまでステアー。
絞ったライムの皮を加え、ミントの葉を飾り、ストローを二本添える。
好みによっては、ソーダで割ってもスッキリとして美味しい。
キューバをこよなく愛し、長逗留していた折、かのアメリカの文豪ヘミングウェイは、
ラ・フロディータではダイキリ、エル・ボデギータ・デル・メディオでは、モヒートを愛飲していたと言われる。
それもそのはず、ヘミングウェーにモヒートを教えたのが、
酒場エル・ボデギータの親爺アンヘル・マルチネスであった。
「わがダイキリはフロディータ、わがモヒートはボデギータ」と言う言葉を、親爺が贈ったそうである。

CAIPIRINNNHA カイピリンニャ・・・・・・¥1200
グラスに氷をたっぷりと詰め込み、ピンガと呼ばれるブラジル産のラム酒の一種に砂糖を加え、
四つ切のレモンを絞り込みながら酸味を調節し、好みの甘さに砂糖を溶かしながら飲む。
ブラジルの暑さをレモンの清涼感で凌ぎ、砂糖のカロリーがアルコールの分解を促進、活動のエネルギーとなる。
作家の開高 健もブラジル紀行「オーパ」で紹介している、ブラジルの国民的なカクテルです。      

MINT JULEP ミント ジュレップ・・・・・・¥1200
大き目のグラスにミントの葉を3、4枚入れ砂糖を加え、少量のミネラルウォーターを注ぐ。
マドラーでミントの葉を潰して香りを抽出し、砂糖を溶かし、グラス一杯にクラッシュドアイスを入れる。   
バーボンウイスキーをたっぷりと注ぎいれ、ミントの葉を飾りストローを2本差し入れる。
(2本入れるのは、グラスに口をつけて飲む量が同じだから)  
バーボン発祥の地ケンタッキーは、サラブレッドの名産地でもあります。
ケンタッキーダービーの日には、アメリカ合衆国内で、10万杯ものミントジュレップが飲まれるそうです。

GIMLET ギムレット・・・・・・¥1000
ドライジンにライムジュースを加えシェークし、カクテルグラスに注ぎ入れる。
イギリス海軍がまだ帆船の頃、長い船旅によりビタミンが不足し、船員達が脚気などの病気に悩まされる。
 そこで、ライムジュースを絞り、砂糖を加え、腐敗させないで長期保存できるように加工し、
ライムジュースコーディアルを発明する。
このライムのシロップをジンに加えればジンライムであり、シェークすればギムレットになる。

MOSCOW MULE モスコ ミュール・・・・・・¥1200
1940年代後半のこと、現在アメリカを代表するウォッカであるスミルノフが全然売れず、
大量の在庫を抱えてた社長ジョン マーチンが困っている時、
レストランの経営者モーガン氏も仕入れたジンジャービアーの不良在庫抱え頭を痛めてた。
そこで両人は一計を案じた。 
スミノフとジンジャービヤーを混ぜ、ライムジュースを加えて創作カクテルを作る。
               そして、二人の共通の女友達が、マグカップで提供することを思いつく。
なんとも、このカクテルは不良在庫を整理するための苦肉の策により出来上がったのである。

ALEXANDER アレキサンダー・・・・・・¥1000
ブランデーにクレームドカカオと生クリームを加え、強めにシェークする。
1862年のこと、英王室のエドワード皇太子とデンマーク王の娘ノアレキサンドラの結婚式の時、
二人の婚礼を記念してアレキサンドラに捧げられたカクテルである。
勿論、当時はこのカクテルはアレキサンドラと呼ばれていたが、
何時の日からか、アレキサンダーに変わってってしまう。
映画「酒とバラの日々」で、ジャック レモンが扮する男が、飲むチョコレートだよと言って、
酒を飲めない恋人に勧め、アルコール中毒の奈落へ誘い込んだ魔性のカクテルでもある。

HOT DORUM ホットドラム・・・・・・¥1200
スコッットランドを代表する蜂蜜とハーブ加えたモルトウイスキーのリキュールであるドランブイに、
レモンジュスを加え、熱いお湯を注ぎ、レモンスライスを浮かべ、シナモンスチックを添える。
1746年、スコットランド王子チャールスが王位継承戦争に破れ、フランスに命からがら逃げ延びる途中、
勇敢にもお、敗残の将である王子を匿ったスカイ島の豪族マッキノン家のマックレガーに、
王子の感謝の印として捧げたリキュールがドランブイであります。

RUSSIAN QUAALUDE ロシアン クウェイルード・・・・・・¥1000 
ウォッカにヘイゼルナッツのリキュールであるフランジェリコと、アイリッシュウイスキーに,
生クリームとハーブを加えたアイルランドを代表するリキュールのベイリーズを加え,
強めにシェークしカクテルグラスに注ぐ。     
 プースカフェスタイルで、比重の重い順番に重ねてもよい。
1980年代から、セックスやドラッグなどの刺激的で遊び感覚のネーミングのカクテルが増えてきた。
それとともに、シューターという口の中に一気に流し込む飲み方も流行する。

NIKOLASCHIKA ニコラシカ・・・・・・¥1000 
ブランデーをリキュールグラスに注ぎ、レモンスライスの上に砂糖をのせたまま、グラスの上にのせる。
まず、砂糖のったレモンを口に入れて噛み、そしてブランデーを口の中に一気に流し込む。
とてもユニークな口の中で作る唯一つのカクテルです。
ロシアのロマノフ朝の最後の悲劇の皇帝、1917年の3月革命により、
家族は勿論一族までも銃殺されたニコライ二世にちなんで命名されたドイツ生まれのカクテル。
皇帝はこよなく酒を愛していたそうである。

harvey wallbanger ハーベイ ウォールバンガー・・・・・・¥1000 
氷を入れた大き目のグラスにウォッカを入れ、オレンジジュースを注ぎ、ガリアーノを静かにフロートさせる。
アメリカの西海岸のサーフィン大会で、惜しくも優勝を逃したハーベイサンが、
しこたまこのカクテルを飲み、酔っ払って壁をバシバシ叩き、敗戦の悔しさを紛らわしていた。
この姿を見た人は、彼を「壁たたきのハーベイ」とあだ名をを付ける。
スクリュードライバーに、アニスやバニラ香のするイタリアを代表するリキュール、
ガリアーノを加えたこのカクテルは、現代の「男殺し」の酒かも。

ZOMBI ゾンビ・・・・・・¥1200 
ダークラム・ゴールドラム・ホワイトラム・アプリコットブランデーに、
レモンジュース・パイナップルジュース・オレンジジュース注ぎ、グレナディンシロップを加えシェークする。
氷を入れた大振りのグラスに注ぎいれ、季節のフルーツを飾り、ストローを2本つける。
冥界のゾンビたちも、涎が垂れてくるほど美味しそうなこのカクテルに誘われて、
ついつい手を出してしまいそうになる。
ゾンビに限らず一度飲んだら止められなくなるほど美味しいですよ。