今年も栃木県佐野厄除け大師さまへ
2017年1月8日


毎年、この時期に佐野厄除け大師へ、お詣りに出かける。
何年通っているであろうか。
遠くは、文京区湯島に住んでいる頃で、36年前くらいであろうか。

最初のお詣りは、ママの厄除けであったと記憶する。
板橋区の家を出て、東北自動車道を北上し、佐野藤岡ICで降りる。
最初、車で来た頃は、佐野厄除け大師さまへの道に、迷ったりした。

今は慣れ親しむ道のように、厄除け大師様へ行ける。
無料の大駐車場へ車を置き、秋山川を渡ると、厄除け大師様の門前町が広がる。
山門の前に屋台が出て、山門を人々が潜ってゆく。

参道には参拝の列ができていた。
列の最後尾に並び、参拝の順番を待つ。
松が明けたばかりの8日、思いのほか列は短かった。

遠く見渡すと、拝殿の中に、厄除けの護摩焚きの順番を、待つ人たちが溢れている。
その年の厄を払い、1年の安寧と幸福を、仏さまに祈る。
参拝を済まし、社務所の前に来ると、お守りやお札を求める人たちの、真剣な顔が見える。

私たちも前厄と後厄の娘2人に、お守りを頂く。
そして巡回路を進むと、おそうじ小僧の、懐かしい石像が建つ。
何時もは子供たちが、束子でゴシゴシと、水をかけながら磨いているのだが?

今日は誰も磨く人もなく、小僧様も心なし、寂しそうである。
その隣にある、青銅製の大香炉から、お線香の煙が立ち上る。
その周りに、たくさんの人たちが、香煙を掬い、身体に撫ぜていた。

毎年、恒例のお詣りも終わり、いよいよ本格的に、1年が始動する。
だが齢を重ねたこの頃、1年の光陰は、波及的に早い。
やがて桜が咲き始め、夏が過ぎ、紅葉の季節が来たと思いきや、1年が終わる。