大山今昔
時は流れて・・・・・・
2011年4月29日

遊座商店街を歩いていたら、チェーン店の「やよい軒」に、木の囲いがしてあった。
中を見ると、店内は完全に取り壊されていた。
果たして、全面改装なのか、それとも閉店したものやら・・・・・・。

それにしても、最近の遊座商店街の変貌の仕方は、尋常じゃない。
入れ替わり立ち替わりの激しいことたるや、めまぐるしい限りだ。
先月、割烹居酒屋の「はづき」が閉店した。

開店したのは10年位前だろうか?
開店当時、西武新宿線中井で、スナック「カンちゃんの店」を経営していた、プロレスラーのキラー・カーンが、度々来店していた。
そして、その流れで、私の店にもよく立ち寄ってくれた。
彼と私は同じ年で、結構、意気投合したものだ。

その店も、突然の閉店のお知らせと共に、幕を閉じた。
そして今、その跡地に、つけ麺屋さんが開店に向け、全面工事をしている。
殆ど工事も終わり、連休には開店する予定なのだろう。

それにしても、このところ、大山北口側(遊座方面)周辺に、つけ麺屋さんが増加している。
付け加えれば、鍼灸院も、3年位前に、急激に増加した。
そして、過当競争の中、いまだ潰れずに、開院しているのだから不思議なことだ。

私の店の隣の時計屋「トキワ堂時計店」も、昨日で閉店した。
先日、ご主人がお店の写真を撮っていたのは、最後の記念写真だったのかもしれない。
そして、昨日、時計店を見れば、お店の内装は全て取り壊されていた。

ご主人の代わりに、奥さんが工事の立ち会いをしていた。
聞けば、43年6ヶ月もの長い間、この地で営業していたとのこと。
まさに「トキワ堂時計店」は、大山の変遷の証人でもあった。

私の店も今年で27年を迎える。
それよりも16年もの長い間、営業してきたのだから敬服の限り。
私の店が開店した時は、すでに16年も経っていたのだ。

先週、私の店の開店以来のお客様が、久しぶりにやって来た。
そして聞けば、10年以上勤めた社長職を、近々退くことにしたとのこと。
年は私より1つ上で、社長の激務をこなし、バブル以後の不景気を乗り越えて来た。

糖尿病もあり、一時ほどお酒も飲めなくなったが、昔は社員を大勢連れて来店し、大いに私のお店に貢献して頂いた。
暫くは、のんびりと静養し、そしてまた、経済界に舞い戻って来て欲しい。
それにしても、長い間、お付き合いいただいたお客様が、来店出来なくなるのは、やはり一抹の寂しさがある。

先月もお客様が、諸事情があり、家族と共に九州へ引っ越した。
引っ越したと言っても、自分たちの生まれ育った福岡に、戻ったと言った方がいいかもしれない。
2人は私の店で出会い、そして結婚をし、今は子供が2人もいる。

奥さんは有能な助産師さんで、旦那さんはエリート社員から転身し、シナリオライターになった。
引越しの前日、私たちにお別れの挨拶に来てくれた。
これからも、九州から素敵なシナリオが発信されることを、心から期待しております。