信州から秋の実りの贈り物
2015年10月26日

長野県上高井郡高山村から、宅配便がお店に届いた。
早速開けてみると、紫紺色に輝く大粒の葡萄が顔を出した。
この季節になると、高山村に住むKさんが、秋の味覚を届けてくれる。

長野県の北東の村は、小布施や須坂にも近い。
すでに山々は紅葉し、燃えるような秋色に、染まっているであろう。
草木の葉は冷気に包まれ、朝露が朝日を浴び、宝石のように輝いている。

秋の恵みが届き、すでに中秋から晩秋へ、季節が移ろうことを教えてくれる。
今年も余すところ、あと2ヶ月になり、来週の5()一の酉迎える。
年々歳々、1年が過ぎ去るのが早くなる。

大きな葡萄の房を持ち上げると、ずしりと重く、大地の恵みが掌に伝わる。
紫紺色の大粒を摘み取ると、ふっくらとした弾力が漲る。
皮をつるりと向くと、翠玉のような粒が瑞々しく光る。

口に含むと、ひんやりと柔らかな感触が気持ちよい。
噛むと口の中に果汁が弾け、葡萄の艶やかな甘みが広がる。
たわわな葡萄の贈り物、信州の秋の味覚を、今年も愉しませてくれる。