麗らかな秋の一日、吉見町のコスモス畑を訪ねて 2014年10月26日 板橋区徳丸から1時間程のドライブで、埼玉県吉見町に到着した。 車を道の駅「いちごの里よしみ」に停め、コスモス畑へ向かう。 その手前にコスモス畑と染め抜かれた、薄桃色ののぼり旗が、風にそよいでいる。 稲田の稲穂は鮮やかな黄金色に輝いていた。 県道からコスモス畑に続く砂利道に、たくさんの車が駐車していた。 見ればこの辺りの稲田の稲は、すでに刈り取られている。 長閑な風情が漂い、家族連れの人たちが微笑ましい。 先週の土曜日と日曜日には、様々なイベントが開かれ、一番の賑わいであったようだ。 お気に入りのコスモスを、愉しげに摘み取る人に、嬉しげな笑顔がこぼれる。 コスモス畑の横の用水路は、泥を溶かしたような、灰色の水が流れていた。 その橋を愉しげに、コスモス畑を訪れる人たちが渡っている。 橋を渡ると広々とコスモス畑が広がっていた。 近くによると赤紫と薄桃色や白いコスモスが、昼下がりの陽光に輝いていた。 飾り気がなく楚々とした佇まいが、見る者の心に柔らかな安堵の気持ちを与えてくれる。 すると目の前を蜜蜂が一羽飛んで行く。 そして白いコスモスのオレンジ色の花芯にとまった。 そして瞬時の後、花の蜜を求めて飛び去って行った。 11月の最終日曜日、コスモス畑の盛りは過ぎつつある。 その隣には薄桃色のコスモスが、降り注ぐ陽光に輝き、微風に微かに揺れる。 コスモス畑の中で写真を撮影する人々。 長閑な吉見のコスモス畑は、今週いっぱいで名残となるであろう。 日は西に傾き始め、コスモス畑を後にする人たち。 そしてお婆ちゃんが、孫娘にコスモスを手渡す瞬間を、お母さんがカメラに収めていた。 秋の日は大きく傾き始め、薄紫に染まり始めた雲間から、燦光が降り注いでいた。 |