徳島県産クラフトジンのアワジンが到着!
2019年3月14日

Tさんは、四国徳島から、毎月、Shotbarピーポッポに、来店してくれる。
近くのホテルに2泊し、夜はお店に来店する。
Tさんが来店するようになって、かれこれ2年以上は経つであろうか。

さらに、徳島県の日本酒やスダチなど、お店に届けてくれる。
今回は、徳島で造られた、クラフトジンを、持ってきてくれた。
先日、徳島県でアワジンフェステバルがあり、とても美味しかったので、ぜひ、紹介したいと思ったそうだ。

今、世界は、クラフトジンブームである。
世界中でクラフトジンが、次々と誕生している。
そのパイオニアは、1999年に誕生した、スコットランド産の、ヘンドリックジンであろう。

スコットランドのウイスキーメーカー「ウイリアム グラント&サンズ社」が、ジュニパーベリーやレモンピールなど、11種のボタニカルと、
バラときゅうりのエキスを使用し、優雅で香水のような、プレミアム・クラフトジンを、世に送り出した。

その後2008年に、アメリカ・シカゴで、ロバート・バーネッカー、ソナト・バーネッカーの夫婦が、コーヴァル蒸留所を設立。
オーガニック・クラフトジン「コーヴァル」を発売する。

原材料のすべてが、オーガニックであり、仕込みに使用する、酵素や酵母、さらに熟成用の樽まで、オーガニック認証されている。
それは世界で最も厳しい、食品規定である「コーシャ(Kosher)」認定を受けた、原料を使用している。
そして、日本の京都に、クラフトジン「季の美」が、京都蒸留所により、2016年に産声をあげた。

ジンはウイスキーなどと比べ、原料の規制はない。
さらに熟成させることもないので、生産してすぐに、販売することができるので、新規参入しやすい。
では、クラフトジンとは、いかなるものか?
簡単に言えば、少量生産で、生産地特有のボタニカルのハーブ、柑橘類のピールやスパイスなどを使う。

そのため、大量生産されるジンと異なり、個性豊かでオリジナリティーに溢れた、質重視のジンを産み出す。
蒸留所がジンに特化した「季の美」は、宇治の玉露、ヒノキやゆずなど、京都にこだわる、高級クラフトジンである。
そして四国でも日新酒類が、アワジン(AWA GIN)を、2017年にリリースした。

原材料は徳島の素材を中心に、国産原料を100パーセント使用している。
そしてベーススピリッツは、徳島県産の山田錦等級米を、全量使用して醸したもろみを、
ポットスティル(単式蒸留器)とパテントスティル(連続式蒸留器)で蒸留する。

さらに、徳島特産のスダチ、木頭ゆずの果皮、発酵健康茶の阿波晩茶や、山椒などで仕上げる。
ジンはロックで飲んだり、カクテルで飲むことが多いが、アワジンはストレートでもいける。
スニフターに、アワジンを注ぐ。

グラスを揺らし、空気と馴染ませると、ほのかなスダチの香りと、木頭ゆずの果皮の濃艶な香りが漂う。
そして口に含みながら、舌の上で転がす。
さらに甘い香りが、口内に溢れ、舌の上に、ユズの皮のエッセンスオイルが、甘く広がる。

さらに熟成し発酵した阿波晩茶が、滑らかな味わいを醸す。
そしてぐびッと飲み込むと、戻り香が妖艶に、鼻先に広がる。
さらに、フィニッシュに、山椒が素敵な切れ味を、プレゼントしてくれた。

久し振りに、ジンのストレートを、美味しく頂いた。
蒸留所のお勧めは、プレーンソーダ割りで味わい、スダチのスライスを浮かべると、さらに風味がよくなるとある。
もちろんロックや水割りでもよいが、そのときは、白濁することもあるようだ。