謎のペンシルバニア・ウイスキー、ライ・ロイヤル20年
2013年5月28日

今はなきペンシルバニア・ウイスキー、 ライ・ロイヤル20年。
かつてペンシルバニアは、ウイスキー生産のメッカであった。
その頃、アメリカ合衆国は独立戦争で、莫大な赤字国債を抱えた。

その赤字国債を償還するために、1791年のこと、ワシントン大統領はウイスキーに対して重税を掛け、「蒸留酒類に対する物品税」を法制化した。
無論、生産者たちは政府に激しく抵抗し、「ウイスキー反乱事件(:Whiskey Rebellion又は:Whiskey Insurrection)」を起し抵抗する。
しかし政府軍の弾圧は苛烈を極め、やがて鎮圧され1794年に終息した。

そして多くの蒸留業者は税金を逃れるために、ペンシルバニアを離れ、当時未開拓の新天地である、ケンタッキーやテネシーへ移住した。

だがその後もペンシルバニアに残り、生産を続けたミクターズも、1988年に生産を中止。
アメリカ合衆国最古の蒸留所は、230年に渡る歴史に幕を降ろし、アメリカ市場からペンシルバニア・ウイスキーは消滅した。

今回紹介するライ・ロイヤル20年は、正真正銘のペンシルバニア・ウイスキー。
ライ・ロイヤル20年
アルコール度数50.5
ストレート・ライ・ウイスキー
カリフォルニア州サンノゼのフランク-リン ・ディスティラーズ・ プロダクツ LTDにてボトリングです。


1970年代に蒸留され、20年の熟成の後、1990年代に瓶詰めされたものであろう。
原酒は想像するに、生産中止以前のミクターズであると思われます
30年前の時代を懐古しながら、幻のペンシルバニア・ウイスキーをお愉しみください!

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