今年最後のお墓参り
2016年12月25日

クリスマスの今日、厚木へお墓参りに出かけた。
幸いうららかな陽気に恵まれた。
東名高速を南下し、国道16号線沿いで、遅い昼食をすます。

そして北里病院の前を通過し、相模川を越し、霊園に到着したのは、午後4時近くだった。
最近は日の短い冬場でも、日のあるうちに、霊園にたどり着ける。
ひと昔前は、霊園に到着する頃、陽がすでに落ち、薄暗い霊園でお墓参りをした。

その遅い時刻のお参りに、心を少しいためたたものであった
その頃は、毎日のように、朝の5時ころまで営業していたので、起床時間が遅く、家を出るのも昼下がりだった。
現在は午前2時か、遅くとも午前3時ころに閉店し帰宅する。

今日のお墓参りは、最近にしては、少し遅いくらいであった。
霊園に人影はなく、すでに陽射しは傾き、霊園は寂しげである。
今年も4回のお墓参りをした。

春のお彼岸、お盆、秋のお彼岸、そして、年の瀬のお墓参りである。
さすがに冬、お墓の周りに、雑草はほとんどない。
夏場にはたくさんの雑草が生え、それを抜くのはママの担当である。

私は水場で桶に水を入れ、束子を持ってお墓へ行く。
お墓の周りをごしごしと洗い、両親と兄嫁が眠るお墓を、さらに丹念に磨く。
すると不思議なことに、幼いころのことが思い出され、懐かしい心象風景が広がる。

お墓の後ろにに彫られた文字を読むと、すでに兄嫁の享年を、私たちは大きく越してている。
そして母親の亡くなった年に、自分はかなり接近している。
父親は長生きで、呆けることなく、大病もしないで、88歳まで生きた。

果たして自分はそこまで、到達出来るのかどうか?
お花を供え、お線香を焚き、手を合わせる。
立ち上がり、遠く眺めると、冬枯れた木立の彼方、夕陽に山並が神々しく耀いていた。