沖縄の家族がお礼の挨拶で来店
2018年4月14日

深夜12時を回った頃であろうか。
沖縄に住むIさんが、息子さんと来店した。
Iさん「Hちゃん、来ていない?」

「いや?」
「Hちゃん、あとで来ると思うよ」と、Iさん。
そして2人はカウンターに座る。

息子のTさんは、アイラモルトのカリラ12年を、ロックで注文する。
父親のIさんは、エビスビールを、注文した。
「マスター、息子は沖縄に、帰ることになりました。色々とお世話様でした」

「東京へ来て、何年になりました?」
息子のTさん、「3年経ちました」
Tさんは沖縄で、整骨の資格をとり、3年前に東京の整骨院へ就職した。

そして、かつて両親と暮らした、板橋区大山近く、中板橋で独り暮らしを始めた。
その時、お父さんとお母さんが、息子のことをよろしくと、挨拶に来た。
それから、Tさんも、時おり友達と来たり、1人で来店した。

そして父親のIさんも、東京に来た折に、Tさんと来店した。
Iさんは度々、仕事で東京へ来る。
そして冬の谷川岳が好きで、沖縄から装備を整え、谷川岳を登る。

その帰りに、息子さんと来店してくれた。
やがてお母さんのHさんが来店した。
Hさんは、東京に住んでいたころ、キックボクシングで、プロのリングに上がっている。

現在は沖縄を舞台に、ロッククライミングで、活躍している。
Iさんも、学生時代から、琉球空手の鍛錬を欠かさず、琉球古武道の達人である。
するとIさんが、「マスター、ママさん、今日はTの誕生日です!」

「それはおめでとう!」
そこで隣のお客さんたちと、みんなで乾杯した。
「Tはこの店に、1歳の時から来ています」と、隣のお客様に、Iさんは言った。

早いもので、それからすでに、25年経っていた。
そしてIさんが、「マスター、ママさん、息子が沖縄に帰ることになりました。
長いこと、ありがとうございました」

息子のTさんは、沖縄へ帰り、父親の経営する、カイロプラクティック診療院で、働くことになった。
すでにTさんのアパートの整理は、かなり終わり、日曜日で完了する。
そのあと、ホテルで1泊し、沖縄に帰る。

そして深夜2時近く、Iさんは今までのお礼に、沖縄産の土産物を、プレゼントしてくれた。
すると、奥さんのHさんが、「マスター、ママ、何時もありがとうございます。
何時までも、元気でいてください!」と言って、お土産を手渡してくれた。

それは沖縄産パワーストーンの置物であった。
そして3人は、店を出る。
「マスター、ママさん、沖縄にも遊びに来てください」と言って、ショットバー・ピーポッポをあとにした。