24層のプース・カフェ3つを同時に作る!
2018年10月22日

午後7時半ころ、お客様が3人で来店した。
馴染みのお客様のSさんが、お友達を連れてきてくれた。
Sさんは仲間と、近くの焼肉屋さんのあとに、私の店に立ち寄ってくれる。

今日は、音楽関係の会社を経営する友達と、来店してくれた。
3人がカウンターに座り、私のお薦めのウイスキーを、グラスに注ぐ。
Sさんはストレート、他の2人はオンザロック。

今日のお薦めは、世界限定18,000本のシングル・モルト、ブルックラディ・ ベア・バーレイ 2008 。
アイラ・モルトだが、スモーキー・フレーバーがなく、蜜のような味わいは、心地よい。
原料のベア・バーリーは、オークニー島を支配していた、バイキングにより、9世紀ころにスコットランドに、移植された。
この六条大麦は、文献上でスコットランド最古の大麦である。

ベア・バーリーを使うシングル・モルトは、非常に珍しい。
ウイスキーを飲みながら、Sさんのお友達の1人が、「マスター、そのポスターは、何ですか?」
バックバーのボトル棚の前の、ガラスに貼ってある、プース・カフェのポスターを、指さしていた。

私は、「プース・カフェというカクテルです。お酒の比重の違いを使って、24層にしています」
「私も若いころ、7層のレインボーを、飲んだことがあります。ぜひ、お願いします」
すると、他の2人も、「私たちも、お願いします」

かつて、2つのプース・カフェを、作ったことがあるが、3つは初めてである。
そして、出来上がった、24層のプース・カフェを、記念撮影した。
店内に、ジョー・ヘンダーソン(Joe Henderson, 1937年-2001年)の、テナー・サックスが、ゆったりと流れる。

1960年代のジャズを、私は好きだ。
曲はケニー・ドーハム作曲の、ブルー・ボッサ。
トランペットは、ケニー・ドーハム、ピアノはマッコイ・タイナー。
黄金時代のジャズを、聴きながら、3人はプース・カフェを、愉しんでいた。