会津若松・名倉山酒造「名倉山 純米吟醸 Code-N 渚」を愉しむ!



ゴールデンウィーックに、娘夫婦が京都から、帰省した。
そこで息子夫妻も呼び、自宅近くの居酒屋で、飲むことにした。
その時、息子が「名倉山 純米吟醸 Code-N 渚 無濾過生原酒」
を、プレゼントしてくれた。

息子の仕事場近くにある、酒屋のチョイスで、手土産に持ってきてくれた。
この国立市にある酒屋と、私は相性が良いのであろう、何時も当たりである。
今回もとても、愉しみだ。

名倉山は大正9年に、松本善六により、城下町会津若松に創業された。
創業時は「竹正宗」という酒名で販売されたが、昭和12年頃、会津の象徴猪苗代湖畔の
名倉山にちなみ、酒名を「名倉山」に変更する。

ラベルのCode-Nとは、きれいな甘さのの美酒(Nectar)
名倉山(Nagurayama)、夏のイメージ・渚(Nagisa)のNから、命名された。
昭和48年に、「吟醸造りで一般の消費者に飲んでもらえる純米酒を造りたい」と考え、
吟醸・純米酒造りに着手した。

また全国新酒鑑評会で、9年連続受賞を誇り、
伝統を継承しながら、時代のニーズに応える、
革新的な酒造りを、追求している。

グラスを鼻先に近づけると、柔らかな香りが漂う。
口に含むと、微かな酸味が、心地よくふくらむ。
口内に熟成近い、マスクメロンの味が広がる。

だが決して、甘さは重くなく、清澄で優雅。
精米歩合45%の酒は、滑らかで気品がある。
飲み込むと、戻り香がゆらりと立ち上り、爽やかに消えて行く。


翌日また、グラスに注ぎ、飲んでみた。
たった一日なのに、味がふくらみ、練れていた。
空気と触れ、酒質が微妙に変化し、楽しかった。
これも日本酒の、醍醐味でもある。