コニャック地方に誕生したFRENCH WHISKEY Bercloux
フランスのシングルモルト・ベルクルー
2023年6月17日

世界は今、シングルモルト・ブーム。
かつてウイスキー造りに、適さないと思われた国々で、造られている。
アジアではインド、台湾などで造られ、世界的な評価を獲得する。

新大陸では、オーストリアやニュージーランドでも、既成概念を覆す手法で、チャレンジしている。
日本でも北は北海道から、南は鹿児島まで、津々浦々で、シングルモルトが誕生する。
現代は世界的な、ウイスキーブーム。

だがこの先、10年、20年後、ウイスキーブームが続くかは、神のみぞ知るである。
そんなことを考えるのは、野暮だと思うが、ブームは何時か、かならず終息する。
その時、人知れず蒸留所が消え、何処が生き残るのか?

日本は1983年度に、ウイスキーは過去最高の、売り上げを記録した。
しかし2008年度には、ピーク時の2割に、激減する。
そのころ、仕入れ先の酒屋から、マッカラン12年を、3本買えば、
サントリー山崎12年が、1本ついてきたこともあった。

本場スコットランドでも、シングルモルト蒸留所は、次々と、閉鎖に追い込まれた。
だが最近はウイスキーブームで、バーテンダーとして、大歓迎である。
15年くらい前は、若者たちがウイスキーなど、ハードリカーを飲まなくなり、
バーテンダーとしては、寂しい思いをした。

それが今、若者たちは男女の別なく、ウイスキーのストレートやハイボールを、飲むようになった。
サントリーの巧みな戦略が、功を奏したのかもしれない。
流石、宣伝のサントリーと喝采する。

また2001年に、ニッカウイスキー余市10年が、国際品評会で、総合第1位を獲得。
さらに2014年に放映された、NHK連続テレビ小説「マッサン」が、
ウイスキーブームに火を点けた。

そのころ世界では、すでにウイスキーブームが、燃え上がっていた。
現在のウイスキーブームが、ウイスキー愛飲家を、飛躍的に拡大している。
しかしブームはいずれ終息する。

そしてウイスキー愛飲家も減少する。
だが確実に本物のウイスキー志向の人が、ウイスキー文化の核となり、発展させてくれるだろう。
今日はブランデーとワインの国、フランスのシングルモルトを紹介する。

FRENCH WHISKEY Bercloux
フレンチウィスキーベルクルーシングルモルト  
原産国:フランスコニャック地方 アルコール分:44.5% 
容量:700ml
 フィルター無・添加物無

コニャック地方の銘醸地で、コニャック生産者ベルクルーの五代目フィリップは、
2014年にフレンチウイスキー造りを開始した。
アランビック蒸留器Stupflerを使用し、地元の素材とフランス産のモルトを蒸留する。

そのことにより、アルコール由来の不純物を、最大限取り除き、
素材本来の、まろやかさと香り高さを実現した。
さらにボルドーの赤ワイン樽で熟成し、地元のピノデシャラント樽で、フィニッシュする。

その結果、ウイスキーは深く滑らかな酒質と、優雅なな香りに溢れる。
さらに甘く妖艶なウイスキーの香気が、上品に響きあう。
ベルクルーシングルモルト の製造本数は少なく、
1本ずつロットナンバーを、刻印している。