埼玉県幸手市「権現堂桜堤でお花見」
2009年4月5日(日)

朝から、北朝鮮の飛翔体騒動で、世の中はなんとも騒がしい。
それにしても、北朝鮮の傍若無人ぶりは言語道断。
さらに、日本政府の頼りなさは、言語に絶すること、甚だしい。
北朝鮮の飛翔体?
大陸弾道弾なのか、北朝鮮の主張する衛星なのか?
飛翔体は打ち上げられ、第一弾ロケットは、日本海へ落下。
その後、第二弾は太平洋上に落下した。
とにもかくにも、日本に被害が及ばないことにほっとした。
無事をテレビで確認後、家を出た。
向かうは、埼玉県・幸手だ。
とにかく、ここの桜堤は見事らしい。
幸いにも、天気は上々。
空は青く陽光はきらきら輝いていた。
中山道から日光街道を北上。
車窓からは、風が香り爽やか。
暖かな昼下がりの陽光が、フロントガラスから差し込む。
東京から約50キロ、2時間半ほどで目的地に着いた。
さすがに、好天に恵まれた日曜。
駐車場は満杯だった。
駐車場に車を止めて外へ。
堤の桜は薄桃色に、華やもまし、ふくらんでいた。
堤への階段を上れば、遊歩道は人で溢れていた。
そして、たくさんの露天が立ち並んでいた。
桜はまだ7分咲きか。
だが、桜の回廊には、桜の甘い匂いが、ふくよかに漂い流れる。
数知れない観桜の人と、絢爛に咲き誇る桜花で、堤は埋め尽くされる。
満開とはいかない桜花。
まだ散る桜は勿論なく、桜吹雪を味わえないのが、ちょっぴり寂しい。
桜の匂いとは、こんなにも甘やかで濃密なのか。
それほどに、咲く桜の量が、尋常でないほどに、多いと言うことなのだろう。
やがて、桜の老樹の彼方に、鮮やかな黄色い菜の花畑。
桜の花の薄桃色と、向日葵ほどに黄色い菜の花。
そして、真っ青な青空が広がる。
長い桜堤は1キロほどもあるか。
終着点に到達した。
堤を下りて、菜の花畑へ。
畑の向こうには、かつて、暴れ河川として恐れられた権現堂川が流れている。
遠くに、白い橋が見える。
菜の花の背丈は高く、若緑の茎の先に、
黄色い花が陽光を浴び、微笑んでいる。
彼方に広がる、一面の菜の花が、ここだけは、初夏ですよと主張している。
これほどの鮮やかに濃いイェローは、ゴッホの向日葵にも負けずに壮観だ。
爽やかに春風が吹き渡り、菜の花がさわさわとそよぐ。
さすがに日が長くなった。
午後の4時を回っても、いっこうに陽射しは衰えを知らない。
陽光を受け、咲き匂う菜の花に誘われながらの散策は愉しい。
彼方の桜堤には、まだまだ花見漫遊の列。
堤の下では、たくさんの花見饗宴の酔客。
青に緑に、ビニールを敷いた、家族ずれのピクニック。
長閑で壮麗な春爛漫の幸手の桜堤。
桜吹雪舞う時期に、もう一度来てみたいものだ。