幻のペンシルバニアウイスキー・ミクターズ物語
ミクターズは1753年創業の歴史を持ち、ペンシルバニア州シーファーで、スイスから移住したジョン・シェンクが蒸留を開始した。 それはアメリカ独立戦争(American War of Independence又はThe American Revolution1775年ー1783年)の時の独立宣言 (The Unanimous Declaration of the thirteen United States of America)の23年前のことであった。 そして1861年にライウイスキーを生産し、アメリカで一番古い蒸留所・ミクターズ社を起す。 かつてペンシルバニアはウイスキー生産のメッカであり、多数の蒸留業者が存在し、ウイスキー生産を謳歌していた。 しかしアメリカ独立戦争が起こり、莫大な赤字国債を抱えたアメリカ合衆国。 1791年のlこと、ワシントン大統領は莫大な税金を掛ける「蒸留酒類に対する物品税」を法制化した。 もちろんのこと、蒸留業者はペンシルバニアを中心に団結、武装蜂起し抵抗の狼煙をあげ、政府に激しく抵抗した。 それが有名な「ウイスキー反乱事件(:Whiskey Rebellion又は:Whiskey Insurrection)である。 ペンシルベニア州のモノンガヘラ川流域にあるワシントン近くで、1791年に戦闘が繰り広げられ1794年まで続いた。 やがて暴動は鎮圧され、多くの蒸留業者はペンシルバニアを去り、当時はアメリカ合衆国ではない未開拓の地である西部へ移住した。 その一つがケンタッキーやテネシーであり、そこで生産されたのがバーボンウイスキーやテネシーウイスキーである。 だがミクターズはペンシルバニアを去ることなく、その地でポットスチルによる伝統的な蒸留を続けた。 だが残念なことに、最後の蒸留業者となったミクターズ社も、1988年に操業を停止し閉鎖した。 アメリカ独立以前からウイスキーを生産し、バーボンウイスキー誕生前に造られたペンシルバニアウイスキーも幕を閉じた。 私の保有しているミクターズは、コーン・ライ麦・ 大麦麦芽を原料にして、伝統的なサワーマッシュ製法と、単式蒸留器で製造されたウイスキーです。 それはバーボンウイスキーでもライウイスキーでもない、ペンシルバニアウイスキーであり、正真正銘のアメリカンブレンデッドウイスキーです。 ボトルに貼られた特級表示も、今では懐かしいですね。 OneShot ¥1600で提供いたします! 現在、アメリカや日本にも殆ど残っていないと思われます。 あと僅かですのでお早めにどうぞ! |