マスター&ママの小さな旅 茨城県常陸太田市・袋田の滝を訪ねて 2020年11月29日 今日の予定は竜神峡で、終わる予定だった。 だが予定より時間があまり、袋田の滝へ、ゆくことにした。 竜神峡から、距離にして20キロ弱で近い。 およそ40分で、目的地に着いた。 さすがに日本三大名瀑のことだけはある。 竜神峡に比べると、大勢の観光客がいた。 久慈川支流・滝川に面した、駐車場の客引きも、競争である。 土産物売り場や、食堂の前を通り過ぎ、奥の有料駐車場に車を置く。 橋を渡り、右手に折れ、川沿いの石畳を行く。 滝の管理事務所で、入場券を1人300円払い、滝へ向かった。 綺麗に整備された、トンネルを進む。 長さ276メートル、幅4メートルのトンネルは、ひんやりしていた。 何年か前に、こを訪れてきたときに比べると、かなり綺麗になっている。 第2観瀑台工事のとき、整備したのであろう。 途中、右に折れるトンネルがあった。 第1の観瀑台かなと思い、出かけると滝は見えず、「恋人の聖地」のモニュメントがあった。 ここは2015年に「恋人の聖地」に認定されたようだが、最近は「恋人の聖地」が、あちらこちらに誕生している。 トンネルへ戻ると、前方の突き当りに、四度滝不動堂があった。 ここはお不動様の拝殿で、奥の院は滝の斜面に、あるようだ。 お賽銭を添えて、手を合わせる。 拝殿の右へ折れると、第1観瀑台が、開けていた。 以前来たときより、ここも広くなっているような気がする。 前回は温かい季節で、滝から流れ散る飛沫が、観瀑台を濡らしていた。 冬も近い今日、水量が少なく、上品な佇まいである。 右手遠くに、滝川に架かる、吊り橋が見える。 吊り橋を渡り、散策道を歩く人たちの、姿が見える。 紅葉の季節なら、紅葉狩りの、楽しい散策になるだろう。 第1観瀑台を離れ、お不動様へ戻る。 前回来たときは、このお不動様で、行き止まりだった。 今回はすぐ近くに、第2観瀑台へ続く、トンネルがあった。 表示に従い行くと、正面にエレベーター乗り場があった。 コロナ感染症の影響なのか、密になるのを、防いでいるようだ。 2008年に出来たエレベーターは、あっという間に、展望台に着いた。 エレベーターから降りると、第2観瀑台へ続く、階段があった。 昼近くの陽光が射す、階段をあがると、観瀑台へ出た。 正面に、高さ120メートル、幅73メートルの滝が、雄壮に広がっていた。 季節がら混雑していず、ゆったりと見物できた。 前面に滝の全貌を、見渡すことができた。 だが滝との距離があり、写真でゆえばロングショット、迫力が足りないような気がした。 今は滝の水量も少なく、そんな印象を、受けるのかもしらない。 夏場なら流れ落ちる轟音と、飛び散る飛沫で、圧倒されるのかもしれない。 今は白糸を引いたように、滝水が優雅に、流れ落ちる。 厳冬になると、この滝水が凍結し、氷瀑となって、幻想的な風景を晒すであろう。 だがやはり地球温暖化のせいか、現在は氷瀑現象が、起こりにくくなっている。 第2観瀑台の階段をのぼり、最上部のデッキへ移動する。 最上部の滝が、正面に広がる。 すでに景色は、寂莫とした姿を映していた。 きっと2週間前なら、、紅葉が陽光に輝き、たくさんの人たちを魅了しただろう。 見物を済まし、エレベーターで、トンネルに戻る。 先ほどより、心なし通行人が、少ないようだった。 トンネルの天井に、ビニール袋のようなものが、ぶら下がっている。 これもコロナの影響で、換気をしているのであろうか。 やがてトンネルの奥に、入り口の景色が広がった。 外へ出ると、名残の紅葉が、待ち伏せていた。 イロハモミジの紅色は、日本の秋を象徴する。 そして滝川沿いの道を歩き、駐車場へ戻った。 時間は正午近く。 大子町にある、フレンチレストランへ向かった。 程なくして瀟洒な、レストラン「リュタン」に着く。 駐車場の前のリンゴ園に、大子町名物のリンゴが、たわわに実っていた。 |