4年ぶり、高校の同期会が復活!
2022年11月6日

今日は4年ぶりに、高校の同期会が、復活する。
開宴は正午、市ヶ谷駅近くの、アルカディア会館で、開催される。
家を午前10時40分ごろ出ると、地下鉄市ヶ谷駅に、午前11時20分ころに到着した。

まだ開宴に早いので、ぶらりと時間つぶしの、散策をした。
外堀通り通り沿いの、歩道を歩く。
歩道沿いの桜の木が、紅葉し始めていた。

その崖下かなたに、釣り堀が見える。
この釣り堀は、子供のとき、総武線や中央線から眺めた、当時の景色と同じだ。
立ち止まり、釣り堀を眺めた。

堀の中に魚影は見えるが、釣り人が釣り上げる、様子はない。
魚たちはおいしいエサを、早朝にたっぷり、食べているのだろう。
すると堀の向こうを、中央線が通り抜けて行った。


紅葉と釣り堀と、通過する電車は、懐かしい風景だ。
時おり吹く風が、紅葉を揺らす。
時計を見ると、11時40分だった。

会場の5階の受付に、着いたのは、11時45分頃だった。
受付で会費を払い、3年9組の席に着く。
今回の同期会の出席人数は、男子36人、女子20人である。

私たちのクラスは、10人で2番目に多かった。
幹事長の挨拶と乾杯で、時間通りに開宴した。
今回は立食でなく着席。

席はゆったりして、プラスチックの、仕切りがしてある。
それぞれのテーブルに、お弁当が置かれていた。
やがて1組から、会場の前に置かれた、マイクの前に並ぶ。

そして一人一人の自己紹介が、順番に始まった。
私たちの世代は、まさに団塊世代の申し子である。
とにかく人口が多くて、厳しい競争社会であった。

多くの友は学校を卒業し、社会に出て、高度経済成長を担った。
同期の多くは、企業戦士となり、世界中を舞台に、活躍した。
JAL国際線のパーサーになったもの、大手テレビ会社の重役、大学の教授や開業医など、多士済々である。

そして今、定年退職し、悠々自適な生活をおくるものや、ボランティア活動をしている人たちがいる。
だが現役で、仕事をしている人は、非常な少数派である。
私のクラス9組は、現役の映画監督がおり、監督作「斜陽」が、上映されている。

またかつての、時代を画した男性週刊誌「平凡パンチ」の最終編集者で、今は作家の級友は、今年2冊上梓している。
またモダンバレーの大御所で、数々の現代舞踊の賞を受賞し、
日本と世界を舞台に活躍、現代舞踊カンパニーを率いる、現役のダンサーもいる。

そして早稲田グリークラブの、指揮者だった友は、毎回、同期会の最期に歌う、校歌の指揮をする。
だが、私のように、殆ど会社勤めもせず、紆余曲折しながら、バーを38年の間、経営しているものは、特異な存在のようだ。
私の隣に座る女性は、何故か3回のクラス替えにも関わらず、3年間、同じクラスだった。

彼女は私に、にこりとして言った。
「田村君は、今までのすべてが、今に生きてるみたい」と。
コロナで4年間、同期会は開かれなかった。

この間に、帰らぬ人となった友もいる。
そして今、重篤な病で、入院している仲間がいると、知らされた。
4年の間に、驚くほどに変わった友がいる。

何か病気をしたのだろうか?
2年後は、8組と9組が、共同で幹事になる。
私たちの年代の2年間は、貴重な時間である。

みんな高齢になった。
あと何年、この会は続けられのであろうか?
2年後の同期会で、多くの友と元気に、再開したいものだ。