蝶のアカボシゴマダラが、Yさんと来店
2015年9月23日


昆虫フェスティバルの帰途、Yさんがピーポッポに立ち寄ってくれた。
彼女が最初に来店してから、すでに20年以上経つであろうか。
そのころ、彼女は中学生で、お母さんに連れてきてもらったのだ。

今は神主さんの資格を取り、神主さんをしながら、イラストや漫画を描いている。
彼女は動物や昆虫が大好きで、今は蝶をサナギから孵化し育ている。
今日は昆虫フェステバルに連れていった蝶と一緒に来店したのだ。

蝶の種類はアカボシゴマダラのオスで、名前は陽くんと言う。
要注意外来生物なので、蝶の生態系が壊れるので、外に放したり逃がしてもいけない。
彼女は蝶の言葉がわかるのであろうか?

話しかけると、蝶は顔を振り振り、赤い斑紋も鮮やかな羽を広げて楽しそうである。
すでに蝶の食事時。
スポイトに入れた液体を、蝶に近づけると、顔から黄色い口吻が伸び、液体を吸い込む。

美味しさのあまり、蝶は触覚を揺らし、興奮しているようだ。
液体はポカリスエットが8割に、焼酎の赤霧島が2割。
自然界の植物の樹液には、アルコールが含まれているのだそうだ。

焼酎の赤霧島を、この蝶は好むという。
蝶によりそれぞれ、焼酎の銘柄に、好みが分かれるというから驚きである。
自然界の蝶の寿命は、おおよそ10くらいだそうだが、すでに35日も生きている。

自然界には、様々な外敵がいる。
日々、その恐怖と戦い、生きるためにストレスをためる。
だが幼虫から育てられ、籠の中で隔離された蝶にストレスはなく、のびのびと生きることができる。

家に帰ると蝶は部屋の中を飛び回り、適度な運動もしている。
蝶の陽くんがサナギからかえり、最初に見たのがYさん。
きっと蝶の陽くんは、Yさんを母親と思っているのであろう。