伊奈町バラ園を訪ねて
2010.10.24
 
 
 
薄曇りの日曜日、埼玉県伊奈町にある、
町制施行記念公園と言ういかめしい名のバラ園へ出かけた。
この公園には、1年を通して愉しめる、様々な四季折々の花が咲く。
 
 
 
 
だが、この公園の自慢は、やはりバラ園に尽きるだろう。
約300種、4500株を越える様々な品種のバラが、それぞれに、色鮮やかな花を咲かせている。
 
 
 
バラの季節は、春の5月と秋の10月が見頃だと言う。
そこで、私たちは、秋バラを愉しみに、伊奈町へ出かけたのだ。
 
 
 
中仙道を下り、1時間ほどで伊奈町に到着した。
程なく進むと、バラ園の小さな看板を見つけた。
 
 
 
ハンドルを右に切り、さらに進む対向車もない寂しい一本道。
果たして、道を間違ってはいないか? 少し心配になったのだが、幸いにも、バラ園の正面玄関が、我々を迎えてくれた。
 
 
 
時間は昼下がりの2時半頃、無料の駐車場には、ぱらぱらと車が停まっていた。
車を置いて、カメラや三脚を持って公園へ。
 
 
 
園内には、年配の人達が三々五々、バラを愉しそうに観賞していた。
確かに、噂通り、たくさんの色とりどりのバラが咲いている。
 
 
 
だが、すでにバラの最盛期は過ぎ、名残のバラの風情が漂っていた。
バラの満開の季節になれば、きっと庭園はバラの花の百花繚乱、想像するだけでも華やいでくる。
 
 
 
それほどに、広い園内には、たくさんの盛りを過ぎたバラが咲いていた。
この季節、枯れ落ちたバラの鮮やかで大きな花弁と、赤銅色の枯れ葉とのコントラストが美しい。
  
 
 
あまり人気ない庭園を、そぞろに歩いると、秋の日を惜しむように、日は傾いてきた。
さすがにこの時期、日が傾けばひんやりとした冷気が流れる。
 
 
 
名残の秋バラ、来年の5月には、色鮮やかに咲き誇る春バラに変わることだろう。
今は10月だが、光陰は矢の如く、冬を越して、一気呵成に春はやって来る。
  
 
 
それにしても、最近は1年が早いような気がする。
還暦を過ぎると、さらにその思いは強くなるようだ・・・・・・。