湯河原梅園は三分咲きだった!
2018年2月19日

昨日は伊東駅近くのホテルに宿泊。
そして今日、朝湯のあと、チェックアウトした。
天気は快晴、右手に相模灘を望みながら、国道135号を軽快に走る。

相模灘は光り輝き、彼方に初島が浮かぶ。
そして、遥か遠くに真鶴岬が、春日に霞む。
やがて熱海を通過する。
熱海は少しづつ、かつての賑わいと活気を、取り戻し始めているようだ。

やがて湯河原の市街地に入る。
東京へ帰路の途中、湯河原梅園に行ことにした。
135号線を行き、市街地の中ほどから、左にハンドルを切り、幕山に向かう。
 
その幕山の麓に、幕山公園があり、2月3日から3月11日まで、湯河原梅林「梅の宴」が開催されている。
細い県道の、なだらかな上り坂を進むと、有料の駐車場があった。
平日の12時過ぎだが、すでに駐車場は込み合い、順番待ちのあと、第2駐車場へ。
 
満開時には、6つの駐車場が、すべて満杯になり、道路は渋滞するらしい。
駐車場の係員に、駐車料金500円支払い、指定の場所に車を停めた。
そこから雑木林に囲まれた道を歩き、公園の入園料1人200円支払い、5分くらい行くと、幕山橋に出た。

橋から見下ろすと、新崎川の清流が、岩だなの間を流れている。
前方を見渡すと、標高は625mの幕山が、青空の下に聳えていた。
左手の路傍に、催事を知らせる案内板があった。
 
見れば、落語などの様々なイベントが、梅まつり期間に、開かれるようだ。
ここから少し行くと、公園の広場に出る。
幕山の紅白梅が、山肌を染めていた。
  
広場には、たくさんの売店が並んでいた。
時間はすでに、12時半を回っていた。
ここから幕山の散策道を上る。
  
陽光に煌めく紅梅が、我々を迎えてくれた。
そして右手後方にある、幕山の山肌に、岩場が露出していた。
やがて湯河原梅林と彫られた、石碑が正面に現れた。
  
その後方の表示板に、幕山登山口と標されていた。
道は左右に分かれていたが、左の険しい道を行く。
整備されてない道を、足場に注意しながら上る。
 
すると前方から、2人の女性が降りてきた。
1人はかなりの高齢で、足場の悪い下り坂を、おっかなびっくり降りてきた。
散策路はかなりの悪路。
  
足元に気をつけないと、怪我する危険もある。
女性たちとすれ違い、さらに行くと、前方に薄桃色に咲く梅が、陽光に照らされていた。
この辺りの梅は、五分咲きくらいだろうか。
  
近づくと梅の妖艶な匂いが、微風にのって漂ってくる。
さらに坂道を行くと、白梅が狭い道の両端に並んでいた。
白梅は三分咲きにも、満たないだろうか。
  
さらに行くと、紅梅と白梅が、匂い咲く。
その片隅に、椿の花が名残のように咲いていた。
坂はさらに険しくなり、上る人たちも、かなり懸命である。
 
坂の斜面に、陽光が降り注ぎ、冬枯れした草叢を、照らしている。
それにしても、梅見の人たちは、圧倒的に高齢者が多い。
人生の晩年、のんびりと花見する姿は、ほのぼのとしている。
  
ここは標高が、どれくらい、あるのであろうか?
もう少しで、梅園が切れるようだ。
そこからが本格的な、ハイキングコースになるのだろう。
 
山頂には、パノラマが広がり、真鶴半島から伊豆半島などを、見渡せるのだろうか?
山頂へ行く途中には、溶岩でできた、幕岩柱状節理が切り立つ。
その岸壁を、装備で身を固めたクライマーが、ロッククライミングを楽しんでいるようだ。
  
私たちは頂上へ向かわず、ここから梅園を下ることにした。
整備された、下りの散策道を行くと、紅梅の園が広がる。
匂い咲く梅園には、若者たちが、写真を撮りあっていた。
  
その紅梅園の小道を下ると、道はなだらかになる。
そこには枝垂れ梅が、開花を待っていた。
まだ開花にほど遠く、一分咲きにも満たないであろう。
   
そして整備された散策路を、少し歩くと、広場に向かう、舗装された道に出る。
前方に、これから梅園へ、向かう人たちの、姿が見える。
広場に着いたときは、午後1時半頃だった。
  
いままだ三分咲きの幕山梅園。
開花すれば、山肌一面に、30種4000本の紅白の梅が、咲き誇る。
そして辺り一面に、梅の香が匂いたつ。
 
さらに夜にはライトアップされ、公園は優艶な情趣に溢れるだろう。
平成8年に、初公開された湯河原梅林。
満開の時期に、訪ねてみたいものである。