VERY RARE! Kentucky Straight Rye whiskeys
Very Old St. Nick Winter Rye Proof 101
handmade limited Kentucky Straight Rye Whiskey 50.5%


今回開栓した、Very Old St. Nick Winter Rye Proof 101 。
1995-2000年にかけて、ボトリングされた、9年熟成のプレミアムライウイスキーです.。
日本市場向けに作られ、現在はとてもレアなウィスキーになっています。

当時、アメリカ合衆国では、高級バーボンは人気がありませんでした。
低所得層は、ホワイトスピリッツのウォッカを飲み、高所得者層はワインやスコッチを飲みました。
さらに上層階級は、シャンパンや格式の高いワインを好みました。

中産階級はバーボンウイスキーを飲み、高級バーボンは、人気がなかった。
アメリカ映画を観ると、そのことが鮮明に映し出されています。
1990年代のころ、日本はまさに経済成長で、高級バーボンが求められていた。

そんな時、オールド・セントトニック・プレミアム・バーボンや、ライウイスキーが、日本市場にだけ登場した。
それゆえ、アメリカ合衆国やヨーロッパでは、幻のウイスキーとなっている。
このウイスキーは、ケンタッキー州ネルソン郡バーズタウンを代表する、 ヘヴンヒル蒸留所の原酒を使用。

それを僅か3人の職人が、手作りで丹念に、熟成と瓶詰を行い、1年間に2回だけ、少量出荷しました。
ちなみに、ウィンターライ(winter rye)とは、春に収穫したライムギを、冬期に蒸留することを示しています。
夏に蒸留したものは、ラベルに、「summer rye」と表記され、アルコール度数も40度で、味わいが異なります。

ケンタッキー州は、寒暖の差が大きく、スコッチなどに比べ、熟成は1.5倍速いといわれています。
そして寒暖差の大きい夏を、何回越したかが、大きく熟成に影響を及ぼします。
9年の長い熟成は、このライウイスキーに、深くて力強い重厚な酒質を与え、馥郁たる味わいを醸し出します。

2017年9月4日