ブレンディッド スコチ ウイスキー スコシア ロイヤル 43%物語 Scotia Royale 12Years Old Bottled in Scotland 43% 最近はシングルモルトブームに、押され気味なブレンデッド・ウイスキー。 ブレンデッドには、ブレンデッド・ウイスキーの美味しさがあるのだが。 ブレンダーが数10種類のモルトをブレンドし、他に2つとないウイスキーが、ブレンデッド・ウイスキーである。 それはまさに馥郁とした香りと、深遠な味の芸術作品である。 またブレンデッド・ウイスキーの名前は、個性に溢れている。 それに対して、シングルモルト・ウイスキーは、ほとんどが蒸留所の名前である。 だがブレンデッド・ウイスキーの場合は、様々で面白い。 義賊、国王、女王、酒の密売人、競馬場、ゴルフ場など色々あり、歴史と物語がある。 今回紹介するスコシアロイヤル12年について、話すことにする。 このウイスキーは、1835年に、グレンスコシア蒸留所で造られ、 シングルモルトの銘醸地・キャンベルタウンにある。 現在この地には、スプリングタウン蒸留所と、グレンスコシア蒸留所が、2つあるのみである。 かつてはスペイサイドに、勝るとも劣らない、多くの蒸留所が、犇めいていた。 さてこのウイスキーのラベルを見てみよう。 天空を羽ばたく、大きな黄金の鷲が、描かれている。 紀元5世紀のこと、アイルランドから、スコット族が、現在のスコットランドのキンタイア半島に上陸。 黄金の鷲の旗印のもとに、ファーガス2世は、先住民族を制圧し、キンタイア半島を征服した。 そして先住民族が、アルバと呼んでたち地を、スコット族の国「スコットランド」と命名した。 さらにスコット族の王朝を開き、503年に国会議事堂を建設した。 まさにその地に、グレンスコシア蒸留所は位置している。 このウイスキーの特級表示から、1980年代に市場に出た、ウイスキーの1本であることが分かる。 2022年12月21日 |