コロナ禍も静まり始め広島から2年ぶりの来店!
2022年6月25日

Tさんは、コロナ前、徳島から毎月、ショットバー・ピーポッポに来店した。
板橋区役所前の、センターホテルに2泊し、明るいうちは、国際交流に参加したり、買い物を愉しんでいた。
彼は飛行機マニアで、外国を旅するのも好きだった。

だが、突然、日本列島は、コロナ禍に襲われた。
旅行好きの彼は、外国旅行はもちろん、国内旅行もできなくなった。
私のバーにも、立ち寄れなくなった。

それから2年の間、彼は徳島から、岡山に転勤する。
その後、広島に赴任して、1年以上経った。
6月25日の土曜日の7時前。

店のドアが開き、「もういいですか?」
Tさんが来店した。
突然のことなので、一瞬、誰だろうと思った。

広島からTさんが、2年ぶりに来店したのだ。
久し振りのカウンターに座り、彼は何時もの、モスコミュールをオーダーした。
そこへママがやって来た。

ママはTさんが大好きだ。
Tさんを見ると、笑顔が広がった。
Tさんは徳島にいたころは、仕事を終え、徳島空港へ直行する。

そして徳島発、羽田行きの最終便で、やって来た。
大きなキャリーケースを持って、来店したものである。
今回は土曜日の休み、広島空港から、羽田へ飛んだ。

広島空港は、不便な山の中にあるらしい。
今日一日、ショットバー・ピーポッポで、ゆっくりお酒を愉しみたかったようだ。
彼は私たちのために、たくさんのお土産を、持ってきてくれた。

Tさんの実家がある、丸亀銘菓かまどや、広島名物の生もみじ饅頭。
そして私に、純米酒菊文明と、クラフトジン桜尾を持ってきてくれた。
やがてTさん、スマホを出し、電話をした。

徳島時代の後輩で、退社した青年が、板橋に住んでいるらしい。
電話をしてみると、私の店の近くに、引っ越していた。
30分もすると、友人は来店した。

カウンターに座り、後輩はジントニックを、注文する。
2人はお酒を飲みながら、会話が弾んだ。
そこへ新規のお客様が、バトミントンバックを背負いながら、入店してきた。

シングルモルト好きで、私の勧めたシングルモルトを、美味しそうに飲む。
聞けば彼も、広島県呉の出身だった。
広島の話題で、3人の会話が、盛り上がった。

コロナが終息し始め、ショットバー・ピーポッポにも、日常が戻って来た。
最近は遠くからも、お客様が来店して、くれるようになった。
だが、コロナにより、世の中もショットバー・ピーポッポの日常も、大きく変わった。

だがこうして、突然、馴染みのお客様が、来店してくれる。
そのことにより、力づけられ、さらに頑張ろうと思える。
やはり、私たちは、お客様に支えられてるのだと、認識を新たにする。