館林・つつじが岡
2008.5月4日(日)


ゴールデンウィーの日曜日、少し遠出をすることに。
東北道を下って、藤を観に足利まで。
昨日は、店の帰り、お客様と一緒に居酒屋へ出かけた。
かなりのハイペースで飲んだ日本酒、まだかなりの二日酔い。
2時頃家を出る。
どんよりとした空模様。
まっすぐな東北道を北上。

畑には、稔り始めた麦。
一面、薄緑の麦穂の海。
田には水が引かれ、田植えしたところ、
これからのところ、初夏の訪れを知らせる。
遠くの山々には、はや雪はなく、若芽新芽、新緑の彩り。
家を出て、一時間ほどの旅。
思いのほか渋滞もなく、旅は快適。
遠く近くの幾条の山脈は、淡い濃淡に霞む。
高速道はまっすぐ、大地を切り裂くように進む。

やがて、佐野藤岡インターへ到着。
ここから車で15分、足利フラワーパークに着く予定。
そして、樹齢130年、幹回り3.6mの野田の長藤に出会える。
ところが、なんとしたことか、ここで車は大渋滞。
多分、行き先は同じだ。
根性無しの我々、急遽、計画を変更。
ツツジ咲く館林へ。
佐野藤岡インターを降りる。

フラワーパークへの道は、はるか彼方まで、数珠繋ぎの大渋滞。
15分の道のり、いったいぜんたい、何分かかることやら。
渋滞をしりめに、反対方向の館林方面へ進む。
程なくして、館林に到着。
ぷらりぷらりと群馬散歩。
けっして、好天とはいえないが、そこそこの空模様。
天気予報から言えば、上々の天気だ。

途中、群馬や秩父で良く見かける、スーパーのベルクがあった。
ビールも切れたので、駐車場に車を着け、中へ。
清潔感溢れる、広々とした店内。
美味しそうなお寿司が売っていた。
ビールと地酒と寿司を買い駐車場へ。
今日は始めての食事だ。
車の中で、ビールを飲みながら、お寿司を摘む。
すでに、時間は4時。
立春を過ぎ八十八夜も過ぎた今日。
この時間でもまだまだ明るく、日は長い。
地図を見ながらの、心細いドライブは再開された。

やがて、館林市役所前に到着。
どうやら、この近くに、目的地の公園があるようだ。
市役所の回りをぐるりと一周。
すると、若葉繁れる公園があった。
広い駐車場に車を停め公園へ。
陰翳の濃い木々の向こうに、たくさんの鯉のぼりが泳いでいた。
公園の中央を流れる川に、渡された無数の綱。
大小色とりどりの鯉のぼりが、はためいていた。

川面を渡る風は爽やかに香る。
大勢の家族ずれで賑わっていた。
公園には、思ったほどのツツジはなかった。
だが、咲くツツジの花々は、優しげに、そして艶やかに咲いていた。
無数の鯉のぼりは、初夏の薫風に吹き流れ、
咲き誇るツツジの花からは、高雅な匂いが漂う。
しかし、この公園には、様々なツツジ観賞散策コースがあったのだ。
それを調べずに出かけた我々の不注意。

絢爛豪華に咲き誇る、
キリシマツツジの名木たちを、観ることもなく終わった。
もちろん、樹齢約450年の古木を、観ることも叶わなかった。
やはり、旅は、そこそこの予備学習をするに、
こしたことはないと、しばし反省。
それでも、小さな旅。
少し遠出をして、自然に触れることは、明日への英気を与えてくれる。