或る体操が肘関節の痛みを消してくれた!
2017年10月28日

2ヵ月前のことだろうか。
利き腕の右手肘関節に、違和感と痛みを感じた。
これはまずい!

関節が痛くては仕事にならない。
長い間、アイスピックで氷を割り、包丁で氷を削ったので、一種の職業病であろう。
肘関節の間のパッキンが摩滅し、骨がすれるのかもしれない。

そこで、氷を削る専用の包丁を研ぐ。
少し肘への負担が軽くなり、関節への衝撃が和らいだ。
丁度そのとき、お客様が私の誕生日プレゼントに、「山忠」のアイスピックをもってきてくれた。

これは「和風総本家」で紹介された、ピッケルの形をしたアイスピックである。
名前もアイスピッケルという、すぐれものである。
今まで使っていたアイスピックとは、氷の切れ味が格段に違う。

さらに肘への負担が和らいだ。
だが、肘関節の痛みが、消えたわけではない。
氷を削るとき、アイスピックで割るたびに、前ほどではないが、やはり痛みが走る。

とにかく対策を考えなくてはならない。
私は考えた。
肘関節の周りの、普段使わない筋肉の、柔軟体操をしてはどうか?

私は軽いヘルニアもちで、50年以上前に、野口三千三先生から、直接教えていただいた体操で、ケアをしている。
さらに階段の上り下りのとき、膝に痛みを感じた。
それを私が考えた、スクワットで、膝の痛みは解消されている。

そこで腕を普段は動かさない方向へ、毎日、グニャグニャと動かしてみた。
だが痛みは微かに薄れたが、消えることはない。
何か他に方法はないか?

そのとき、脳裏に閃いた。
そうだ、これは効くかもしれない。
右の腕を肩から後ろに下し、左手を下から背中に回し、両手を組みかえ、両腕を引きあう。

そして左右の腕を交互に、かえながらがら行う。
最初はなかなか、手をがっちりと組み合わせることができない。
やがて両手をしっかりと組み、引き合うことができるようになった。

両手がうまく組み合わせられたころは、上になった腕の筋肉が、圧迫されるようで痛かった。
だがその痛みが取れるようになると、不思議なことに、肘関節の痛みは消えていた。
これで安心、バーテンダーの仕事ができると、大いに胸をなでおろした。